議会報告会 ~開かれた議会をめざして~ 報告会記録 日時 令和4年5月17日(火) 場所 オンライン開催 調布市議会   開会 ○丸田副議長  皆様、こんにちは。ただいまより調布市議会第15回議会報告会を始めさせていただきます。  私は、副議長の丸田絵美でございます。私からは、今回の報告会での流れについて説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  初めに、実行委員長より御挨拶をさせていただき、次に、小林議長より令和4年第1回市議会定例会で審議をされました予算について報告をさせていただきます。  続いて、4つの常任委員会にてそれぞれ審議されたことを各常任委員長より順次報告をさせていただきます。  それでは、市民への議会報告第15回実行委員会、大野祐司委員長より開会の御挨拶をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○大野市民への議会報告実行委員会委員長  皆さん、こんにちは。議会報告実行委員長の大野祐司です。  調布市議会では、市民の皆様に分かりやすく開かれた議会を目指すとともに、市民の皆様への情報提供と情報の共有化を図るため、平成25年から合計14回、議会報告会を開催してきました。  令和2年の議会報告会は、コロナウイルス感染症拡大で状況が見えず、市議会だよりに掲載する形としました。  令和3年度に行われた2回の議会報告会は、コロナウイルスの感染拡大が収まらない状況であったため、会場を設けず、議場システムを使ってオンライン配信と録画配信する形で御視聴いただく形式としました。  今回の第15回議会報告会は、昨年11月の第14回同様、録画配信することとし、3月に開催された市議会第1回定例会の内容を中心に、令和4年度の予算概要について、議長報告の後、総務委員会、文教委員会、厚生委員会、建設委員会の4常任委員会の審査経過と結果についてなどを報告させていただきます。  市議会の議場システムは、昨年、更新工事を行ったため、画面右下の手話の方の映像も明るく分かりやすく撮影できるようになりました。  それでは、第15回議会報告会をよろしくお願い申し上げます。 ○小林議長  皆さん、こんにちは。調布市議会議長の小林市之でございます。本日は、調布市議会の議会報告会を御覧いただきまして、誠にありがとうございます。  調布市議会では市民の皆様に信頼され、より分かりやすく、開かれた議会を目指し、様々な議会改革に取り組んでまいりました。その一環として始めましたこの議会報告会も今回で15回目となりました。先ほど委員長の挨拶にもありましたように、今回の議会報告会も新型コロナウイルス感染症の防止の観点から、引き続きオンライン配信での開催としております。本日は、最後まで御覧いただきますようお願いをいたします。  まず、私から、各常任委員会からの報告に先立ちまして、2月28日から3月24日までに開催をいたしました令和4年第1回定例会で審議した議案等の中でも、市政運営の中心となる予算の概要につきまして御報告をいたします。  令和4年度予算は基本計画最終年次として、次期総合計画期間における財政需要など複数年次を見据え、新型コロナウイルス感染症対策をはじめとした市民生活支援への継続的な取組、また、今後の減収が懸念される中、歳入の確保と経費削減を基本姿勢とした予算編成となりました。  それでは、令和4年度の予算の概要につきまして御説明いたします。  それでは、資料を御覧ください。 (パワーポイント)  まず、これは令和4年度予算編成の考え方です。コロナ禍に伴う影響や社会経済状況の変化を踏まえつつ、現行総合計画の最終年次として、計画に位置づけた重点プロジェクトを基軸とする各施策、事業の推進を図るとともに、市民生活に安心感をもたらすことができるよう、感染症対策を継続し、次期総合計画の策定と並行しながら、引き続き市民の安全・安心の確保、市民生活の支援のほか、コロナ禍収束後を見据えつつ、市政の重要課題へ取り組むこととしております。  このような観点から編成されました令和4年度の予算について、市議会では慎重に審議を行いましたので、具体的に見てまいります。  次の資料を御覧ください。 (パワーポイント)  令和4年度会計別予算額でありますが、一番上の一般会計は日頃の行政運営に係る経費です。一方、特定の事業に使用目的が限定されているのが国民健康保険事業、介護保険事業など4つの特別会計と下水道事業の公営企業会計です。本日は一番額の大きい一般会計予算について、内容を報告させていただきます。  令和4年度の一般会計予算は 952億 7,000万円で、前年度比51億 5,000万円、 5.7%の増加となりました。主な要因としては、個人市民税においてコロナ禍が長期化しているものの、個人所得等への影響が少なかったことや法人市民税については一部法人の業績が堅調であることによる増があります。  次の資料を御覧ください。 (パワーポイント)  令和4年度一般会計歳入予算です。歳入というのは分かりやすく言いますと市の収入です。令和4年度は調布市としてどれだけの収入を見込んでいるのかということでございますが、この内訳につきましては、皆様からお預かりしております貴重な税金であります市税が48.4%ということで歳入の約半分を占めております。市税の内訳を申し上げますと、個人市民税、法人市民税、固定資産税、都市計画税などであります。  また、市税に次いで多いのが国庫支出金、そして都支出金であります。これは市の事業に対する国、あるいは東京都からの補助金、負担金であります。  続いて、譲与税・交付金、次に市債です。市債というのは市の借金のことです。このような内訳となっております。  次の資料を御覧ください。 (パワーポイント)  続いて、こちらが一般会計予算の歳出の内訳であります。皆様からお預かりしております貴重な税金を令和4年度の1年間でどのような事業に幾ら充てていくのかということですが、御覧いただきますとおり、民生費と言われる保育園等の子ども施策、高齢者、障害者等の福祉施策の経費が全体の53%で半分以上を占めております。  次いで多いのが教育費、これは小・中学校の施設管理や施設整備費、社会教育施設の管理運営などに充てられる費用であります。続いて、総務費、これは文化振興や市税徴収事務などの経費となっております。  次の資料を御覧ください。 (パワーポイント)  令和4年度の一般会計予算の歳出を4つの常任委員会ごとにまとめたものでございます。総務委員会 147億円余、文教委員会 127億円余、厚生委員会 554億円余、建設委員会 122億円余でございます。先ほどの民生費を主に所管する厚生委員会が約6割を占めております。  以上が令和4年度一般会計予算の概要でございます。  これで資料を終わります。  この予算に対しまして、私ども市議会では4つの常任委員会に分かれて、それぞれの所管の事項について慎重に審査を行い、4つの常任委員会全てで原案了承と決しました。  3月24日の本会議でそれぞれの委員会から報告を受けた後、この予算の編成替えを求める動議が提出され、各会派による討論、採決を行い、編成替えを求める動議は起立少数で否決、予算原案は起立多数により可決と決しました。各会派がどういう考え方で本予算についてやり取りをしたか、討論の概要につきましては5月5日発行の「ちょうふ市議会だより」第 249号を御覧いただきたいと思います。  以上をもちまして、予算についての議長報告を終わります。ありがとうございました。 ○狩野総務委員長  皆様、こんにちは。総務委員長の狩野です。ただいまから総務委員会の報告を行います。  初めに、委員を紹介いたします。  資料を御覧ください。 (パワーポイント)  画面の写真は総務委員会のメンバーで、右から阿部草太委員、井上耕志委員、坂内淳委員、伊藤学委員、小林市之委員、清水仁恵副委員長、そして委員長の私、狩野明彦です。よろしくお願いいたします。 (パワーポイント)  総務委員会では、行政経営部と総務部、市民部及び会計管理者、監査委員、選挙管理委員会に関する事項を所管しています。  令和4年第1回定例会開催の総務委員会では、御覧のような予算議案3件と条例議案5件、陳情2件を審議、うち多くの発言がありました条例1件と令和4年度一般会計予算の議案について、議論された内容を御報告いたします。 (パワーポイント)  初めに、デジタル技術を活用した手続等の推進に関する条例についてですが、審査について意見が分かれ、討論が行われました。本件は採決の結果、賛成多数をもって原案了承と決しました。 (パワーポイント)  続いて、令和4年度一般会計予算です。ここでは4点を中心に御報告いたします。  まず、国や東京都も急速に進めるデジタル行政の推進については、先ほどの条例に続き多くの質問がありました。  AI、RPAを含めた行政のデジタル化に伴う費用対効果の検証や庁内情報セキュリティー状況、現在行っているテレワークへの対応と実証実験についての質問がありました。また、市民目線からデジタルディバイド対策への予算要望もありました。 (パワーポイント)  続いて、所管委員会の大きな課題である文書管理についてです。  デジタル技術を用いた行政文書の作成管理は喫緊の課題であり、電子メールを含め管理のルール化についての質問と、それらに対して慎重かつ十分に検討する必要があるとの意見がありました。  また、昨年の個人情報漏えい問題から、情報公開審査会、個人情報保護審査会についての質問とともに、再発防止についての質問、意見がありました。 (パワーポイント)  3つ目は、多くの議論がありました公共施設についてです。  中央高速耐震工事に伴い、高速下の市の施設、特に西調布体育館の移転や第7機動隊跡地の利用を含め、早急に検討を求める意見とともに、十分に住民の意見を聞いて進めるべきという意見がありました。  総合福祉センターの移転、グリーンホール解体は課題解決や具体的計画が見えない中で、拙速に進めるべきではないとする意見や、調布駅周辺将来イメージ検討に関しては、庁内の連携を促していくとともに、市長の対応として市の職員の方々が仕事しやすい環境整備には意を持つことを求めるとの要望がありました。  また、このグリーンホールを中心としたサウンディング調査により、新型コロナ感染症の影響で民間活力導入が困難な状況になっていることについて市民に公開したとしても、ビジョンも見えず、課題も明らかにされていないのでは市民が一緒に考えにくい、行政内検討だけでは組織のサイロ化のような事態になり、どのようなコンセプトの下で取り組むか懸念という意見もありました。  一方、京王多摩川駅周辺の開発と総合福祉センターの移転に伴い、計画ありきで形式だけにせず、地域住民に対して説明や意見をいただき計画に反映するよう求める意見。  旧金子都営団地跡地については、改築されてできた都有地の活用、この地域に福祉施設を要望している声が多々あるので、前に進めるようにとの要望もありました。 (パワーポイント)  最後に、防災倉庫の課題を中心とした議論です。  備蓄しているアルファ米の個食化に取り組んでいることへの評価とともに、未就学児家庭や単身者若年層へ呼びかける取組についての意見、また、現在ある防災備蓄倉庫の備蓄品の点検、確認、防じんマスクについての質問、意見、避難所における新型コロナ感染症対策への質問、意見がありました。行政からは、防災対策においても新型コロナ感染症への対応を含め、皆様の御意見を踏まえながら今後とも検討を重ねていくとの答弁がありました。  資料を終わります。  今後も市民の皆様の安全・安心の確保と手続などの利便性の向上を図るよう取り組んでまいります。  以上、総務委員会からの報告を終わります。ありがとうございました。 ○鈴木文教委員長  皆様、こんにちは。文教委員長の鈴木です。それでは、文教委員会の報告を始めさせていただきます。  初めに、委員の紹介をさせていただきます。  資料を御覧ください。 (パワーポイント)  左から、委員長鈴木宗貴、平野充副委員長、大須賀浩裕委員、丸田絵美委員、岸本直子委員、木下安子委員、澤井慧委員です。 (パワーポイント)  文教委員会からの報告事項は、商工業振興費についてと校外学習指導費についての2点です。 (パワーポイント)  商工業振興費の概要です。  中小企業事業資金融資事務費 8,900万円、商工業助成費 8,514万円、商業振興費 3,794万円余になります。 (パワーポイント)  この御報告では、委員からの文書をそのまま記載しています。  国の事業復活支援金について、市が予算を計上するものではないが、市内の個人事業主やフリーランスといった方々をフォローしていけるよう、商工会とも連携を取り、市として状況の把握に努めてもらいたい。  事業所経営実態調査について、アンケート調査について方法を確認。対面や電話で個別に聞き取りという手法。細かな意見について今後の分析を。 (パワーポイント)  キャッシュレスについて、小規模店では釣銭を用意するための両替手数料は負担が大きく、税金分を負担したほうがよいという話も聞く。釣銭を必要としないキャッシュレスのさらなる拡充を。  回遊性、魅力発信について、企業とコラボすることでメディア等の取材が入り注目される。民間手法の活用を求めるとともに、回遊性では都市計画や環境などとの庁内連携の上で産業振興もしっかりと関わることを求める。 (パワーポイント)  市内飲食店の応援について、市民にSNSに載せてくださいと呼びかけられるサイトを設けることについて、より一層、一般の方に発信していただけるような取組を検討実行していきたい。  商店会のイベント事業支援について、アフターコロナでイベントも取り組みたいところも出てくると思うので、成功事例、参考事例の情報を積極的に提供してもらいたい。 (パワーポイント)  事業資金融資について、事業の拡充や直貸し実施を要望しているが、コロナ以降、あっせんが増えている。令和2年度決算でも貸付けが増えている状況から、令和3年度と同じ規模でいいのか、臨機応変にやっていただきたい。  事業所経営実態調査で実態を知るという面では積極的な取組を進めているが、72.5%の事業者がマイナスの影響があると感じている。調布市にやってほしいこととして事業継続への支援、融資制度の拡充、人材確保への支援等々、期待が大きくなっている。  商業振興・活性化プランに実態調査をどう生かしていくのか、また、新年度のスケジュールは。 (パワーポイント)  新規予算が計上されている商業振興・活性化プランについて、中長期的な視点も重要だが、アジャイル型の手法を取り入れ、計画から実行までのPDCAサイクルを短くして商業の活性化を推進していただきたい。  事業所経営実態調査について、対象企業をタウンページから抽出しているということで、時代に即した調査方法を検討いただきたい。 (パワーポイント)  LED化について、終わっていない商店街については引き続きの取組を。  商業振興・活性化プランについて、コロナ禍以前からの課題とコロナ禍の新しい課題が混在している現状においては、プラン策定だけを目的化せず、場合によっては複数年次にわたって調布市の商業活性化の方向性をじっくりと議論することを求める。 (パワーポイント)  続いて、校外学習指導費についてです。  校外学習について、決定プロセスに関して、判断のタイミングや決定の出し方において整合性に欠けていたと言わざるを得ない。当事者の思い等を勘案し、納得できる筋の通った判断を求める。 (パワーポイント)  主催事業費等運営費の大幅増について、クリーンプラザふじみの社会科見学を全小学校で行うということであった。三鷹市では既に同事業が全校で行われていることから、この事業について評価する。  小・中学校連合美術展の作品について、終了後、優秀作品を市庁舎などに展示し、市民の作品も含め、公共施設を市民ミュージアムにすることについて、積極的な事業展開を期待する。 (パワーポイント)  校外学習について、就労体験事業は難しいとの説明だが、事業者とのアンケートも重ね、実施できるように頑張ってほしい。  修学旅行も校外学習も学校関係者や子どもたちに多大な負担、御心配をおかけしているが、実施の可否については余裕を持ったやり方が必要であり、計画した以上は子どもたちを参加させるために最大限の努力が必要と考える。どうやって行かせるのかという点で、市が揺らいではいけないと考える。今後、検査キットの配付をセットで考えたほうがいいのではないか、要望する。 (パワーポイント)  修学旅行の急遽の中止から短期間での実施へ変更という意思決定は、主体性のない意思決定となっており極めて残念。  この2年間で児童の体験学習の機会がほとんど奪われている中で、来年度計上している体験学習の予算はポリシーを持って実施していただくことを要望する。 (パワーポイント)  コロナ禍の宿泊行事については、子どもにもいろいろな意見があると思うが、移動教室の在り方について、これまで子どもの声を聞いて話合いがされてきたのか。通常どおりの活動が難しい状況だからこそ、学習指導要領の主体的・対話的で深い学びの実践として、従来の宿泊行事についても、どのような形ならみんなで思い出に残る行事として実施できるか、子どもたちの意見を聞き一緒に考えるプロセスを大切にしてほしい。  資料を終わります。  これで文教委員会の報告を終わります。御視聴いただきありがとうございました。 ○内藤厚生委員長  皆様、こんにちは。厚生委員長の内藤美貴子でございます。  それでは、厚生委員会からの御報告をさせていただきます。  資料を御覧ください。 (パワーポイント)  初めに、委員の紹介をさせていただきます。左から、私、委員長の内藤美貴子です。大野祐司副委員長、橘正俊委員、宮本和実委員、武藤千里委員、元木勇委員です。どうぞよろしくお願いいたします。 (パワーポイント)  本日は、特に活発な議論がありました子ども・若者支援、子ども発達センター事業、認知症対策の3事業について御報告させていただきます。 (パワーポイント)  初めに、子ども・若者支援です。  調布市子ども・若者総合支援事業ここあでは、不登校、引きこもり等の子ども・若者に対して居場所の提供や相談支援、経済的事情等がある中学生を対象に学習支援が行われています。これらの事業を社会福祉協議会に委託し、総額 7,721万 7,000円。 (パワーポイント)  さらに、子ども・若者地域協議会運営費 117万円、市内の居場所を提供する事業者への補助金 200万円、子ども・若者の自立支援のための経費 189万円などが計上されています。 (パワーポイント)  まず、相談事業について委員からは、アウトリーチの今後の方向性、学校との連携、相談件数が前年度より50%増加の要因はとの質問に対し、アウトリーチに関しては相談員が直接赴くケースやハローワーク等の就労面も同行。学校との連携は、子ども・若者支援地域ネットワーク等で連携していく。相談件数の増加については、コロナの影響と学習支援相談の増加。新年度は相談事業1名増員との答弁がありました。 (パワーポイント)  居場所事業については、若者の来やすいように食事の提供が大事ではとの質問に対し、コロナ前は軽食やおやつを提供。今後は総合福祉センターの移転に当たり、調理室の活用などを議論していくとの答弁がありました。  さらに、子どもの貧困の現状として、収入は一定あっても子どもには行き届いていない家庭が課題。居場所事業から糸口を見つけてほしいとの要望がありました。  また、相談事業や居場所事業のPR方法の質問に対し、答弁では子ども・若者のネットワークの各施設を紹介する動画作成を今年度から実施。  学習支援については、登録数が増加傾向。複数展開の考えはとの質問に対し、考えていく必要性はあるとの答弁がありました。 (パワーポイント)  次に、子ども発達センター事業です。  こちらでは、発達に遅れや偏りのある子どもや、その心配のある子どもと家族に対し、発達支援、相談、通園事業を柱とした療育及び子育て支援に取り組まれています。  また、新年度には相談コーディネーターが1人配置され、これらの事業の総額1億                                                                               2,400万円余が計上されました。 (パワーポイント)  委員からは、作業療法士等の専門の方の配置は重要。予算の配置はとの質問に対し、答弁では専門的療育が必要のため配慮された予算措置をしている。  また、就学後の相談や療育については、就学後も同じサービスを受けられないのか。対象を中学生まで拡充できないか。フォローはどうなっているのかとの多数の質問があり、それに対し、療育はできていないが、アドバイスを実施。学校に知ってほしいことなどを就学支援シートに記入して、保護者同意の下、学校に渡している。中学校までの対象拡充については、就学前の子どもでも待機者がいる状況。施設、人員等の拡充がないと難しい。フォローについては、市内の民間のところなどで直接療育を受けているとの答弁がありました。  さらに、i-ファイルが活用されていない実態。教育と連携して実態把握を進めてほしいとの要望がありました。 (パワーポイント)  また、今後の子ども発達センターについて、今でも待機がいるほどの需要がある事業。増設が必要ではないか。都有地がある旧金子都営団地跡地の活用も検討してはとの質問に対し、配慮を必要としている子どもの増加は認識。市民の声を最優先に、全庁的な施策の中で検討したいとの答弁がありました。  さらに、就学前から成人するまでの切れ目のないサービスということで、市全体として捉えるべき。事業の拡充、施設面、発達センターの役割など検討し、総合計画、基本計画に位置づけて進めるべきとの要望がありました。 (パワーポイント)  最後に、認知症対策では、今年度から新たに開始する認知症検診の経費、認知症連携会議の運営に係る経費、認知症徘徊高齢者家族支援サービス事業費など、総額 830万 7,000円の予算が計上されました。 (パワーポイント)  委員からは、新たな認知症検診について、分かりやすい案内がされているのかとの質問に対し、答弁では医療機関やサービスの紹介も検診の案内に同封。検診の名称も物忘れなどの表現に工夫。  認知症の疑いがある方へのフォローはとの質問に対し、答弁では認知症の一歩手前で、いち早く医療機関に結びつけ進行を遅らせる取組に重点を置く。認知症の初期集中支援チームも含めてフォローしていく。 (パワーポイント)  認知症サポーターの活用の取組についての質問に対し、答弁では来年度以降、積極的にサポーターを養成し、ネットワークの取組を始める。  また、認知症高齢者に徘回探知機を持たせることは難しい。靴にICタグを取り付けるなど、居場所がすぐに確認できる新しい仕組みを導入してはどうかとの質問に対し、民間企業や他自治体の取組を参考に検討するとの答弁がありました。  資料を終わります。  以上、報告を終わります。ありがとうございました。 ○川畑建設委員長  皆さん、こんにちは。ただいまより令和4年度第1回定例議会で建設委員会におきまして審議された事項について御報告させていただきます。  資料を御覧ください。 (パワーポイント)  初めに、委員を紹介いたします。左側から、私は委員長を務めさせていただいております川畑英樹でございます。続きまして、副委員長の雨宮幸男副委員長、委員の榊原登志子委員、須山妙子委員、西谷徹委員、古川陽菜委員、渡辺進二郎委員、以上の7名です。よろしくお願いをいたします。 (パワーポイント)  建設委員会は、環境部、都市整備部の2つの部で構成されており、今定例会で令和4年度の一般会計歳入歳出予算が審議され、その中で特に活発な議論がなされ、多くの意見が出された項目について御報告させていただきます。 (パワーポイント)  初めに、環境部についてです。  令和4年度の予算額は54億 5,000万円余となり、前年度との比較で6億 1,000万円余、約13%の増となりました。  環境政策課の審議の中で、ゼロカーボンシティを宣言した市として、地球温暖化対策費や再生エネルギーの導入についての質疑、駅前公衆トイレの維持管理、害虫駆除、環境教育、東京2020大会のレガシーとしてのクリーン作戦など、身近な環境課題について活発な議論が行われました。  中でも環境美化の課題であるたばこのポイ捨て、路上喫煙対策については、指導員の声かけは適切に行われているか。過料の考え方、周知啓発活動など、市の対策をただす意見が多く出されました。市からは、見回り指導員にて 3,000人近く声かけをし、協力いただいている。過料については周知徹底してから考えたい。新規の周知方法として、苦情の多い箇所に路面タイルを埋め込んで設置するなど、今後もマナーアップをしていただく努力を続けると答弁がありました。  ほかに再生可能エネルギーの活用、粗大ごみ処理、公園設置の防犯カメラなどについて、多岐にわたり質疑、意見が出されました。 (パワーポイント)  次に、都市整備部についてです。  令和4年度の予算額は53億 9,000万円余となり、前年度より7億 3,000万円余、約16%増となりました。  住宅課の審議の中で、木造住宅及び分譲マンションの耐震化、マンションの適正管理、居住支援、市営住宅の見守りライト及び活用方針、空き家対策について議論が行われました。  各委員から市営住宅について、災害に遭われた際に一時的に入居できるようにしてほしい、子育て世帯が一時的に入居して生活基盤を整えられるよう支援してほしいという要望が出されました。  また、空き家対策については今後の市の空き家対策の方向性を問う質問が出され、今後も空き家の相談窓口で相談を受け付け、市場に回せる物件は回し、活用希望とのマッチングにつなげるなど、空き家の流通と活用の両方にアプローチしていくという答弁がありました。  道路管理課の中で、ふれあいのみちづくり事業は重要な市民参加事業であり、コミュニティの形成や世代交代につながっていくと考えており、多角的な多様性に富んだ取組をお願いしたい、また、都道などでも参加できるよう、将来的な展望を持って展開してほしいという要望が出されました。  樹木の管理については、倒木などがないように市民の意見を聞きながら管理をしていただいていおり、桜の木については、今年度策定を予定している街路樹管理計画により、桜の管理方針というものを定めるべく検討を進め、調布の神代植物園に由来するジンダイアケボノへ植え替えていくという答弁があり、全員、安堵いたしました。  多摩川サイクリングロードについて、市民からの通行ルールなど改善の声が多く出されているとのことで、令和4年度に測量、設計をして幅員を50センチ広げ、名称変更も含め、安全に走行できるよう啓発活動を行っていくという答弁がありました。  ほかに京王多摩川周辺の整備、高齢者免許返納事業、防火設備点検など、多岐にわたり質疑、意見が出されました。 (パワーポイント)  最後に、建設委員会に付託されました陳情「調布駅前における分煙環境整備に関する陳情」につきまして御報告いたします。  この陳情の内容に関し、建設委員会だけでなく厚生委員会にも関する事項も含むことから、連合審査会を開催することとなりました。  連合審査会では、建設委員から先に審査が行われ、路上喫煙の実態把握のためのパトロール、マナーアップの協力、公共喫煙所の設置、清掃活動、火災につながる危険性についてなど質疑、意見が出されました。  次に、厚生委員の審査では、受動喫煙防止条例の総括、検証、受動喫煙時の病気のリスク、たばこの及ぼす影響は健康、火災、医療費増につながるなど、両委員会の委員から多岐にわたり活発な質疑、意見が出されました。  連合審査会終了後、改めて陳情付託先の建設委員会が開かれ、陳情「調布駅前における分煙環境整備に関する陳情」は継続審査とすることと決定しました。  御清聴ありがとうございました。  資料を終わります。  以上で建設委員会の議会報告とさせていただきます。ありがとうございました。 ○丸田副議長  本日は、議会報告会を御視聴いただきましてありがとうございました。  本日の報告会につきましても、これまで同様にアンケートの御協力をお願いいたしております。このままウェブから送信していただいても結構ですし、郵送やファクスなどでお寄せいただいても構いません。恐れ入りますが、令和4年6月25日までにお寄せいただけましたら幸いです。  今後につきましても工夫を凝らした分かりやすい報告会を目指してまいりたいと思っております。ぜひアンケートに御協力いただき、御意見をお寄せくださいますようお願いいたします。  調布市議会が、より開かれた活気ある議会となるよう、議員一同、一層の努力をしてまいりますので、引き続きよろしくお願いをいたします。  以上をもちまして、第15回議会報告会を終了いたします。ありがとうございました。   閉会