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ページ番号:15669
掲載開始日:2025年9月22日更新日:2025年9月22日
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百日咳の流行
百日咳とは
百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作 )を特徴とする急性の気道感染症です。
咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌によって感染します
(飛まつ感染)。
主な症状
経過は3期に分けられ、全経過で約2から3カ月で回復するとされています。
- カタル期(約2週間持続) :かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
- 痙咳期 (カタル期の後に約2から3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。
- 回復期:激しい発作は次第に減衰し、2から3週間で認められなくなります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳を示すことはなく、やがて回復に向かいます
予防について
有効な予防法は予防接種です。予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。予防接種による免疫効果の持続は5から10年程度です。
百日咳の予防接種については子どもの予防接種をご覧ください。
(注)子どもの予防接種 五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)
軽症でも菌の排出はあるため、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は、感染に対する注意が必要です。
百日咳かもしれないと思ったら
マスクを着用してください。
早めに医療機関を受診し診断を受けましょう。周囲に百日咳の方がいた場合は医師に伝えましょう。