議員提出議案第16号 「教員の働き方改革」を求める意見書提出について 上記の議案を提出する。 平成29年12月12日 提出者 調布市議会議員 平野 充 賛成者 調布市議会議員 渡辺 進二郎 同 狩野 明彦 同 橘 正俊 同 内藤 美貴子 同 須山 妙子 「教員の働き方改革」を求める意見書 学校現場での教員の勤務環境が危機的状況になっている。 本年4月に公表された教員勤務実態調査によれば、1カ月の時間外勤務が月80時間を超える教員は小学校で3割以上、中学校では約6割もいることが明らかになっている。 子どもの幸福を願い、豊かな教育環境づくりに努めるならば、まずは教員の心身の健康を守ることが重要であり、この実態は看過できるものではない。 教員が一人一人の子どもと向き合う時間がそがれてしまえば、結果として、学校現場が荒廃するおそれがある。いじめや不登校、障害のある子どもや、厳しい経済状況にある子どもなどへのきめ細かな対応には教員の時間的な余裕もなければならない。また、教室での授業を補助するサポーターの補充も求められているところである。 教員が、やりがいや情熱を持って主体的に充実した指導を行うことができるよう、長時間勤務の実態を是正し、学校機能の強化を図ることが必要であり、指導体制の状況やICT機器の活用状況など、学校調査や教員のストレスチェック調査結果も対策に生かすべきである。よって、速やかな「教員の働き方改革」を求めるものである。 1 ICTの活用などによる学校業務の効率化や事務の精選、勤務時間の適正な管理をすること。 2 学校と地域の連携や教諭の授業をサポートするアシスタントを増員すること。 3 教職員定数の抜本的な充実の前倒しや処遇の改善を行うこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成29年12月 日 調布市議会議長 田中 久和 提出先 内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 文部科学大臣 厚生労働大臣