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掲載開始日:2024年2月5日更新日:2024年2月5日

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深大寺 武蔵野の水と緑と寺とそば

豊かな緑と湧き水に恵まれた深大寺界隈は、憩いの場として愛されています。深大寺は関東屈指の古刹(こさつ)として知られ、その起源は奈良時代、満功上人(まんくうしょうにん)によって創建されたといわれています。平成29年に国宝に指定された銅造釈迦如来像(飛鳥時代後期)などの貴重な寺宝が安置されています。

住所:東京都調布市深大寺元町5-15-1

古刹 深大寺の歴史を知る

山門

300年程前の元禄8年(1695)の普請で境内最古の建物です。慶応元年(1865)の大火から免れました。調布市の指定文化財であり、令和4年に茅葺き部分の文化財修理を行ったことで美しく生まれ変わりました。

本堂

慶応の大火で焼失しましたが、大正時代に再建。旧本堂は寄棟(よせむね)造りの茅葺き屋根でしたが、再建時は入母屋(いりもや)造りの棧瓦葺(さんがわらぶき)に変わりました。平成15年に大屋根大改修工事をおこない、瓦屋根より銅板葺本瓦棒葺(どうばんぶきほんがわらぼうぶき)になり外観を一新し、偉容を誇っています。

釈迦堂・国宝 銅造釈迦如来倚像

東日本最古の国宝仏。椅子に腰掛ける姿の釈迦如来像で、明るい表情を浮かべた少年を思わせる面貌や、美しい着衣のしわを表現した衣文など、白鳳時代の仏像の特色が表れています。

梵鐘

南北朝時代の鋳造(ちゅうぞう)以来実際に撞(つ)き続けられた梵鐘としては都内最古のものとして国の重要文化財に指定されており、現在は釈迦堂に安置されています。

深大寺水車館

現在、水車館の敷地となっているところには、明治末期に地元の人びとが水車組合を作り、お金を出し合って建てた水車小屋がありました。周辺には雑木林が茂り、豊富な湧き水を水源とする逆川(さかさがわ)が流れ、水車の回る音が響いていました。この場所にあった共同水車をシンボルとして復活させ、展示回廊を併設した施設です。

もっともっと満喫したい

絶品と紹介された「深大寺そば」

江戸時代、深大寺の北の台地はそばの生産に向いていたため、小作人はそばを作り、そば粉を寺に納めました。寺ではそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられています。

深大寺そばを有名にしたのは、元禄年間、上野寛永寺の公辨法親王(こうべんほっしんのう)に献上したところ、親王は大いに賞賛なさり、将軍家や全国の諸大名に広く推奨されました。そのため、深大寺そばの名が高まり、多くの家から「深大寺そば」の使者が立つほどになりました。

今では、約20軒のおそば屋さんが軒を連ね、そば処として脚光を浴び、そばだけではなく、そばまんじゅうなどそば粉を使った各店のオリジナルメニューも充実しています。

 

「深大寺観光案内所・調布市観光ボランティアガイド」

深大寺参道には、調布市観光ボランティアガイドで運営されている「深大寺観光案内所」があり、午前10時から午後3時までの間、深大寺周辺や調布の観光に関するご質問等にお答えしています。また、無料のガイドツアー(事前申込制)や定期ガイドツアー(毎月第1・3土曜日)も開催しています。

「深大寺周辺散策マップ」

調布市観光協会では、深大寺の由来や寺宝などを知ることができる「深大寺散策マップ」(日本語版・英語版・中国語版(簡体字・繁体字)・韓国語版)や調布駅から深大寺までの散策を楽しむことができる「深大寺さんぽ」(日本語・英語併記)などを発行しています。調布・深大寺散策の際には、ぜひマップを片手にお楽しみください。