9ページ 第2章,令和4年度の検討状況  1,調布市障害者総合計画策定委員会の設置  本計画の策定にあたり,学識経験者,障害福祉サービス事業者,当事者,市民公募委員等で構成される「調布市障害者総合計画策定委員会」を設置しました。  令和4年度の検討においては,「地域における課題・ニーズの抽出」 をテーマとし,次期計画策定へ向けての課題の洗い出しを中心に作業を進めました。  令和4年度中の策定委員会の開催状況は,以下のとおりです。 開催日,内容 (第1回委員会) 令和4年7月28日(木) ・委員委嘱 ・委員長・副委員長の選出 ・次期「調布市障害者総合計画」について ・検討体制・スケジュールについて ・令和4年度,調布市民福祉ニーズ調査について (第2回委員会) 令和4年10月13日(木) ・令和4年度,調布市民福祉ニーズ調査について ・「調布市障害者総合計画」の進捗状況について ・関係機関ヒアリング等について (第3回委員会) 令和5年1月26日(木) ・調布市民福祉ニーズ調査の結果について ・調布市障害者地域自立支援協議会からの意見具申について ・関係機関ヒアリング等の結果について ・「中間報告書」の骨子(案)について (第4回委員会) 令和5年3月9日(木) ・令和4年度,調布市民福祉ニーズ調査の,クロス集計結果について ・関係機関ヒアリング等,結果の報告,(追加分),について ・調布地域精神保健福祉ネットワーク連絡会からの意見具申について ・障害者総合支援法等の,一部改正について ・「中間報告書」(案)について 10ページ 2,調布市障害者総合計画策定庁内連絡会の設置  調布市障害者総合計画策定委員会とは別途に,市の関係部署からなる「調布市障害者総合計画策定庁内連絡会」を設置し,委員会での検討内容を補佐するとともに,市の関連計画との整合性の確保を図りました。  また,現行計画に記載されている各事業について,庁内各課で進捗状況の点検・評価を行い,結果を取りまとめました。 開催日,内容 (第1回連絡会) 令和4年7月4日(月) ・「調布市障害者総合計画」について ・次期計画の策定について ・調布市民福祉ニーズ調査について (第2回連絡会) 令和4年9月22日(木) ・令和4年度,調布市民福祉ニーズ調査について ・進捗状況点検シートの取りまとめについて ・関係機関ヒアリング(案)について ・今後のスケジュールについて (第3回連絡会) 令和5年2月20日(月) ・令和4年度,調布市民福祉ニーズ調査の結果について ・関係機関ヒアリング等の結果について ・中間報告書(案)について   11ページ 3,令和4年度,調布市民福祉ニーズ調査の実施  調布市では,国や調布市の動向を踏まえ,アンケート調査,住民懇談会等により市民の生活実態や地域の福祉に対する意識や意見,ニーズを把握し,次期の「調布市地域福祉計画」,「調布市高齢者総合計画」,「調布市障害者総合計画」を改定する際の基礎しりょうとすることを目的とし,3年ごとに「調布市民福祉ニーズ調査」を実施しています。  令和4年度における調査の実施にあたり,「調布市障害者総合計画策定委員会」においても,調査票の内容検討及び結果の報告・分析を行いました。 括弧1,アンケート調査 ○調査方法,・調査票の郵送配付 ・郵送回答/専用ウェブサイトからのインターネット回答 (回答者が選択) ・督促礼状を対象者全員に送付(1回) ○調査期間,令和4年10月13日(木)から,令和4年10月31日(月) ○調査地域,市全域 ○調査の対象者・人数・回答数 調査名 対象,配付数,回答数(回答率),[内訳,郵送,WEB] 誰もが暮らしやすいまちづくりのための福祉に関するアンケート 18歳以上の市民(市内在住) 2,000人,815人,40.8%,[602人,213人] 高齢者が暮らしやすいまちづくりのための福祉に関するアンケート 65歳以上の市民(市内在住) 2,000人,1,203人,60.2%,[1,131人,72人] 障害のある人が暮らしやすいまちづくりのための福祉に関するアンケート(18歳以上) ①,身体障害者手帳所持者(64歳以下) 400人,213人,53.3%,[158人,55人] ②,身体障害者手帳所持者(65歳以上) 400人,237人,59.3%,[229人,8人] ③,愛の手帳所持者 300人,182人,60.7%,[168人,14人] ④,精神障害者保健福祉手帳所持者 400人,177人,44.3%,[128人,49人] ⑤,難病患者(特定医療費(指定難病)受給者証所持者) 300人,172人,57.3%,[143人,29人]   12ページ 子どもと保護者が暮らしやすいまちづくりのための福祉に関するアンケート(18歳未満) 18歳未満の障害者手帳や,児童福祉通所受給者証所持者の保護者 200人,130人,65.0%,[90人,40人] 合計 6,000人,3,129人,52.2%,[2,649人,480人] 括弧2,住民懇談会 ○実施回数,計4回(8つの福祉圏域のうち,2圏域ずつ合同で開催) ○実施時期,①,令和4年10月29日(土) ②,令和4年11月6日(日) ③,令和4年11月12日(土) ④,令和4年11月19日(土) ○参加者数,75人 ○テーマ,「気持ちをつなぐワークショップ」 ○実施方法,圏域ごとに6から7人グループでディスカッション・情報交換 括弧3,調査結果  調査結果の詳細については,この中間報告書とは別途「令和4年度調布市民福祉ニーズ調査報告書」を作成します(令和5年3月末発行予定)。   13ページ 4,関係機関ヒアリング等の実施  前述のニーズ調査に加え,障害のあるかたが地域生活において関わる様々な機関や企業等の立場から感じている課題,ニーズを把握するために,計画策定委員会で実施先や内容を検討し,関係機関へのヒアリング調査等を実施しました。  関係機関へ直接聴き取りを行う「ヒアリング調査」に加え,既存の市の協議体等を活用して課題抽出等を行いました。 括弧1,関係機関ヒアリング ○実施時期,令和4年12月から令和5年1月 ○実施箇所数,個別ヒアリング8か所 ○実施方法,面接による直接聞取り ○ヒアリング先 分野,ヒアリング先,主なポイント・視点 地域福祉 地域福祉コーディネーター ・地域活動における障害児・しゃと家族 ・地域福祉・包括的な支援体制 保育 保育園 ・障害児の,受入れ状況と課題 ・家庭・家族支援 ・福祉サービス事業者との連携 重心医ケア 特別支援学校 ・超重症心身障害児(訪問学級)の状況 ・超重症心身障害児の生活上の課題 高齢福祉 地域包括支援センター ・高齢障害者の支援(介護保険サービスとの連携) ・高齢の親と障害のある子どもの世帯等の支援 文化芸術 特例こがいしゃ ・社内での芸術活動の,取組状況とその効果 ・社外への発表・交流の機会 スポーツ スポーツクラブ ・障害のある利用者の,受入れ状況 ・対応における工夫・課題 商業 飲食店 ・障害のある来店客への合理的配慮 ・店内のバリアフリー化 ・従業員の障害理解 交通 鉄道事業者 ・ヘルプマーク(カード)や障害者差別解消法の浸透 ・スタッフ養成,研修等における課題 ・一般利用客への理解,周知   14ページ 括弧2,協議の場の活用 ○実施先 分野 ヒアリング先 主なポイント・視点 医療的ケア児 調布市医療的ケア児支援関係機関連絡会 ・医療的ケア児の地域生活におけるニーズ・課題 スポーツ 調布市障害者スポーツの振興における協議体 ・障害者の運動・スポーツ機会の確保 ・障害分野とスポーツ分野の連携 住まい 調布市居住支援協議会 ・一般住宅における障害者の住まいの確保 ・居住支援協議会の取組   15ページ 5,障害者福祉関係協議体からの意見具申  調布市障害者総合計画策定委員会とは別途に,調布市が設置し,地域課題について継続的に検討している「調布市障害者地域自立支援協議会」及び「調布地域精神保健福祉ネットワーク連絡会」から,次期計画についての意見具申を受けました。 括弧1,調布市障害者地域自立支援協議会からの意見具申 ○意見具申の骨格 1,重要課題(これまで地域課題として採択し,議論してきた課題) ①,非常時に備えた,通所系事業所と相談支援事業所の連携強化が必要 ②,当事者による障害理解の促進・普及啓発を行うための,人材育成や発信する場が必要 ③,障害福祉サービスの円滑な導入のための仕組みづくりが必要 2,その他 上記以外の地域課題や現在進行中のワーキンググループにおける課題は,まとまり次第,別途意見を提出予定 括弧2,調布地域精神保健福祉ネットワーク連絡会からの意見具申 ○意見具申の骨格 1,地域生活を続けるための,社会資源の体制整備が必要 2,切れ目のない支援のために,分野を越えた連携が必要   16ページ  以上のように,これまで様々な手法を用いて,「地域における課題・ニーズ」に関する情報を収集し,次期「調布市障害者総合計画」の検討を進めています。 ■ 計画の検討体制イメージ図があります。