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ページ番号:904
掲載開始日:2023年4月5日更新日:2023年4月5日
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生活ひとくちメモ「高齢者の自宅の売却トラブルに注意!」
高齢者の自宅の売却トラブルに注意!
相談事例
不動産業者から「住宅について有利な話がある」と電話があり、訪問を承諾した。営業員2人から、「お住いのマンションは10年後には建て替えになる。今売っておけば煩わしい手続きが必要なくなる。自宅を1500万円で買い取り、その後は家賃13万円で住み続けられる。」と言われた。契約内容はよく理解できなかったが、断り切れずに契約書にサインしてしまった。後日同じマンションの住人に聞いたら、建て替えの予定はまだ未定だと言われた。契約をやめたい。
アドバイス
- 相談事例は、自宅を売却して代金を受け取り、その後は家賃を支払いながら同じ家に住み続ける「リースバック」という不動産取引です。売却したお金を自由に使えるなどメリットもありますが、売却価格が市場価格と比べて安い、家賃が値上げされることがある、ずっと住み続けられる保証がない、などのデメリットもあります。
- 自宅を不動産業者に売却した場合、クーリング・オフはできません。契約をやめるには、業者から受け取った手付金の倍額を支払うか、契約条項に基づく高額な違約金が必要となるケースがあるので、契約はよく考えて判断しましょう。
- 不動産取引は金額が大きく複雑で、その後の生活に大きな影響を及ぼします。取引の内容を十分理解できないときは、信頼できる人に相談して一人では対応せず、自宅を売るつもりがなければ、きっぱり断りましょう。
(「生活ひとくちメモ」市報ちょうふ令和5年4月5日号)