6 サービスのあり方検討会 報告書 (1) 目的    市内の特定相談支援事業所の相談支援専門員は,権利擁護の視点を大切にし,個別支援の実践とともに社会環境の調整を行い,地域課題に関する利用者の意思を決定するための支援をするとともにニーズをアセスメントし代弁する役割がある。相談支援専門員のケアマネジメント能力の向上と均質化,調布市におけるサービスの支給決定の考え方の共有,情報交換等を図り,ひとりひとりの尊厳のある暮らしが満たされる社会を構築することをめざし,よって障害者福祉の増進に資することを目的とする。 (2) 出席者    調布市内の指定特定相談支援事業所(14事業所)の相談支援専門員 事業所名 運営法人 1 銀河ケアサービス NPO銀河福祉会 2 地域生活支援センター希望ヶ丘 社会福祉法人新樹会 3 相談支援事業所ドルチェ 社会福祉法人調布市社会福祉協議会 4 ちょうふだぞう 社会福祉法人調布市社会福祉事業団 5 調布市福祉健康部障害福祉課 調布市 6 調布市子ども発達センター 調布市 7 障害者自立相談支援協議会 一般社団法人障害者自立相談協会 8 調布市こころの健康支援センター 社会福祉法人調布市社会福祉協議会 9 プラントシード 社会福祉法人新の会 10 エアリ 合同会社フォーリーフ・クローバー 11 マーレ相談支援事務所 合同会社マーレ相談支援事務所 12 シエル相談支援センター 株式会社シエル 13 KIZUNA相談支援センター調布 一般社団法人ライフタイムコンディション 14 ポコポコ・ホッピング神代団地 特定非営利活動法人ポコポコ・ホッピング (3) 開催実績(各回2時間程度) 日時 内容 1 第1回 令和4年6月20日(月) (出席者:14名) ・今年度最初の開催であったため,事業所紹介を行った。 ・今年度取り上げたい内容について提案をし,事業所からも取り上げてもらいたい内容などを聴取した。 ・計画相談の事務マニュアル改定について及び計画相談支援研修(基本事務編)の開催について周知した。 2 第2回 令和4年7月25日(月) (出席者:15名) ・調布市障害者(児)地域生活支援拠点連絡会を開催 ・第1回で出た意見から,各事業所で日々の支援の中での困りごとなどを共有する時間を持った。その中で,就労にも通所にもつながりにくい方,福祉サービスの利用につながりにくい方について事例があがり,今年度の「福祉にフィットしない方たちの次の選択肢を考えるワーキング」につながる課題があることを再認識することができた。 3 第3回 令和4年9月26日(月) (出席者:14名) ・事例提供により,事例検討を行った。児童の事例であったが,母への支援や他機関との連携など,家庭全体を見た支援について,各事業所から積極的に意見が出た。 4 第4回 令和4年11月21日(月) (出席者:15名) 「障害福祉サービスから介護保険サービスへの移行の際の相談支援事業所の支援について考える」 ・地域包括支援センターの職員に出席を依頼し,障害福祉サービスから介護保険サービスに移行した方の事例を通して,スムーズな移行のために相談支援事業所がどのような関わりができたらよいかを考える機会とした。 ・65歳を迎え,障害福祉サービスから介護保険サービスに円滑に移行するためには,相談支援専門員も介護保険サービスについて知識を持ち,早めにサービスの違いを説明し,日単位,週単位の生活のイメージを当事者と共有できるとよいということを全体で認識することができた。 5 第5回 令和5年2月20日(月) (出席者:15名) 「医療的ケア児・者が利用できるサービスについて理解を深める」 ・障害福祉課より医療的ケア児・者が利用できるサービスについて研修を行い,その後,在宅で医療的ケアを受けながら生活している障害者,障害児の事例を通し,医療的ケア児・者の生活やサービスについて考えるグループワークを行った。 6 第6回 令和5年3月6日(月) (出席者:16名) ・調布市障害者(児)地域生活支援拠点連絡会を開催 「相談支援事業所と居宅介護事業所の顔が見える連携づくり」 ・昨年度の「相談支援事業所と居宅介護事業所の連携についての実態把握ワーキング」で居宅介護事業所と相談支援事業所の関係性構築の場が重要であるとの結論から,その場をサービスのあり方検討会で設けることになった。今回は初めての取組である。 ・1か所の居宅介護事業所のサービス提供責任者にご参加いただき,その中でヘルパーがどんなことを不安に感じているかということについて共有することができた。月1回のモニタリングの介護保険サービスを利用されている方よりもモニタリングの間隔が長かったり,支援者が一堂に会して担当者会議を行うなどの機会が少ないことで,横のつながりが見えにくいことや情報の共有が難しいということがあがった。 (4) 今後について    今年度のサービスのあり方検討会では,ケース検討を多く行ったり,地域包括支援センターや居宅介護事業所の方との顔を合わせた意見交換を行ったりすることができ,実りの多い検討会となった。    医療的ケアの支援体制の強化に向け,地域の医療的ケアが必要な障害児・者の相談支援の受け皿が増えることを目指し,令和5年度も医療的ケアについての研修を計画している。    また,介護保険などの他法の学び,サービス提供事業所との連携などで,関係機関との顔が見える関係づくりについても引き続きサービスのあり方検討会の場を活用し,地域の連携の強化につなげていきたい。