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ページ番号:14274
掲載開始日:2025年3月27日更新日:2025年9月1日
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アライグマ・ハクビシンへの対策
近年、国内外で様々な外来生物が何らかの理由で自然界に逃げ出すなどし、生態系や人々の生活への被害を引き起こしています。中でも、アライグマやハクビシン被害に関する相談が多く、調布市内でも相談件数が増加しています。
アライグマ・ハクビシンが引き起こす問題は、農林水産業や生活環境における被害、生態系への影響、人間への健康被害と多岐にわたり、深刻な社会問題となっています。
アライグマ・ハクビシンってどんな動物?
アライグマ・ハクビシンは、在来種のタヌキやアナグマと顔の特徴が似ているため、見間違えられることがよくありますが、全身の特徴を理解すると区別することが可能です。
アライグマ
(東京都環境局提供)
分類 | 食肉目(ネコ目)アライグマ科 |
---|---|
原産地 | 北アメリカから中央アメリカ |
導入と分布拡大の経緯 |
ペット用に輸入された飼育個体が逃げだしたり捨てられたりした個体が国内で繁殖しました。 |
特徴 | 尾に5から7本のしま模様。ヒゲは白いです。耳はとがっていて、白いふちどりがあります。前足・後ろ足ともに5本指です。 |
食性 | 雑食性です。果実や野菜等、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、甲殻類、昆虫類等の動物質のものまで幅広く食べます。 |
生活 | 原則夜に活動します。水辺を好み、河川や用水路、側溝などを移動経路として利用します。木登りが得意なだけでなく、前足が器用なため触覚にも優れています。 |
繁殖 | 一冬から春先に交尾をし、春から初夏に出産しますが、夏以降の繁殖も確認されています。一度に約1から6頭出産します。 |
ハクビシン
(東京都環境局提供)
分類 | 食肉目(ネコ目)ジャコウネコ科 |
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原産地 | 東南アジアから中国南東部 |
特徴 | 顔の真ん中に白い筋があります。足は短く、しっぽは長いです。前足・後ろ足ともに5本指です。 |
食性 | 雑食性。果実や野菜等、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、甲殻類、昆虫類等の動物質のものまで幅広く食べます。特に果実が大好きです。 |
生活 | 夜に活動します。水辺を好み、河川や用水路、側溝などを移動経路として利用します。木登りが得意で、柱を登ったり、電線を伝い歩きもします。また、8センチメートル四方の隙間にも入り込むことができます。 |
繁殖 | 一年中繁殖が可能です(年に1回)。一度に約1から4頭出産します。 |
被害を防ぐためには
被害を受けないためには、「捕獲し、数を減らす」とともに、「餌資源や繁殖場所をなくすこと」が重要となります。
餌資源をなくす対策事例
- 農地・家庭菜園をネット・電気柵等で防護する
- 庭木の果実や放棄農作物などを適切に処理し、残したままにしないようにする
- ペットのエサの食べ残し、お墓の供え物などを野外に放置しない
- 池などで魚等を飼育している場合には金網で池を覆う
- 農地や人家の周辺に生ごみ等を放置しないようにする等
繁殖場所をなくす対策事例
- 家屋への侵入経路となるような木の枝等は切る
- 家屋への入り口となるような破損個所等は塞いでおく
- 空き家を点検・撤去を行う
- 寺院・神社や倉庫等の点検・清掃を行う
- 暗渠・側溝の点検・清掃を行う等
地域全体で、アライグマ・ハクビシンの誘引となる要因の排除を徹底する必要があります。
こんな時には要注意!
以下の項目に当てはまるものがあったら、アライグマやハクビシンが侵入していたり、住み着いている可能性があります。
- 屋根裏で大きな音がする
- 天井にシミができた
- 畑や家庭菜園の作物が食べられている
- 庭木の果実(柿やビワなど)が食べられている
- 雨どいやベランダの一角にまとまって何かの糞がある
- 夜、庭や屋根の上に見慣れない動物がいた
- 池の金魚がいなくなった等
市で実施する調布市アライグマ・ハクビシン防除
市では、アライグマ・ハクビシンによる生活環境被害の防止・軽減を図るため、専門業者への委託による防除を実施しています。
希望される方は、環境政策課生活環境係(電話042-481-7087)までご連絡ください。
事業の流れ
- 市役所8階環境政策課窓口で「調布市アライグマ・ハクビシン防除事業利用申込書」と「同意書」の提出をお願いします。
- ご提出いただいた内容を市で審査し、実施の可否について「調布市アライグマ・ハクビシン防除事業実施決定(不承認)通知書」で通知します。
- 実施決定の場合、市が委託する専門業者から連絡がありますので、事前調査の日時等について調整してください。
- 専門業者が現地にて事前調査を行い、その結果によって捕獲器の設置の可否を判断します。そのため、必ず捕獲器が設置されるとは限りませんので、あらかじめご了承ください。事前調査の結果、被害等がアライグマ・ハクビシンによるものでないことが判明した場合は、この時点で終了となります。
- 被害等がアライグマ・ハクビシンによるものと確認でき、捕獲器を設置した後は、動物が掛かっているかの確認のため、捕獲器を1日1回は確認してください。
- 7~10日程度で捕獲器に設置された餌の交換をお願いします。交換方法は、捕獲器設置時に専門業者がお伝えします。(餌の費用は自己負担です。)
- アライグマ・ハクビシンが捕獲できた場合は速やかに専門業者に連絡して、回収日時の調整をお願いします。アライグマ・ハクビシンは捕獲器ごと回収します。回収の際、敷地内に立入る関係で、立合いが必要です。
- アライグマ・ハクビシン以外が捕獲された場合は専門業者による放獣作業を行いますので、専門業者と放獣日時を調整してください。
- 捕獲器設置から2週間(延長した場合最大3週間)経過しても何も捕獲できなかった場合、専門業者が捕獲器を回収しますので、回収日時について調整してください。
防除事業実施の条件等
- 事業実施のため、依頼者の氏名・住所・電話番号を専門業者へ情報提供させていただきます。
- 捕獲器の設置および回収時に専門業者が捕獲器の設置・捕獲状況等の撮影を行います。
- 捕獲器の設置および回収は、依頼者の立会いが必要です。
- 捕獲器に手を入れたり、移動させないでください。
- 捕獲期間中は捕獲器の見回りを毎日行い、餌や捕獲器の状況確認等を行ってください。
- 生活環境被害を受けている場合、フン尿の撤去および清掃、雑菌の消毒処理、侵入口閉塞施工等の対応は、依頼者にて手配をお願いいたします。(費用は自己負担です。)
- 本事業の利用は原則1年度につき、1回です。