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ページ番号:15312
掲載開始日:2025年8月15日更新日:2025年8月15日
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聴覚障害当事者に聞きました!どうしているの?日常生活とコミュニケーション方法
市報ちょうふ令和7年8月5日号に掲載
100周年を迎えるデフリンピックが日本で初めて開催され、市内ではデフバドミントンが京王アリーナTOKYO(武蔵野の森総合スポーツプラザ)で行われます。開閉会式と各競技の観覧・観戦は無料です。
大会をより楽しむため、デフリンピックや聴覚障害、覚えておきたい手話などを毎月紹介します。市報8月5日号では、聴覚障害当事者に日常生活とコミュニケーション方法を伺いました。
どうしているの?日常生活とコミュニケーション方法
普段は一般企業に勤務しながら、調布市社会福祉協議会の手話講習会講師としても活躍する石川秋雄さんに伺いました。
いつから耳が聞こえないのですか?
生まれつき聞こえません。120デシベルの音(ジェット機のエンジン音と同レベル)がようやく聞こえる程度で、聴覚障害の中でも重い方です。
普段どのようにコミュニケーションを取りますか?
手話のできない聴者と話す時は、基本的には筆談です。私からは声で話しかけ、相手には紙に書いてもらうことが多いです。
筆談以外にも、スマホに文字を入力する、ジェスチャーや身振り、実物を指さすなどさまざまな方法があります。みなさんが聞こえない人と話す時は、その時々の状況や相手によってコミュニケーションの方法を変えると良いかと思います。
日常生活で不便なことや役立つ物はありますか?
以前は、例えば宅配便が届いてもインターホンが聞こえなかったり、再配達依頼の電話ができず受け取れないことが多々ありました。今はスマホのアプリを使用して受け取りがスムーズになりました。他にもスマホやパソコンの文字ツールが日常生活に役立っています。すぐに電話が必要な時は電話リレーサービスを使うこともあります。
生まれた時から耳が聞こえませんので、私にとっては聞こえないことが普通なのです。
市民の皆さんにメッセージを
みなさんが聞こえない人と話す時、手話通訳者の方を見がちですが、手話で話している聞こえない人の顔を見てほしいです。私たちが使う日本手話は、音声言語の日本語と完全に対応するものではありません。手話の単語や文法を覚えるだけでなく、ぜひ私たちが実際に使っている手話を見て、話して、学んでくだされば嬉しいです。