トップページ > 子育て・教育 > 子どもの健康・安全 > 健診・子どもの健康相談 > 幼児食の進め方
印刷
ページ番号:14439
掲載開始日:2025年5月13日更新日:2025年5月13日
ここから本文です。
幼児食の進め方
1歳半頃に離乳食が完了し、以降5歳くらいまでの食事を幼児食と呼びます。
幼児食の頃のお子さんは食べる量にも個人差が大きく、何歳だからこれくらい、と決まった量を食べる必要はありません。それぞれのお子さんに見合った量で食事を進めてください。
1歳6か月から2歳の食事のポイント
- 食べられる食材はぐんと増えるが,味付けはまだまだ薄味で。
- やわらかいものばかりでなく、しっかりかんで食べられるものでかむ力を育てましょう。
- スプーン、フォークに興味を示す時期。自分で食べたいという意欲を大切に。
ダウンロード
この時期に必要な栄養を補うため1日に摂りたい食品の分量の目安です。1日3食で不足する分は1-2回のおやつ(補食)で補いましょう。
3歳から5歳の食事のポイント
- 活動量アップに伴い必要エネルギー・栄養素が増えるので、1日3食とおやつ(補食)でしっかり補う。
- 大人がお手本となり、食事のマナーを身につけていく。
- 自立心が芽生える頃。新しい料理や苦手な食材にもチャレンジし、さまざまな食体験を。
- お手伝いを通して食の楽しさ、食べることへの意欲や興味を育む。
ダウンロード
この時期に必要な栄養を補うため1日に摂りたい食品の分量の目安です。1日3食で不足する分はおやつ(補食)で補いましょう。
おやつ(補食)のポイント
幼児期は胃の容量が少なく、3回の食事だけでは必要な量がとれません。そのため2歳までは午前と午後の2回、3歳を過ぎたら午後1回、おやつ(補食)でエネルギーや栄養、水分を補います。
- おすすめのおやつ(補食)は、乳製品、果物、おにぎり、サンドイッチ、トーストなど。
- 時間と量を決めて昼食や夕食が食べられないなど、食事に影響が出ないようにする。
幼児期に大切な栄養素
カルシウム
カルシウムは骨をつくるために大切な栄養素の1つですが、不足しやすいので注意が必要です。乳製品の摂取を食後の習慣にしたり、青菜や海藻をみそ汁の具にするなど、毎日少しずつとることで必要量を確保しやすくなります。
カルシウムのじょうずなとり方
- 乳製品のカルシウムは体に吸収されやすいので、牛乳コップ1-2杯やヨーグルト、チーズなどでとる。
- 青菜や海藻、大豆製品などを料理に加える。
- 骨ごとやわらかく食べられる、さばや鮭の水煮缶を利用する。
鉄
鉄は血液中のヘモグロビンの成分として欠かせない栄養素で、体中に酸素を運ぶ働きを担います。離乳後は鉄が不足しやすい時期なので、しっかりとりたい栄養素です。
鉄のじょうずなとり方
- 赤身の肉、」魚を主菜に。
- 納豆などの大豆製品、モロヘイヤや小松菜などの青菜、ひじきなどの海藻類をとる。
- 鉄はビタミンCと合わせてとると吸収がよくなるため、主菜に野菜を添えたりデザートに柑橘類などの果物を追加する。
幼児期の好き嫌い
幼児期は自我が芽生え、ことばで意思表示できるようになるため、「好き嫌い」や「ばっかり食べ」が目立つ時期です。幼児期の好き嫌いは成長のひとつの段階と考えて、基本的にはあまり気にせずゆったりと見守りましょう。嫌いな理由に合わせて対処法を変えると有効です。
好き嫌いの克服のポイント
- 2歳までは気分にもよるのでお皿や食卓の雰囲気を変えてみる。
- 3歳以上は嫌いな理由がはっきりしてくるため、「苦い」、「骨がある」、「かみにくい」などの理由を解消するように調理をしてみる。
- 嫌いなものはひと口で食べられるくらいの量を盛りつけ、少しでも食べられたらほめる。
- 好きな食材と組み合わせる(カレーやハンバーグに入れる、肉で巻く、卵でとじるなど)。
- 切り方や調理法を変える(細かく刻む,型抜きする、かたくり粉をまぶして食べやすくするなど)。
- 苦手なものでもささいなきっかけで食べたりするので、食卓には出す。
- 無理強いすると、ますますその食材が嫌いになってしまうことがあるため、無理に食べさせない。
幼児食Q&A
Q1.食が細く、小食です。栄養不足になったりしないでしょうか。
A.少量しか食べない子も、成長曲線のカーブに沿ってそれなりに体重がふえ,、気に過ごしていれば心配ありません。また、栄養面でも1回の食事でなく、2-3日の単位でバランスよく食べていれば大丈夫です。しっかり食べるには食事の前におなかを空かせることが基本で、規則正しい生活リズムで体を動かし、食事と食事の間は最低でも3-4時間はあけることを心がけましょう。
Q2.食べることが大好きで山盛りのごはんをあっという間に食べてしまうのですが。
A.2歳代までは脳の満腹中枢が未発達で、「おなかがいっぱい」という満腹感がわかりにくいです。食べる量は大人が決め、よくかまずにまる飲みしているようなら声かけをしましょう。一口の量を少なくするよう、大人の介助も必要です。
食事相談
食事のことでお困りのことがある方は、子ども家庭センター母子保健係に管理栄養士がおりますのでお気軽にご相談ください。電話、来所どちらでもご相談できます。来所でのご相談を希望される方は、予め電話でご予約をお願いいたします。
子どものための食事相談も併せてご利用ください。