81ページ 括弧2,バリアフリーのまちづくり 障害の有無に関わらず,誰に対してもやさしいバリアフリーのまちづくりをハード,ソフトの両面から推進します。 現行計画における基本的方向性(平成30年3月策定「調布市障害者総合計画」より) <誰もが住みやすいバリアフリーのまちづくり> ○「調布市バリアフリー基本構想」及び「調布市バリアフリー特定事業計画」などに基づき,事業者と連携しながらバリアフリー整備を推進します。 ○当事者との意見交換などにより,障害のあるかたの視点を取り入れ,誰もが住みやすいと感じられるバリアフリーのまちづくりに取り組みます。 <福祉のまちづくりの推進> ○「調布市福祉のまちづくり条例」に基づく「福祉のまちづくり推進計画」を定め,関係部署と連携してハード,ソフト,両面から福祉のまちづくりを推進します。 現行計画事業 星,…主要事業 誰もが住みやすいバリアフリーのまちづくり 星,交通バリアフリーの推進(交通対策課) ・人と環境にやさしい道路の整備(道路管理課) ・駅前広場の整備(街づくり事業課) ・放置自転車対策,駐輪場の整備(交通対策課) ・調布市公共サイン整備方針の策定(都市計画課) 福祉のまちづくりの推進 星,福祉のまちづくり条例の推進(福祉総務課) 現行計画期間の主な取組,進捗状況 ●旧バリアフリー基本構想が目標年次を迎えたこと等から,調布市バリアフリー推進協議会での議論や,まちあるき点検の実施,市民及び事業者との意見交換等,様々な形で検討を行い,改正バリアフリー法に基づき,バリアフリーマスタープランとバリアフリー基本構想を令和4年4月に新たに策定しました。(交通対策課)   82ページ ●調布駅前広場の整備について,交通管理者などの関係機関協議や市民参加を実践しながら,令和3年3月に調布駅前広場整備計画図を決定,公表しました。バリアフリーの観点として,視覚障害者誘導用ブロックの配置について,専門家や障害者団体と意見交換を行い,配置を決定しました。(街づくり事業課) ●放置自転車対策や自転車等駐車場の整備方針を定める「調布市自転車等対策実施計画(改定版)」を令和3年3月に策定しました。(交通対策課) ●福祉のまちづくり推進計画に記載している事業について,振り返りシートにより取組状況や今後の方向性を確認するとともに,庁内連絡会を開催し,取組状況が良好な事業の共有を行いました。また,東京都福祉のまちづくり条例施行規則が改正されたことに伴い「だれでもトイレ」の表示方法について,調布市福祉のまちづくり条例施行規則を改正し,各公共施設においてトイレの表示変更を行いました。(福祉総務課) 参考指標 指標名,令和元年度,令和2年度 バリアフリー特定事業計画進捗状況 着手率,81.7%,82.0% 完了率,62.1%,70.6% 今後の課題 ◆ハード面,設備のバリアフリーの推進 障害の有無に関わらず誰もが利用しやすい施設,道路,交通機関など,事業者とも協力しながら更なるバリアフリー化を進めて行くことが課題です。また,バリアフリーに関する情報をわかりやすく発信していくことも必要です。 (参考,これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・標識にピクトグラムをもっと入れてほしい。障害を持っているかたたちにわかりやすいということは,どなたにもわかりやすいということであると思う。(委員意見) ・自転車等駐車場の恒久的な運営,管理のため公有地化を進めるとともに,施設の老朽化対策や機器の定期的な更新が必要(事業進捗評価)   83ページ ・コロナ禍で大人数での席の使用ができず,距離を確保しなければならなくなったことも,バリアフリーを意識するきっかけとなった。(ヒアリング) ・例えば市のバリアフリー認証,ステッカーなど,行政が主体になって作ってくれれば使いやすい。(ヒアリング) ・人員が限られるため,御案内専属のボランティアや,ハード面は大規模な投資が必要になるため財政的な支援をお願いできるとありがたい。(ヒアリング) ・市内のバリアフリー化について,「充実していない」と評価された項目は,いずれの障害種別でも「歩きやすいように障害物が取り除かれ,段差や凹凸が少なく十分に幅のある歩道や道路」が最も多くなっている。(ニーズ調査) ◆ソフト面,心のバリアフリーの推進 ハード面の整備には規模や費用面により一定の限界もある,一方で,合理的配慮の浸透などにより社会的障壁を取り除き,障害者も利用しやすい店舗や施設を広げていくこともバリアフリーのまちづくりには重要です。誰もが安心して暮らしやすいまちづくりへの意識を市民全体に広げていくことが必要です。 (参考,これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・個人経営のお店でも理解のある場として,混まない時間を伝えたり,ピックアップしたりして当事者のかたに情報が届けられると,障害のあるかたも,皆で外食するような機会を増やせるのではないか。(ヒアリング) ・障害のあるかたは周りの目を敏感に察知し,傷ついてしまう人も多いようだ。迷惑になると考えてしまうこと自体がおかしく,どこに来ても安心して過ごせる社会になれば良い。(ヒアリング) ・障害理解に対してソフト面のハードルを感じる。考えを押し付けることはできないが,バリアフリー,ユニバーサルデザインへの取組は,自分たちにもメリットになるものだと感じているので,少しずつ普及していけると良い。(ヒアリング) ・駅でパニックになり線路に向かって走り出してしまうこともあると思うので,そのような時には一般の利用客のかたにも列車,非常停止ボタンでの緊急停止を押すなど協力をお願いしたい。(ヒアリング) ・見た目での(障害の)判断が難しいお客様,知的障害のかたなど,症状によって状況が異なるかたへのアプローチに対して課題を感じている。(ヒアリング) 続きは、次ページです。   ・多くの社員がいる中で,どのように効率よく学び,実践し,より良いサービス,ご案内ができるか模索している。(ヒアリング) ・心のバリアフリーのために特に必要な取組への回答では,障害者でも障害児の保護者でも「学校における,お互いを理解し,思いやる心を育てるための教育や,障害者などさまざまな人と触れ合う機会の充実」が最も多い。(ニーズ調査)