○事務局(宍戸)  それでは,定刻となりましたので,令和3年度第2回調布市立図書館協議会を開催いたします。  本日は御多忙の中,御出席いただきまして,誠にありがとうございます。  初めに,新型コロナウイルス感染拡大防止対策といたしまして,ソーシャルディスタンスの徹底と開催中のマスクの着用をお願いしておりますので,御理解いただきますよう,お願いいたします。  また,万が一,体調が優れない方がいらっしゃいましたら,事務局まで遠慮なくお申し出いただきますようお願いいたします。  開会に先立ちまして,このたび,令和3年4月1日付で人事異動がございました。その御報告と担当職員の紹介をさせていただきます。  まず,管理職から。4月1日に着任いたしました館長の柏原でございます。 ○柏原館長  館長の柏原でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  続きまして,主幹の小池でございます。 ○小池主幹  小池です。よろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  また,4月1日に着任いたしました副館長兼資料係長の長崎でございます。 ○長崎副館長兼係長  長崎です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  続きまして,係長職の紹介をさせていただきます。調査支援係長の野口でございます。 ○野口係長  野口です。よろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  続きまして,児童サービス係長の森でございます。 ○森係長  森でございます。よろしくお願いします。 ○事務局(宍戸)  図書館サービス係長の河内でございます。 ○河内係長  河内でございます。よろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  後ろに行きまして,利用支援係長の海老澤でございます。 ○海老澤係長  海老澤でございます。よろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  地域サービス係長の加藤でございます。 ○加藤係長  加藤でございます。よろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  続きまして,事務局の紹介をさせていただきます。全員,令和3年4月1日に異動してまいりました。まず,庶務係の吉田でございます。 ○事務局(吉田)  吉田でございます。よろしくお願いします。 ○事務局(宍戸)  同じく庶務係の菊でございます。 ○事務局(菊)  菊でございます。よろしくお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  最後に私,庶務係長の宍戸と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  そうしましたら,お手元の次第に沿って進めさせていただきます。図書館長の柏原から御挨拶申しあげます。 ○柏原館長  改めまして,こんにちは。図書館長の柏原と申します。先ほどの職員紹介でもありましたとおり,4月1日から着任いたしております。実は私,この3月で一旦区切りを迎えまして,いわゆる再雇用という形での図書館長となってございます。前任が教育部長でしたので,図書館も管轄しておりましたけれども,実際に図書館に直接携わるのは初めてでございまして,本当に日々学んでいる状況でございます。どうぞよろしくお願い申しあげます。  私ごとはこれぐらいにいたしまして,本日はコロナ禍で日々感染者が増加している中で,調布市立図書館協議会に御参加いただきまして,誠にありがとうございます。心から御礼を申しあげます。本日が皆様方の任期の最後の協議会となってございます。この2年間の御活躍,御意見等,様々いただいたことに深く感謝申しあげますとともに,終える方,継続される方いらっしゃいますけれども,今後とも調布市立図書館を温かく見守っていただき,あるいは利用していただき,委員であろうとなかろうと御意見等も頂戴できればと思っておりますので,よろしくお願いいたします。  それから,図書館をめぐりましては,著作権法も改正されまして,いわゆる電子データでのやり取りといったものも道が開かれるような状況になって,今後の図書館のあり方も変わってくるかなと。この辺につきましては,私よりも小池主幹のほうがはるかに詳しくて,私があまり言えるところではないのですが,図書館が変わっていく時代にもなってきているのかもしれません。  また,後ほど議題の中にもありますけれども,調布の図書館も10年前に深大寺分館を新たに建て替えして以来,久々に,新たに若葉分館の建て替えプロジェクトがスタートいたしまして,一昨日第1回の検討会が始まって,私も委員として参加させていただいております。そういった形で調布の図書館も新たな展開を今後迎えていくところでございます。そういった中での図書館運営でございますけれども,私ども事務方といたしましても,引き続き着実な図書館運営で市民の方に親しまれる,利用される図書館を目指していきたいと思っているところでございます。  本日の会議におきましても,皆様方からいろいろ御意見をいただきまして,それをまた今後の図書館運営に生かしていきたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。私からの挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございます。 ○事務局(宍戸)  そうしましたら,議題に入る前に,本日の資料の確認をさせていただきます。お手元に資料の御用意をお願いします。  資料1「ペットボトルのラベルのひみつ」。カラーの資料です。  資料2「若葉小学校・第四中学校改築だより」。A4ぺらのものです。  資料3「調布市立図書館佐須分館空調機更新工事(報告)」。A4の紙でお配りしています。  資料4「図書館だより2021年夏№259」。青い冊子です。  資料5「2021夏休みにすすめる本」。ピンクの小さい冊子です。  このほか,本日お配りさせていただいた資料がございます。  資料6「令和2年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」。左上をホチキス留めしている資料です。  最後に,「ペットボトルのラベルのひみつ」ブックリストということで,カラーの小さい冊子で,じろの載っている資料です。  今回,報告事項を1点追加させていただいて,資料も2点追加しておりますので,改めて次第をお配りさせていただきました。テーブルの上に置いてありますので,新しいものをお使いください。  資料は以上ですけれども,全ておそろいでしょうか。もし不足分等ありましたら,挙手いただけますか。――特によろしいですか。  そうしましたら,本日,野末委員長におかれましては,欠席との御連絡をいただいております。これから先の進行につきましては,野口副委員長にお願いしたいと思います。野口副委員長,よろしくお願いします。 ○野口副委員長  よろしくお願いいたします。ただいまから令和3年度第2回調布市立図書館協議会を開催いたします。  改めまして,皆さん,こんにちは。野末委員長が本日欠席ということで,僭越ながら,今日は私が議事進行を務めさせていただきます。本日は今期最後の協議会ということですので,皆さんからも一言ずつお話をいただくことになっております。よろしくお願いいたします。  本日は途中に休憩を入れて,換気をしながら進めていきたいと思いますので,御協力をお願いいたします。  まず初めに,定足数の確認をしたいと思います。本日の出席委員について,事務局から報告願います。 ○事務局(宍戸)  御報告いたします。  本日,野末委員長,江竜委員におかれましては,欠席との御連絡をいただいております。なお,加藤委員におかれましては,遅れて見えるという御連絡をいただいております。  つきましては,ただいまの時点で7名の出席がございますので,調布市立図書館条例施行規則第17条第1項の規定による定足数に達しております。  以上でございます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。定足数に達しているということですので,引き続き進めさせていただきます。  審議に先立ちまして,本日の案件について非公開とすべき議題があるかどうかをお諮りしたいと思います。議題を御覧いただいたとおり,本日の議題は非公開とする理由は特にないと思われますが,御異議ございませんでしょうか。      (「異議なし」の声あり)  ありがとうございます。それでは,異議はないということで進めさせていただきたいと思います。  また,本日の傍聴者の定員ですが,前回同様,定員の関係で3名としております。本日の傍聴希望者の有無について,事務局から報告願います。 ○事務局(宍戸)  御報告いたします。  本日は,傍聴希望者はいらっしゃいませんでした。  以上でございます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。傍聴希望者がいらっしゃらないということなので,このまま会を継続し,審議に入りたいと思います。  本日の議題ですが,報告事項が7件ございます。  それでは,順番に報告事項ア「令和3年度第1回調布市立図書館協議会での御意見について」,宍戸庶務係長からお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  報告事項のア「令和3年度第1回調布市立図書館協議会での御意見について」,御報告申しあげます。  第1回調布市立図書館協議会,5月20日に開催予定でございましたが,コロナの緊急事態宣言の発出により,残念ながら開催を中止させていただきました。そこで,皆様に御意見を伺うという形で御意見用紙をお配りさせていただいて,その中から御記入いただいた案件を幾つか御紹介させていただきます。  まず,事業計画についてですが,1ページから2ページにありました,感染拡大により変化する社会に対応する図書館活動の実施につきましては,現在,市民に求められているものなので,これから広く市民に意見を求めてもよいのではないでしょうかという意見をいただいております。  また2点目ですが,事業報告の2ページ目,児童サービス関連事業の事業名の中で,幼児から小学生のおはなし会という事業名がございますけれども,幼児から小学生へお話をするというように取れるので,「から」を「・」にしてはいかがですかという意見をいただいております。  3点目です。これは感想ですが,「1年生にすすめる本」についてということで,現在の1年生にも喜ばれるものだと思いますという感想をいただいております。息子さんが小さい頃に好きだった本がたくさん載っていて,懐かしく思い出しましたということでございます。  最後です。前年度,コロナで980件もの事業が中止されたことが非常に残念でしたということと,その中でも実施された事業の中で感染がなかったということで,徹底した感染対策が行われたのではないでしょうかという御意見をいただきました。  私からは以上でございます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。それでは,皆さんから何か御意見,御質問,ありましたらお受けしたいと思います。御意見のある委員がいらっしゃいましたら,挙手をお願いいたします。いかがでしょうか。何か付け足したいことがあるとか,ありませんでしょうか。――特にないようですので,これで報告事項アを終了したいと思います。  それでは,続きまして,報告事項イ「『暮らしに役立つ法務ミニセミナー』について」ということで,野口調査支援係長,お願いいたします。 ○野口係長  私から資料1について御説明いたします。  7月17日に「暮らしに役立つ法務ミニセミナー」の一貫として,子ども向け法務ミニセミナー「ペットボトルのラベルのひみつ」を開催いたしました。今回の講師は東京都行政書士会のお二人で,行政書士との連携は2014年から始まっております。行政書士の方は,許認可の申請のほかに社会貢献活動として,まちの法律家として無料相談会なども実施しております。地域の図書館と,専門家であり法務実務家の行政書士が協働することにより,図書館内における資料だけでなく,的確で正確な情報を利用者と結びつけることができることから,毎年講師をお願いしております。  昨年は,新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりましたが,今年度は,時期は夏休みの直前で,対象を小学校4,5年生とし,会議室の定員の半数の人数で募集しました。当日は欠席もなく,参加者は16人。ほとんどが4,5年生でしたが,2年生が1人,6年生が1人,希望がありましたので,一緒に参加していただきました。  今回は,参加者にペットボトルのラベルを2枚持ってきてもらい,そのラベルに記載されている名称,原材料名,内容量などを見ながら,違う製品なのになぜ共通のことが書かれているのかということから法律を学び,その後,SDGsについてもお話しいただきました。  会場には参考となる本を展示しまして,お手元にお配りしましたブックリストを1人1冊お渡ししまして,その中から何冊か本の紹介をし,図書館の利用を案内しました。子どもたちはとても活発に発言しており,休憩時間には調べ物の参考になる本を手に取っていました。  10月と11月には,大人向けのセミナーを開催する予定です。  以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございます。皆さんから何か御意見とか御質問があればお受けしたいと思いますが,いかがでしょうか。なかなかおもしろい取組だと思いました。――特になければ,報告事項イを終わります。  続きまして,報告事項ウ「調布市立若葉小学校・第四中学校及び図書館若葉分館施設整備に関わる基本方針について」ということで,柏原館長,お願いいたします。 ○柏原館長  それでは,報告をさせていただきます。資料2を御覧いただければと思います。  この案件につきましては,どういった資料がいいのかといろいろ思案したのですけれども,教育総務課がこの7月に発行いたしました創刊号の「若葉小学校・第四中学校改築だより」が一番コンパクトにまとまっていて分かりやすいと思いまして,これを資料として提示させていただきたいと思います。  まず,市立の小学校は20校あるのですけれども,調布市立若葉小学校は,その中で比較的規模が小さいほうの学校でございました。ところが最近になりまして,近隣で大型マンションの開発が進みまして,既に児童数の増加が始まっているのですけれども,急激な増加が見込まれております。現在の学校規模では教室が足りなくなりまして,しかも若葉小学校はコンパクトな学校だったものですから,敷地もあまり広くない。そういった状況の中でどのような対応を取らなければいけないのかということを昨年,教育委員会内部の事務方でいろいろ検討を進めてきたところでございます。  その中で,最終結論といたしまして,まず若葉小学校に隣接いたしております第四中学校の敷地が非常に広くて,用途容積も緩やかであることから,調布市としては初めての試みとなります,小学校と中学校を施設として一体化した学校整備を行いまして,その中に公共施設として図書館の若葉分館,そのほかに学童クラブとかも入ってくるのですけれども,学校施設の中に一体的に整備をしていこうということで方向を固めました。そのプロジェクトが一昨日,検討委員会が始まりまして,スタートしているところでございます。  図書館若葉分館につきましては,昨年,施設環境にいろいろ課題がございまして,休館して一定の環境改善工事を行ってきたところではございますが,もともと50年近くたっている施設で老朽化も進んでおります。それから,バリアフリーの問題です。典型的な例として,2階建てなのですけれども,トイレが階段を上った中二階のところにありまして,いわゆる全然バリアフリーの構造になっていないとか,そういった課題もございます。  敷地としては,ちょうど若葉小学校に隣接しているものですから,学校の改築に合わせまして,図書館も一体的に整備をして,新たな施設として再建築していきたいというものでございます。  資料表面の下半分に具体的な基本方針を記載してございまして,若葉分館という名称等はうたってございませんけれども,上の「改築を進めます」というところにありますとおり,その前段として,若葉分館の課題等も明らかにする中で,施設の複合化という形で整備をしていくことになります。  ちなみに,学校施設の中にある図書館の例として,調布市の場合は既に調和小学校の中に図書館調和分館がございまして,そちらの実例もございます。そういった経験もございますので,そういったことを踏まえながら,今後どういった施設整備を行っていくかの検討が始まったところでございます。  もちろん,施設の検討は検討として,図書館の側でもどういった分館を造っていくのかという検討も今後行っていかなければいけないと思っているところでございます。  資料の裏面を見ていただきますと,下段にこれからのスケジュールがございます。そちらに記載のとおり,今年度は検討委員会で基本構想の策定に向けて検討を進めます。令和4年度以降から,さらに具体的なプロジェクトの進行が始まりまして,現時点ではPFI事業という形で学校施設の整備を行っていくということでございます。事業者の選定等を令和4年度から5年度にかけて。それから令和5年度から6年度にかけて施設の基本計画と実施設計。それから7年度,8年度にかけて実際の工事,図書館も含めた学校施設の整備,工事を行いまして,令和9年度に竣工,実際にオープンしていくという予定で今後進めていくことになってございます。  先ほども申しあげましたけれども,調布市の図書館としましては,10年前に深大寺分館がオープンして以来,本当に久々の新たな施設整備という大きな事業を抱えることになってございます。また協議会の中でもいろいろ御意見をいただきたいと思っているところでございますので,御協力をよろしくお願いしたいと思います。  私からの報告は以上とさせていただきます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。かなり大きな話だと思ったのですけれども,皆さんから御意見,御質問ありませんでしょうか。松澤委員,お願いいたします。 ○松澤委員  2点お聞きしたいのですけれども,若葉小学校が四中の敷地内に入るということは,若葉小学校の場所というのは,将来的にどうなるのかということ。  もう一点,この近くで道路の陥没があったではないですか。この辺は全くそれに影響なく工事とかできてしまう場所なのですか。その2点をお聞きしたいのです。 ○柏原館長  まず,現在の想定ということでしか申しあげられないのですけれども,若葉小学校の敷地は,いわゆるサブグラウンドとして活用するイメージを事務局としては持っております。ただ,具体的な校舎配置といったものの検討はこれからになりますので,その状況によってはまた変更することもあろうかと思ってございます。  それから,いわゆる道路陥没の問題でございますが,距離的には,今陥没が問題になっているところから離れております。ただ,多少心配があるとすれば,道路陥没の問題よりも,昔この地域というのは湿地で,それを整地して学校整備とか図書館整備をしたという状況らしくて,その辺の地盤の問題を今後,建物を造るに当たってはしっかりとやっていく必要があるのかなとは想定しております。  回答になっているかどうか分からないですけれども,以上のような状況でございます。 ○野口副委員長  よろしいでしょうか。深沢委員,お願いいたします。 ○深沢委員  今の御意見に関連するのですけれども,この地域は,ハザードマップですと2メーターの浸水が想定されるわけですよね。そうすると,図書館の資料とか,避難所としての機能とか,そういったことが水深2mになってしまうとどういう状態なのかと思いました。避難するにしても道がなくなるわけですし,中の資料は水浸しになる可能性があるし,そういったところは考えてくださっていますよね。 ○柏原館長  まず,資料2の表面の下から2行目のところ,避難所施設としての防災機能,体制強化を図るということで,学校施設ですから当然,避難所機能は持たせてやっていくことになります。ただ,水防の関係でハザードマップで2メーター,水害時の避難所になっていたかどうかは,ちょっと詳細な記憶を持っていないのですけれども,当然そのリスクは踏まえる中で,図書館に限らず施設整備は行っていくことになりますので,今後の検討の中でそういった視点からも検討されていくものと考えています。 ○深沢委員  紙は水に弱いので,図書館の資料が駄目にならないようによろしくお願いします。 ○野口副委員長  ありがとうございます。菊池委員,お願いいたします。 ○菊池委員  表面の施設整備の基本方針の2番,ポストコロナの新たな日常の実現に向けた学校づくりとあります。各施設では,もちろんそれぞれの立場からポストコロナということで検討されていると思うのですが,今回のこの改築に当たって,特に強調してこんなことを実現していきたいということがありましたら,ちょっとお伺いしたいと思います。 ○柏原館長  まず,この基本方針の内容は,どうしても学校の施設整備が中心になってございます。学校の現場でポストコロナの問題,あるいはコロナの問題でどういう問題が起きたかというと,例えば休校になった際の学習保障の問題。その際に,本来であれば欧米諸国のようにタブレット,インターネット環境が学校にもきちっと整っていれば,オンラインでの家庭学習とかいろいろな展開の可能性もあったと言われております。調布に限らず日本の学校の大半はそういった環境が整っていない中で,どういった学習保障をやっていくかというのが大きな課題となっておりました。  そういったことも踏まえながら,今後の学校整備を行うに当たっては,例えば休校になった際の学習保障にもきちっと対応できるような,ソフト,ハード両面から対応していかなければいけないとか,そういった内容が込められていると感じております。  それから,図書館の問題につきましても,やはり図書館も施設を閉めたり,そういったことでいろいろな声がありました。いわゆる図書館に来なくても読書環境を保障していくにはどうしたらいいのかとか,そういった課題も図書館行政の中では浮かび上がっているのかなとは思います。調布の図書館がどういった対応を取るかという具体なものを今持っているわけではございませんけれども,今後の検討していかなければいけない課題なのかなとは思ってございます。若葉分館に限らず,調布の図書館,あるいは近隣も含めて日本の図書館が抱える課題なのかなとも思っているところです。  私からは以上です。もし小池さんから何か補足があれば。 ○小池主幹  ウィズコロナなのかポストコロナなのかという話もあろうかと思いますけれども,新たな日常というものを今,ある意味みんなが模索しているところなのだと思います。今,館長からお話しありましたように,それから冒頭の挨拶にもあったように,電子化する,あるいは社会が今デジタル化していくことの中に恐らく図書館も対応していく,せざるを得なくなるというところが1つの答えとして考えられるのだろうとは思うのですけれども,それは何が適当なのかというのは,正直みんな今まだ考えているところだと思います。何でもデジタル化すればいいのかということとか,図書館に来られなくても電子書籍でよかったという話には恐らくならないだろうというのは,やはり人間が生きている以上あるのだろうといったときの対応の仕方もあるのだろうと思います。  繰り返しですけれども,何がいいものなのかというのは,正直,今まだ考えているということではないかと思います。固く言えば,社会教育の実践の場としての図書館がどのようにあるのかということにもなって,図書館だけではなくて,人と人がどのようにコミュニケーションしていくとか,コミュニティをつくっていくかみたいなことにも考えを持っていかなければいけないのかなと思うところです。  抽象的になりましたけれども,以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございます。ほかに何か御意見。松田委員,お願いいたします。 ○松田委員  基本方針の1つ目と2つ目の小・中学校の連携推進につながる新しい施設の特徴を生かしたというのは,想像するとすごい……。調和だと,小学校と図書館でも,年配の閲覧者がいたりして,子どもたちがうるさかったりすると,らせん階段でも声が響いたりとかということもあるし,それが小・中,しかも一般の方となると,ものすごい規模のことになるのだろうと,ちょっと想像がつかないのです。  例えば,杉森小学校の場合だと,1時間目から6時間目ほぼフルに授業で学校図書館が使われているわけで,そうなると,中学の時間も保障して,小学校の時間も保障して,さらにここの対話的・協働的な学習としての多様な学習スタイルとなると,話合いの場所でできるような小さなお部屋もたくさん造るのかなと思うと,すごい規模になるのだろうなと。どんな施設ができるのかなとわくわくする気持ちと,どのようにしたら調布の小学校のいいところと中学校のいいところを合体した特色のある学校になるのだろうという楽しみな気持ちと,いろいろ青写真というか,見てみたいなという気持ちがあります。質問とかそういうことではないのですけれども,すごく大変だなと思います。 ○野口副委員長  館長,何かありますでしょうか。 ○柏原館長  何分,プロジェクトそのものがスタートしたばかりなので,どういった形のものになっていくかというのは,今後の議論に委ねられるのかなと思っております。ただ,今ちょっとお話がありました,調和小学校は学校の中に図書館分館があって,らせん階段で,実は学校のほうとつながっていたはずだったのですけれども,調和小学校を構想したその後に大阪のほうで事件があったりしまして,地域への学校開放のあり方の考え方といいますか意識といいますか,それが今大分変わってきております。そういったことも踏まえながら,この施設の複合化をやらなければいけないのかなと思っております。  一方で,今日の行政課題の中で,いわゆる公共施設の複合化は避けて通れない課題でもございまして,そういった流れの中で,このプロジェクトにおいても,現実の対応としては,学校が隣接している,図書館も隣接している,それから児童サービスである学童クラブ等々も既に学校敷地の中にある,そういったことを踏まえての施設整備を今後やっていくことになります。多面的な側面から今後いろいろな検討がなされるものと考えております。  以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございます。ほかに何かコメントしたい方,いらっしゃいますでしょうか。――よろしいでしょうか。これで報告事項ウまで終了しました。報告事項を全部済ませてから休憩でよろしいですかね。あと報告事項が4つありますので,一通り報告していただいて,その後,御質問を受けて休憩ということにしたいと思います。  それでは,報告事項エ「図書館佐須分館空調機更新工事について」,加藤地域サービス係長,お願いいたします。 ○加藤係長  資料3を御覧ください。  調布市立図書館佐須分館におきましては,昨年度の途中から空調に不具合が生じまして,だましだまし開館していたのですけれども,工事の予算がつきまして,今年6月に工事をすることができました。  4月末に工事の業者が決まりまして,当初は工事に1か月ほどかかると聞いていたのですけれども,業者との打合せの話の中で,6月11日までで大丈夫だということになりまして,ちょうど1日から11日までというのが分館が蔵書点検でお休みをする時期でしたので,そこに合わせてやらせていただきまして,短く済むことができました。現在は快適な空間を提供できるようになっております。  以上でございます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  続きまして,報告事項オ「『図書館だより2021年夏号№259』について」,河内図書館サービス係長,お願いいたします。 ○河内係長  資料4を御覧ください。  水木しげる先生の表紙絵になっています「図書館だより」夏号を発行いたしました。例年「図書館だより」という形で年4回発行していますが,昨年度は,ちょうど4月,5月が休館していた関係もありまして,編集作業ができませんで,夏号と秋号と合併しまして9月に発行しました。そのため年3回の発行でしたが,今年度は例年どおり6月25日に夏号が発行できました。  今回は,レファレンスサービスを中心とした特集を組んでおります。読み物としてもおもしろいかと思います。各分館,中央図書館の各階に配架しておりますので,ぜひ御覧になってください。  以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  続きまして,報告事項カ「『夏休みにすすめる本』について」,森児童サービス係長,お願いいたします。 ○森係長  資料5を御覧ください。  「夏休みにすすめる本」のリストですが,こちらは毎年,市立小学校の先生方と協力して作成しております。低学年,中学年,高学年向けにそれぞれ作成をしていまして,学校を通して全児童に配付しているものになります。あと,市内にある書店にも参考にお配りしています。  リストに掲載している本ですが,各館で展示をしております。今,中央図書館ですと,夏休み中の子どもたちでこども室がとてもにぎわっていまして,このリストを手に持って本を借りに来る姿が見られています。展示した本はとてもよく借りられていて,それだけでは本がなくなってしまうので,昨年リストで紹介した本なども併せて展示を行っております。  以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  続きまして,報告事項キ「令和2年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業について」,野口調査支援係長,お願いいたします。 ○野口係長  それでは,資料6について説明いたします。令和2年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における映画関連の非フィルム資料)についてです。  文化庁の委託事業であるこの事業につきましては,日本映画の関係資料の実態調査及びアーカイブ化を目的とするものです。令和2年度にこのモデル事業の調査対象として調布市が選ばれました。図書館だけでなく,郷土博物館や撮影所にも調査が入りました。  調布市には,日活,角川大映の2大撮影所と映画関連企業が40社ほどあり,映画のまち調布としても知名度があります。調査対象地区として選ばれたのは,このような理由があったと思われます。ちなみに,平成30年度及び令和元年度は,京都地区を中心に調査が行われました。  事業目的,内容については記載のとおりになっております。  図書館の協力内容と結果概要につきましては,主に3月2日に行われました全国映画資料アーカイブサミット2021に協力,参加いたしました。実態調査は,事前調査を含めて4回行われまして,結果として事業報告書というのが出来上がりまして,今回は抜粋したページを印刷してお配りしております。  日本映画史の観点から見ても,貴重な資料があるということが今回の調査で判明いたしました。中でもお1人目の須田武雄さんという方は,大映の録音技師の方で,小津安二郎監督の「浮草」の撮影台本に書き込みがあるのを見つけていただきまして,とても貴重な資料が調布市にはあるという評価をいただいております。  今年度につきましても引き続き調査の依頼を受けておりますので,またお受けしたいと思っております。  以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございました。  報告事項のエからキにつきまして,何か御意見,御質問のある委員,いらっしゃいますでしょうか。――特にはありませんでしょうか。  特にないようでしたら,ここで10分ほど換気を含めた休憩を取りたいと思います。56分ぐらいから再開としたいと思います。      (暫時休憩) ○野口副委員長  そろそろ再開したいと思います。 ○杉山委員  すみません,先ほどの資料6の説明で,ちょっと1つ質問したいのですが,調査報告で貴重な資料が見つかったということなのですけれども,これは図書館の5階にある資料室にあるものを調査して,その調査の中から見つかった資料ということなのですか。 ○野口係長  5階の映画資料室にある本ではなくて,地下のほうで保管している撮影台本とか…… ○杉山委員  地下で保管しているものがまだかなりあるのですか。 ○野口係長  まだ出していないというか,保管しているものがありまして,そちらのほうを専門の方に見ていただくと,貴重なものがあるということが分かってまいりました。 ○杉山委員  それらも含めて調査があったということですか。 ○野口係長  そうですね。倉庫のほうとかも見ていただいております。 ○杉山委員  分かりました。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  それでは,本日最後となりますが,「2年間の活動の振り返りと今後の図書館の展望について」というところに移っていきたいと思います。  事前にお願いがありましたとおり,今期最後ということで,御出席の皆様から振り返りをいただきたいと思っております。今日はこの議題が最後ですので,せっかくの機会ですから,2年間の図書館協議会を振り返って,調布の図書館,あるいは図書館全般について何か思うところをお1人ずつ皆様からお話しいただければと思います。  本来であれば,野末委員長が口火を切るところかと思うのですけれども,本日欠席ということで,私からお話しさせていただきまして,加藤委員から順番にお一人お一人お話をお願いできたらと思っております。ということで,まずは私から,2年間図書館協議会の委員を務めての感想をお話しさせていただけたらと思います。  図書館協議会の委員を務めること自体が初めてで,ほかの自治体も含めて今回本当に初めてこういった大役をお引き受けするということで,最初はすごく緊張していまして,私に何ができるのかなというところから始まっていました。慣れるまでになかなか時間がかかる性格なので,最初は何を話したらいいのだろうという感じで,途中からコロナの影響がありまして,会が何回か中止になってしまったということもあって,なかなか皆さんと意見交換する機会も少なくなってしまって,そこがちょっと残念な2年間だったと思っております。  私からは2つお話をさせていただきたいと思っています。1つは,本当に調布市立図書館は長年特徴的な取組をこつこつと続けてこられた図書館だと思っているのですけれども,調布図書館のやっていることをより分かりやすく市民の方に伝えるにはどうしたらいいのかなということを1つ考えています。  私は通信制の大学で教員をしているのですけれども,通信制なので,高校を卒業したての方から,それこそ50代,60代の方まで幅広い年代の方が学ばれている環境で教えているのですが,最近50代とか60代の学生さんがすごく増えていて,生涯学習に対する熱がすごく高まっているという印象を受けています。本当に皆さん熱心に学ばれていて,私もそういう学生さんに励まされる環境で教えているのです。  それで,うちの学生さんで何人か調布の図書館を使っている方がおられるようで,児童サービスで本を探していたら声をかけてくださって,すごく親切にしていただいたとか,あと,調布に引っ越してきて図書館を利用して初めて,図書館はこんなサービスを行っているのだということに気づきましたとか,そういう声を学生さんからいただいて,私は何もしていないのですけれども,すごく誇らしい気持ちになりました。やはりそれは調布の図書館がこれまで築いてきた蓄積が大きいのかなと感じています。  そのサービスを支えていらっしゃるのは職員の方々で,正規の職員の方はもちろんなのですけれども,非常勤の職員の方々も含めて,やはり職員の方が働きやすい図書館環境,職場環境といいますか,職員の方が働いていてとても楽しいとか報われると思える図書館を引き続き運営していっていただきたいと思いました。  授業でこれからの図書館のことですとか,図書館で行っているサービスのことを学生さんといろいろお話しする中で特に感じているのが,調布の図書館でも調べ物の支援,専門的な言葉で言うとレファレンスサービスということになるかと思うのですけれども,レファレンスサービスのことがまだまだ十分に伝わっていないということを痛感することがありました。  授業の中で,図書館はレファレンスサービスというものを行っていて,こういう意義があるのですよという話をいろいろするのですけれども,そういう授業を受けて初めて,図書館はそういうことをしてくれるのだということを知りましたという学生さんがたくさんいらっしゃったのです。図書館に関心を持って,大学でそういうことを学ぼうとしている方でもそうなので,潜在的な利用者,ふだんあまり図書館を使っていない方だったらなおさらなのだろうと思うところがありました。やはりせっかくいい取組をしていても,なかなか言葉が伝わりにくいとか,自分もそのサービスを受けていいと気づいていない方もたくさんおられると思うのです。  あとは,サービスの敷居が高い。自分はレファレンスサービスというものを受けていいと全然思っていなかったとおっしゃる方もいて,これは調布に限らず,どの図書館でも課題になっていることなのかなと思うのですけれども,こういう取組とかサービスをしているということをいかに市民の方に分かりやすく伝えていくかということを考えていく必要があるのかなと。それは特別な方だけではなく,みんながそのサービスを享受することができるということをどうやって伝えていったらいいのかを,引き続き次の期の協議会でも考えていけたらいいと思いますというのが1点目です。  2点目は,来期の協議会に向けてということになるかと思うのですけれども,2年間たって,調布の図書館としてのビジョンとか課題をもうちょっと協議会の中で共有できたらいいのかなと思ったところがあります。コロナで会自体が中止になったりして,なかなか意見交換する場がなくなってしまったというのもあるのですが,5年後,10年後,調布の図書館としてこうありたいとか,この部分は今までの蓄積で積み重ねていくのだけれども,ここの部分はもうちょっと変えていきたいとか,先ほどポストコロナを見据えた非来館型サービスという話もありましたけれども,そういった新しいものを取り入れつつ,今まで蓄積してきたものも続けつつということになるかと思うのですが,その辺を図書館として今どう捉えていらっしゃるのかというのを共有していただく。私が教えている学生さんも非常に多様で,ここに集まっていらっしゃる委員の皆さんも背景がすごく多様なので,やはり図書館への思いとか考え方も様々だと思うのです。なので,その辺をもうちょっと意見交換できたらいいかなと思いました。  その時々のトピックについて,委員の私たちがいろいろコメントするというのもそうなのですけれども,もうちょっと大きい枠組みを提示していただいて,その中で何か意見交換するみたいなことも少し時間を取ってできたらいいのかなと思った次第です。  すみません,ちょっと長くなりましたが,私からは以上になります。  ということで,では,加藤委員から時計回りにお1人ずつお話しいただければと思います。加藤委員,お願いいたします。 ○加藤委員  今日は遅参して申し訳ございませんでした。ここには2年間と書いているのですけれども,実際,私はまだ1年たっていなくて,しかも途中はコロナで,会議に参加しているのは多分2回だけなのです。ようやく何をやっているのかということが見えかかったところで,また緊急事態宣言ということで,なかなか自分の中で落ちていない状況で振り返りということで,何をお話ししようかなと思ったのです。  野口委員と同じと言ったらいけないのですが,まず,図書館サービスの多様性というのは,本当に会議に出ないと分からないと思いました。私は高1の息子と中1の娘がいるのですけれども,本を探すときって,子どもたちは今どうしてもネットで,自分の興味がある本,ターゲットが分かったら,やはりすぐネットで探してしまうのです。調べ物もネットで。だから,うちの子どもたちを見ていると,今あえて図書館で探すという発想に行き着いていないみたいです。  ただ,最近,高1の息子が,今部活はやっていないのですけれども,暇だと図書館に行くのです。何か変わったなと思って,母親心にすごくうれしいとは思ったのですけれども,その心境の変化はどうしたのと聞いたら,図書館に行くと,自分が知らない,知りたいと思った本から派生した本が見つけられる,それに付随したいろいろなことを司書の人にアドバイスしてもらえるのがすごくうれしかったなどと言われると,こういった協議会に参加していてよかったと思ったりもします。  野口委員がおっしゃっていたことと同じなのですけれども,まず図書館は何をするところで,何ができて,どんなメリットがあるかというのが,やはり子どもだけでなく,私ですらこんなことをやっているのだということが分からなかったところの情報の提示を,何かもっとカジュアルな感じでうまくサポートしたり発信できるようなインスタグラムを使ってみるとか,図書館の魅力を発信してみるとか,あまり堅苦しくなく,行政の下でやっていることではあるのですけれども,市民主体でもうちょっと楽しい活動が今後できたらいいかなと思います。  私自身は,調布の図書館を使おうとすると,中央図書館と深大寺分館しか知らないのですけれども,どうせやるならこういう会議も調布の図書館を全部回って,そこで会議をしてみたりすると,もう少し実際の生の声とか,こんな感じだったらこういう意見が出るなみたいな,前向きなことができるのではないかと素人ながらに思いました。  私は,図書館自体がすごく大好きで,世界中の図書館に結構行ったことがあるのです。やはりどきどきしたり,そこに行ったら何か出会えるかなみたいなところが調布で何かポイントとなって,子どもたちとかに伝えていきたいと思います。調布ではなくて申し訳ないのですが,武蔵境の駅前にある図書館が大好きで,カフェ併合施設なのです。すごくおしゃれで,行くと何かに出会えるところで,最近は娘と足しげく通っています。多彩な図書館の機能を発信したり発見するようなことを何かまたお手伝いできたら楽しいかなと思います。  以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございます。武蔵野プレイスですよね。 ○加藤委員  そうです。すみません,違う場所を出してしまって申し訳ないです。 ○野口副委員長  私も加藤委員と同じことを言おうと思って忘れていたのですけれども,分館の見学とかを協議会の中でできたらいいのかなと思いました。分館も結構いろいろあるみたいで,私は調布市民でないので,どういう分館があるのか実は知らないので,特徴的な分館を幾つか見学する機会があったら。自分でも見学したいと思うのですけれども,そういう機会があってもいいのかなと思いました。ありがとうございます。  では,次,松澤委員,お願いいたします。 ○松澤委員  皆さん,本当にお世話さまでした。この2年間というか,その前から何年かこちらの協議会には参加させていただいていたのですけれども,前にもお話ししたことはあるかと思うのですが,私はずっと調布で生まれ育っていますので,この図書館に公民館があって,その横の奥に入っていったところに中央図書館というのがあって,小学校のときは,たしか夏は冷房もついていなくて,扇風機が回っている中で2階の部屋で本を探したりという時代を過ごしてきたのです。それがこういう形の図書館になって,ビルの中に入って,ちょっと見ただけだとどこにあるかも分からないというのがすごく悲しくて,いろいろな新しいものを取り入れるのはいいのですけれども,もう私も60になったので,そうなると,そういうことばかりでなくて,アナログな昔的な図書館も少し残してほしいとすごく感じています。調布駅の周辺では無理だと思うのですけれども,やはり図書館は図書館として独立した建物であって,その中でいろいろなことができるというのが一番いいのかなと今でもすごく思っています。ちょっと無理だとは思うのですけれども。  先ほど第四中学校と若葉小学校の話が出ていた中で,調和小学校はできてもうすぐ20年ぐらいたつと思うのですけれども,あそこも最初はできたときすごく斬新で,教室に壁がなくて,フルオープンの教室があった。今は果たして使い勝手がいいのかどうかよく分からないですけれども,そういうことを考えると,もともと調和小学校は大町小学校と野川小学校が一緒になって,野川小学校の場所にできたのですよね。昔,大町小学校に相撲の土俵があったのです。若いときわんぱく相撲に携わっていて,子どもを集めてそこの土俵で練習させてもらったこともあるのです。これはどうなるのかな,もしかしたら残るかもしれませんという話だったのですけれども,結局残らなかったのです。何かそういうものを残したりするのはすごくいいのかなと思っているのです。  だから,何でもかんでも新しいものを入れるのはいいと思うのですけれども,少しアナログ的なもので情緒のあるようなものもこれから残していければいいのかなと思っています。  コロナに関しても,生活様式が変わると言いますけれども,これも前にお話ししたと思うのですが,あまり変わり過ぎてしまうと,町は死んでしまうのです。何でもかんでもおうちで仕事すればいいやということになると,人が町に出なくなって,商店が寂れてなくなってしまうとか,そういうこともいろいろ考えながら。今コロナがまたすごい状況になっていて,でも,飲食店はあまり言うことを聞かないではないですか。でも言えないですよね。こういう状況になってくると,自分の商売を潰してでも国の言うことを聞くかといったら,多分聞けないと思うし,商店街をやっていてもそういう状況を見ると,どうしたらいいのかなと本当に悩みながら。  だから,これからの生活様式がどのようになるかは分からないのですけれども,コロナによって変えてしまって,それがいいのだという方向に進んでしまうのが実はすごく怖いと思っているのです。昔ながらの生活にも戻れるような感じでやっていかないと,どうなるのだろうというのが心配です。  駅周辺に関しても,今すごく変わりつつあって,形も大分決まってきてしまっているのですよね。そういった中に中央図書館,調布の施設はどういうものがあるのだというのをどうやって取り組んでいくかということ,そういう会議にも出ているのですけれども,今いろいろ考えて,どういう形でやっていけばいいのかというのも大分決まりかけているので,同時進行でできたらいいのかなと思っています。図書館のあり方というのは,皆さんと若い子も含めて意見交換したほうがいいのかなと思いますので,その辺も含めて,これからもよろしくお願いします。  以上です。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  続きまして,深沢委員,お願いいたします。 ○深沢委員  お世話になりました。今回で卒業でなく中退という形ですけれども,本当に皆さんには素敵な御意見を伺ったりして,勉強させていただきました。  この協議会に参加してよかったと思うのは,図書館のカウンターの裏の仕事がいかにたくさんあるかを知っただけでも有意義だったなと。ただ,自分の意見が割とないものですから,この図書館の現状にすごく満足していまして,私自身は本当に言うことなしのような気がしているのです。だから建設的な意見がなくて,ただただ頭数に参加させていただいているような形で,本当に心苦しいのですけれども,新しいことをいろいろ教えていただいて,楽しい勉強になりました。ありがとうございました。 ○野口副委員長  ありがとうございました。  それでは,河戸委員,お願いいたします。 ○河戸委員  図書館に通うのが大好きで,度々利用させていただいています。主な目的は本を借りるということなのですけれども,借りないまでも,情報誌とか雑誌とか週刊誌とかをチェックして,へえ,今こういうことが世の中では起こっているのだなという世の中の動きを知ることもできます。  それから,私は読書会に入っているのですけれども,そこでもとてもお世話になっていて,読書会で取り上げる本の題名だけ言うと,その本の周辺に関するいろいろな資料をいち早くたくさんそろえて置いてくださるのです。だから,とても便利という言い方は変なのですけれども,自分では気がつかなかった資料もたくさん取り寄せていただいて,とても勉強になっています。だから,私の日常生活の本当に重要な一部を占めていますから,コロナで使えなくなったときは,何かちょっと調子が狂ったような感じさえして,徐々に再開していただいたときはほっとしました。  それと,今回この会に参加させていただいて,私が知っていたのはごく一部とは思っていたのですけれども,それ以上に多種多様な活動をなさっているのだなということを本当に勉強させていただいたので,とてもいい機会になりました。どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  それでは,杉山委員,お願いいたします。 ○杉山委員  私は,2年というか全部で4年間この協議会に参加させていただいて,公民館の活動団体を代表してということで出席して,勝手な質問とか意見を言わせていただいていたのですが,館長を初め事務局の人,丁寧にお答えいただいて,本当にありがとうございました。  私が4年間で非常に気に入った標語「いつでも,どこでも,だれでも気軽に利用できる図書館」,これが調布図書館だと。これは非常に感銘を受けまして,調布市民に訴えるにも非常に簡明な言葉だと。ポストコロナで図書館の利用の仕方が今後変わっていっても,基本的にはこれを考えて物事を進めていけば,必ずまた調布の図書館が形成できるのではないかと思って,継続していただきたいと思っております。  もう一つ,私は映画に興味があって,中央図書館の5階に映画関連の資料室があって,これは全国的に見ても蔵書がたくさんあり,非常にユニークなものになっているということを4年間で実感しまして,調布の図書館の大事な資質の1つだと思って,これも続けていただければと考えております。  以上でございます。 ○野口副委員長  ありがとうございました。  それでは,菊池委員,お願いいたします。 ○菊池委員  私は社会教育委員という立場から4年間ここに参加させていただきました。特に社会教育委員の会議と即つながっているというわけではないのですが,図書館も社会教育関係の施設という観点から,また改めて一から勉強するという形の参加でありました。  調布の図書館のサービス体制にはとても感激しております。途中で名称変更があって,より分かりやすくなったような気がしております。毎年,方針の中に職員体制のことが触れられていて,それをいつも気にしているのですけれども,サービスを安定したものにするためには,やはり職員体制が整っていないと,正規,非正規の方を含めてたくさんの方がいらっしゃって,むしろ数としては正規職員のほうが少ない体制で,その中に司書の資格を持っていらっしゃる方とそうでない方もいらっしゃるということで,その人たちが協力の上でやっているのですが,その人たちの生活状況というか,社会教育委員の人から,非正規で働いている人が,司書の資格はあるのだけれども,重用するルートというか,何かそんなのがあるといいなという話を聞いたことがあって,それはちょっと人事に関わることでもあるし,この会議で言うことではないのかもしれないのですけれども,やはり方針として,常に安定したサービスの提供ができる職員体制を保持する必要があるということに向かっては,これからも努めていただきたいと思います。  それから,1つ,若い職員との意見交換をしたいという意見が出て,それは実現しなかったことなのですけれども,先ほどもほかの方から出ていたので,もし来期以降でもそういうことが可能であれば,ぜひやっていただきたいと思います。  あと,児童の関係で,やはり施設に行って実際に見たりするととても分かるということを経験していますので,分館に行ってという意見は,確かにそうだなと思いました。  あと1つ,私は一番最初に年寄りのことばかり言っていたと思って,でも,児童に力を入れているのは正解で,私はそれは訂正しようかと思ったのです。小さい頃から本に親しんでいると,年を取っても本から離れることはないということを実感しましたので,本の紹介だとか学校の図書とかに力を入れていることはとてもすばらしいことだと思います。  以上です。ありがとうございました。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  では,最後に松田委員,お願いいたします。 ○松田委員  いつも学校の話をさせていただいて,私が世田谷区から調布市に異動しまして二十数年たつのですけれども,PTAで読書会とか図書館サークルということにお母さんたちがすごく活発に活動されていて,調布市の方は見識が高いのだなというのが最初の印象です。その方のお1人にこの間お会いしたときに,卒業生が国領小から六中に行って,このたび都立高校に進学したのですけれども,その都立高校が学校図書館にすごく力を入れていると宣伝をしたそうなのですが,その子にとっては,えっこれ普通でしょうと。六中のほうがもっと居心地がよかったということをお母さんに言ったというので,すごいと思ったのです。  杉森も国領のときも,学校の中で一番居心地のいい場所というか,独り占めしたい場所とか,好きな場所とかのアンケートを採ると,図書室が必ず断トツの一番で,だから,必ず司書さんもいてくださって,温かい雰囲気でということが,いろいろな子の居場所になっているのだなということはすごくうれしく思うのです。  この間も4年生に,新美南吉の「狐」という長いお話なのですけれども,その読み聞かせをさせてもらったら,すごくよく聞いてくれるのです。すごくうれしくなってしまって,やはり耳を澄ませて話を聞くってとても大事だし,自分がやってきたことはすごくいいことだなと,聞いてくれてありがとうという感じでした。  それで,実は,今年度も図書館の本を買う予算というのは減らされていて,学校の予算が減らされると,何かにつけてコロナのせいだからしようがないと言われるのですけれども――こういうのは言っていいのか分からないですが,そういう感じで優先順位がつけられて,図書室よりもこっちが大事だからといって予算が減らされると,すごく残念だなということは思います。  それで,イギリスの児童書などを読んでいると,図書館が閉鎖されたとか,そういう記述が出てくるのです。ということは,やはりそういうことも日本だってなきにしもあらずだし,何をもって予算を配分していくかということはすごく大事なことなので,協議会の一員としても,そういうことに皆さんにも関心を持ってもらいたいと思っています。今,皆さんにいろいろいい意見を言っていただいて,すごくうれしく拝聴しました。ありがとうございます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  すみません,1つ付け加えてもいいですか。先ほど調べ物の支援を図書館がしているということは,なかなか市民に伝わっていないのではないかと言ったのですけれども,やはり学校教育と連動していると思うのです。それで,この協議会は調布市立図書館の運営のことを話し合う協議会なので,ちょっと管轄外になるかもしれないのですけれども,やはり学校図書館のことをもう少し話し合う場にもできたらいいのかなと思いました。組織としては別なのですけれども,やはりすごく連動していると思うのです。つながって,子どもが成長して大人になって図書館をまた使うという時の流れの中で連動していると思うので,来期は学校図書館をどうしていくかということも少し話し合えたらいいなと思いました。  委員のコメントを受けて,図書館側,館長と主幹から何か。 ○柏原館長  まず,分館の見学です。やはり調布の図書館は分館あっての地域サービスになっておりますので,次の期のときにはぜひ企画できればというところがございます。  それから,学校図書館とのことに関して言えば,私も前職時代,いろいろと学校図書館の課題等も聞いてきた,あるいは所管としてやってきたわけですけれども,調布は,現時点では,市の図書館と学校図書館が一体的なものになっていないのは事実なのです。ただ,これについてはすぐにできなくても,今後も所管する部署と図書館のほうでも継続的に,将来的なものについてはいろいろ検討していく必要があるのかなとは思います。  それから,皆様方からいろいろ温かいお言葉をいただきまして,非常にありがたく思っております。社会教育,あるいは今,生涯学習という視点から言われていますけれども,やはり図書館は生涯学習,人が生活していく上で一生をかけて学んでいくという中で一番重要な拠点なのかなとも思っておりますので,図書館サービスの充実を図っていくということについては,今後もいろいろと取り組んでいきたいと思っているところです。 ○小池主幹  コメントといったら失礼ですけれども,今日のお話で1つ,ああ,なるほどと改めて思ったのは,人が探索することと検索することは違う。同時にやっているわけだけれども,思わぬ出会いの場である図書館というお話が何人かからあったと思うのです。これは結構重要な話で,ある目的を持って,ある行動のために行くということはみんなやっていて,ショートカットして,なるべく効率よく物を見つけるということはやってきて,図書館情報学の世界で言えば,それは検索という行動になる。あることが分かっているものをいかに効率よく探し出すかということが検索なのです。リトリーバル。  でも,ディテクティブというか,あるものをあるかないか分からないけれども探しに行くという行動をすることも図書館の場だということを皆さんの話で今日改めて。何でも新しくすればと,結構検索のほうにみんな行くのだけれども,そうではないということも改めて考えることが大事だと思いました。ありがとうございます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  以上で本日の議題は全て終了になりますが,皆様から何か追加でコメントや質問などございますでしょうか。――特にはよろしいでしょうか。  ないようでしたら,事務局から連絡事項をお願いいたします。 ○事務局(宍戸)  本日の議事録の署名委員を指名させていただきます。名簿の記載順で,今回は河戸委員にお願いしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○野口副委員長  ありがとうございます。  今回,急遽,野末委員長が欠席ということで,私が議事進行を務めさせていただきました。拙い進行で失礼いたしました。議事進行に御協力いただきまして,ありがとうございます。  これをもちまして,令和3年度第2回調布市立図書館協議会を終了いたします。ありがとうございました。                             ――了―― 1