【2】 令和5(2023)年3月20日 No.1734 1面の続き 【2】主要な施策について(重点プロジェクト) ◎安心・安全に暮らせるまち ◇風水害対策の改善・強化  令和元年台風第19号の経験を踏まえた水害対策として、大規模ポンプ施設の設置を進めます。また、関東大震災から100年という機を捉え、防災意識の更なる醸成や防災備蓄品の充実に取り組みます。  消防団の災害対応能力向上に向け、機械器具置場の整備、消防ポンプ車・指揮車・装備品を更新します。 ◇防犯対策の推進  街頭防犯カメラの活用や子ども安全・安心パトロールによる犯罪抑止に取り組みます。  特殊詐欺被害を防止するため、自動通話録音機の貸出しのほか、調布警察署などと連携し、金融機関のATM周辺への人員配置による声かけなど、市独自の対策を強化します。 ◎調布の宝である子どもたちを応援するまち ◇子ども・子育て支援  保育園は、保育の質を確保しつつ、多様な保育ニーズに対応します。  学童クラブは、放課後子供教室事業との一体的運営を推進します。また、放課後子供教室事業は、子どもたちの意見を取り入れながら活動プログラムの充実につなげます。  妊娠期から出産・子育て期を通じた伴走型相談支援と経済的支援をはじめ、多胎妊婦に対する健診費用の助成やアウトリーチ型産後ケア事業の実施日数を拡充し、妊婦の不安や保護者の負担軽減に努めます。  高校生などに対する医療費助成の開始に合わせて義務教育就学児医療費助成とともに所得制限や自己負担を撤廃し、子どもの医療費の完全無償化を実現します。  児童虐待防止に向けて、予防的支援の継続や児童虐待防止センターの体制強化を図ります。また、ヤングケアラーの実態把握に努めながら、組織横断的に連携して対応します。 ◇多様な教育課題への対応  モデル的に導入するコミュニティ・スクールと地域学校協働本部との一体的運営に向けた取り組みや、部活動の地域連携に関する検討を進めます。また、ICT教育の更なる推進のほか、不登校児童・生徒に対する初期段階での訪問支援や、新たにエデュケーション・アシスタントの配置などにより、きめ細かな対応を図ります。 ◎誰もが自分らしく安心して住み続けられるまち ◇地域福祉の推進  地域福祉コーディネーターを中心とする地域・行政・関係機関などとのネットワークの充実を図るとともに、重層的な支援体制の整備を進め、包括的な支援体制の構築を図ります。 ◇高齢者福祉の推進  支え合いの地域づくりを一層推進するとともに、認知症やフレイル予防、難聴への対策など、生活支援・介護予防や地域包括ケアシステムの深化・推進を図ります。 ◇障害者福祉の推進  医療的ケアが必要な方も利用できる新たな施設整備を進めます。あわせて、障害者の就労の取り組みを充実させます。 ◇セーフティネット  生活困窮者の一人一人の状況に応じた支援を行うほか、生活保護制度に基づく適正な保護と自立の促進に努めます。 ◇健康増進  調布市医師会などと連携したがん対策や、受動喫煙防止対策、歯と口腔の健康、生活習慣病予防などを推進します。 ◎にぎわいと交流のある活気に満ちたまち ◇ラグビーワールドカップ及び東京2020大会のレガシー  世界的なスポーツ大会を契機とした取り組みの成果をレガシーとして継承し、更なる発展につなげます。また、多様な主体とのつながりを生かし、障害者スポーツや市民スポーツの振興を図ります。 ◇地域経済の再活性化  (仮称)産業振興プランの策定に向け、地域経済対策会議での議論をはじめ、多様な主体と連携しながら検討します。  深大寺をはじめとした市内観光資源の活用や「映画のまち調布」、「水木マンガの生まれた街 調布」の更なる発展に向けて取り組みを進めます。 ◇まちの活力を生み出す都市基盤整備  次期都市計画マスタープランの策定や、調布駅前広場と鉄道敷地整備、道路空間の利活用に向けた検討に取り組みます。  都市計画道路や生活道路については、道路網計画に基づく一体的な道路ネットワーク機能の向上に向けた整備に取り組みます。  東部地区における交通環境の改善については、都市計画道路事業や連続立体交差事業を推進するとともに、沿線まちづくりの検討を進めます。 ◎人と自然がおりなすうるおいあるまち ◇脱炭素のまちづくり  ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みの実践に当たり、多様な主体との連携による推進体制を構築します。  脱炭素、循環型社会に向け、意識啓発や、市民・事業者における環境配慮行動を促進します。  情報発信や環境学習機会の充実のほか、省エネルギー機器の設置を支援します。  3Rの推進強化を図る中で、プラスチックごみの発生抑制や資源化などに取り組みます。 ◇緑の保全  深大寺・佐須地域における里山の風景を保全するため、市民団体などと協働し、崖線樹林地の保全や農業公園の整備を進めます。  都市農業の振興や都市農地の保全では、農業者に対する支援の充実を図りつつ、市民農園等を活用し、市民が農に触れる機会を創出します。 【3】施策の推進に向けて ◎参加と協働のまちづくり  市民参加手続の更なる充実・発展を目指し、多様な主体と連携を図り、地域課題の解決に取り組む共創のまちづくりを進めます。  産学官民の連携による調布スマートシティ協議会において、参加する大学・企業などとさまざまな取り組みを展開するとともに、活動の成果を市内外に発信します。 ◎効果的・効率的な行財政運営  デジタル化の推進として、「どこでも市役所」の推進のほか、情報セキュリティやデジタルデバイドに関する対策に取り組みます。  調布駅周辺の大型公共施設整備では、総合福祉センターの京王多摩川駅周辺地区への移転・更新と、グリーンホールの民間活力を活用した更新に向け、利用者・関係団体などからの意見を踏まえながら検討を進めます。 【4】おわりに  これまでのまちづくりの成果を生かしながら、更なるまちの発展を目指します。また、市民に寄り添い、生活に安心感をもたらすため全庁一丸となって取り組みます。