28ページ 括弧3,移動の支援  障害のあるかたが自由に外出し,行きたい場所に行ける環境,サービスを整備します。 現行計画における基本的方向性(平成30年3月策定「調布市障害者総合計画」より) <障害福祉サービスによる外出支援の充実> ○各種障害特性に応じたガイドヘルパー等の,外出支援を担う人材の育成を推進し,利便性の向上を図ります。 <公共交通機関の利用環境の整備> ○福祉タクシーの利用支援や,多摩地域福祉有償運送運営協議会への参画により,個々の利用者のニーズに応じた交通手段の確保を支援します。 ○ミニバスの運行におけるノンステップバスの導入を進め,障害者にも利用しやすい環境を整備し,社会参加の促進を図ります。 現行計画事業 星,主要事業 障害福祉サービスによる外出支援の充実 星,移動支援費,支給事業(障害福祉課) ・自家用車による外出支援(障害福祉課) 公共交通機関の利用環境の整備 ・福祉タクシー券の交付(障害福祉課) ・車いす福祉タクシー(障害福祉課) ・多摩地域福祉有償運送運営協議会への参画(福祉総務課) ・ミニバスの運行(交通対策課) 現行計画期間の主な取組・進捗状況 ●移動支援について,新型コロナウイルス感染拡大に伴い,外出する機会が減っており,令和2から4年度は令和元年の総利用時間数の半分程度となっています。   29ページ ●令和2年度から,一定条件のもと,特別支援学級への「通学」を目的とする移動支援の利用を,可能としました。 ●移動支援について,令和4年度から支援費の引き上げを行いました。 ●令和2年度に福祉タクシー券のあり方検討委員会を設置し,タクシー券の対象者や交付方法等,車いす福祉タクシー制度を含めた外出支援のあり方について,継続して協議を行っています。 ●車いす福祉タクシーにおいては,令和3年度から新たに利用登録証を創設し,対象者を明確化しました。 ●多摩地域福祉有償運送運営協議会について令和2年度は,対象の2団体の更新を行いました(令和3年度は対象なし)。また,有償運送事業に関する,講習会や勉強会等の情報提供も行いました。(福祉総務課) ●鉄道や路線バスなどの公共交通を,利用しにくい地域の解消や,高齢者や障害者の社会参加の促進などを目的として,市内3つの地域で調布市ミニバスが運行しています。また,令和2年11月の,ミニバス北路線の,一部大幅減便に伴う地域課題に対応した,コミュニティ交通の今後の在り方を検討するため,令和4年1月から令和5年3月まで,北部地域巡回公共交通の実証実験を実施しました。(交通対策課) 参考指標 指標名 令和元年度,令和2年度,令和3年度 移動支援費支給事業 総利用時間数 14,736時間,8063.5時間,8,255時間 福祉人材育成センター(同行援護従業者養成研修) 修了者数 32人,0人(中止),31人 (行動援護従業者養成研修) 修了者数 20人,24人,23人 (移動支援従業者養成研修) 修了者数 27人,16人,43人 福祉タクシー券の交付 交付者数 3,053人,2,922人,3,030人 車いす福祉タクシー 延べ利用者数 28,232人,28,353人,27,889人   30ページ 今後の課題 ◆福祉サービスによる外出支援  コロナ禍において外出支援を行う障害福祉サービス等の利用は,一時大きく減少しましたが,外出支援のニーズは高く,支援を担うヘルパーの育成を始め,サービス提供体制の拡充が必要です。あわせて,通学を含めた,多様な外出支援のニーズに応えていくことも求められています。 (参考:これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・福祉人材育成センターの,同行援護従業者養成研修は,毎年度安価で開催されるので感謝している。受講者が有意義に就労に繋がってほしい。(委員意見) ・移動支援利用者の事業所,ヘルパーの数が不足しており,従事者の育成が課題。利用が可能な外出目的を拡大してほしいとの要望もある。(事業進捗評価) ・自家用車による外出支援について,精神障害者も運転教習費の助成対象にしてほしい,家族等が運転する場合も,ガソリン費を支給してほしいといった要望がある。(事業進捗評価) ・コロナ禍で「仕事や通所以外での外出回数(ガイドヘルパーの利用を含む)」が「減った」と回答した人は3割を超えている(31.8%)。(ニーズ調査) ・外出のための移動支援があれば出かけられ,社会参加につながるのではないか。(ヒアリング) ・子どもも移動支援で,通園・通学ができれば,保護者も仕事や他のことに時間を使ったりできるのではないか。(ヒアリング) ◆公共交通機関の利用環境の充実  利用料金の助成などの支援のほか,設備のバリアフリー化などにより,障害者も含め,誰もが利用しやすい公共交通機関のバリアフリー化を促進することが必要です。そのためには,事業者だけでなく,一般市民の理解促進やお互いに誰もが助け合える社会をつくっていくことが必要です。 (参考:これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・ミニバスは,コロナ禍による影響等で運行収支が悪化しているほか,運転手不足が続いており,(一般の路線バスも含め),既存路線の維持等について課題がある。(事業進捗評価) ・相互理解,相互の助け合いができるような人が,一人でも多くなるとありがたい。(ヒアリング)