74ページ 括弧8,高齢期の支援 障害者が高齢になっても,その人らしく地域生活を継続できるよう支援します。 現行計画における基本的方向性(平成30年3月策定「調布市障害者総合計画」より) <高齢障害者に対応したサービス基盤の整備> ○障害者が高齢になっても,本人が希望する生活が続けられるように,新たに平成30年4月の法改正により創設される「共生型サービス」の活用も検討しながら,高齢障害者にも対応できる日中活動場所や居住の場などの整備を図ります。 ○調布市障害者地域自立支援協議会のワーキングにおいて,高齢障害者の支援のあり方や必要なサービス等について,当事者や関係機関とともに検討していきます。 <高齢者福祉との連携推進> ○介護保険サービスへの円滑な移行,障害者本人や家族の高齢化に伴う家族単位でのケアマネジメント体制の推進のため,障害者福祉と地域包括支援センターや介護保険事業所との間で,相互の制度理解や連携体制を強化します。 現行計画事業 星,…主要事業 高齢障害者に対応したサービス基盤の整備 星,高齢障害者の日中活動場所の整備(障害福祉課) 高齢者福祉との連携推進 星,介護保険制度への移行支援,地域包括支援センターとの連携(障害福祉課) ・地域包括支援センターの運営(高齢福祉担当) ・高齢者福祉相談の実施(高齢福祉担当)   75ページ 現行計画期間の主な取組,進捗状況 ●市独自の事業所開設費補助金の候補選考において,令和3年度に精神障害者を対象とした生活介護事業所を交付対象として選定し,開設支援を行いました。 ●地域包括支援センターは令和3年度からの圏域変更に伴い,サブセンターを含む10か所の相談窓口を,設けています。(高齢者支援室) ●65歳に到達する個別ケースについては,各地区担当ケースワーカーが地域包括支援センター等と連携し,円滑な介護保険サービスへの移行を実施しました。個別対応の中では,介護保険サービスに加えて,引き続き障害福祉サービスの提供が必要なかたや,介護保険サービスへの移行を円滑に行うため,丁寧に聞き取りや説明を行い,今後の生活における変化を最小限にとどめるよう配慮しています。 参考指標 指標名,令和元年度,令和2年度,令和3年度 地域包括支援センターの運営,相談件数,60,322件,63,381件,64,504件 今後の課題 ◆高齢障害者に対応したサービス基盤の整備  高齢になっても住み慣れた地域で生活し続けたいという希望に応えるため,高齢障害者の特性やニーズに応じた通所施設などの日中の活動の場,グループホームなどの生活の場などを引き続き整備していくことが必要です。 (参考,これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・高齢化する障害者の支援の在り方。「親亡きあと」を見据えた対策も重要であり,地域生活支援拠点等の整備とサービス提供体制が必要(委員意見) ・高齢のろう者が増えたが,介護保険の施設やサービスでろう者も気軽に手話でおしゃべりができるような施設やサービスの情報がない。(委員意見) ・通所先を必要とする高齢障害者は増加傾向にあり,引き続き高齢障害者の特性に合った事業所の確保,整備が必要(事業進捗評価)   76ページ ◆高齢者福祉,介護保険との連携推進  高齢障害者の支援にあたっては,高齢者福祉や介護保険サービスとの連携が不可欠です。障害者が高齢になっても安心してサービスを受けられるよう,双方の理解や連携を深め,一体として支援を提供していける体制が必要です。  あわせて,家族や介護者の高齢化への対応も含め,家族,世帯単位で支援していけるよう,分野を超えた相談支援体制の充実が必要です。 (参考,これまでの検討経過での意見,調査結果など) ・視覚障害のある高齢者の受入れにあたり,介護施設の従業者が同行援護の資格を取った事例もある。(委員意見) ・高齢者の増加及び独居高齢者の支援などが増えており相談業務の負担が増加している。(事業進捗評価) ・障害福祉サービスから介護保険への移行にあたり,両制度の差について理解いただくのに,時間がかかる場合がある。支援者と時間的に余裕をもって話し合い,適切な説明ができると良い。(ヒアリング) ・市の関係課に,介護保険に詳しい人がだれか一人でもいると良い。(ヒアリング) ・障害福祉サービスを利用しているケースを持たないケアマネジャーでも制度について知る機会があると良い。(ヒアリング)