(1) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2020年(令和2年)6月1日 No.438 西部公民館だより 6月号 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 調布市西部公民館 〒182-0035 調布市上石原3-21-6 TEL 042-484-2531 FAX 042-484-3704 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 国際理解講座(全2回) 揺れ動く世界の情勢を知る中東とイギリスを中心に  混迷が続く中東の情勢やイギリスのEU離脱問題。さらに新型コロナウィルスの世界的な流行。混乱がつづく世界の状況を直近の動向を踏まえ解説します。 6月12日(金) 「迷走する中東情勢と日本のエネルギー安全保障」  エネルギーの多くを中東に依存している日本。新型コロナウィルス拡大の影響はどのように波及するのか。他人事ではない中東の情勢を分かりやすく解説します。 講師 保坂(ほさか) 修司(しゅうじ) 氏 日本エネルギー経済研究所中東研究センター長。在クウェート日本大使館・在サウジアラビア日本大使館専門調査員、中東調査会研究員、近畿大学教授などを経て現職。早稲田大学客員教授兼任。専門は湾岸地域近現代史、科学技術史など。 6月20日(土) 「イギリスと欧州統合 EUからの離脱、その意味と行方」  イギリスのEU離脱が決定し、ヨーロッパ連合との交渉が行われています。講座では、欧州統合の歴史を紐解き、イギリスのEU離脱の意味と行方を日本との関わりを含め解説します。 講師 中村(なかむら) 英俊(ひでとし) 氏 早稲田大学政治経済学術院准教授。早稲田大学地域・地域間研究機構欧州研究ユニット長およびイギリス社会研究所所長。ヨーロッパ統合の理論と現実に長年関心を持ち、日本とEUの政治関係、日米欧G7体制とリベラル国際秩序などについて研究している。 ◆時 間 午後2時~4時  ◆定 員 申込み順12人 ◆申込み 6月2日(火) 午前9時から電話で受け付け  事業は中止または延期となる可能性があります。新型コロナウイルス感染拡大防止に関わる、西部公民館主催事業の中止などの最新情報は、調布市ホームページの「イベント・お知らせ」欄で確認できます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2020年6月1日 (2) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 市民文化教室・体験教室 今だからこそいっしょに生きていくためのマインドフルネス講座  最近少し心が疲れている人、不安を感じている人、心を落ち着かせる瞑想マインドフルネスを体験してみませんか。昨年度実施して「自分の心を見つめることができてよかった」と好評をいただいた講座です。講師の松浦さんは「新型コロナウイルス感染で厳しい状況の今だからこそ、人と人が隔て合うのではなく、いっしょに生きていくことを大事にしたい」と語りかけています。  あなたもマインドフルネスで、瞑想してみませんか。   7月7日(火)午前10時~正午 ◆定 員 申込み順15人 ◆申込み 6月6日(土) 午前9時から電話で受け付け 松浦(まつうら) 幸子(さちこ) 氏 精神保健福祉士。ソーシャルワーカー。NPO法人クッキングハウス会代表。布田で心の居場所クッキングハウスを営む。福祉活動で受賞多数。著書に「不思議なレストラン」等。 STAY HOME あなたはどのように過ごしていますか。 日頃元気に活動している方たちがどのように過ごしているのか聞いてみました。 皆さんの声、これからもお聞かせください。 ▶身近な植物に癒されています。新芽が伸びたり、藤の花が膨らんだり、小さな変化を楽しんでいます。(80代女性) ▶野菜の苗を植えてみました。 トマトやピーマン、実るかどう か楽しみ。(50代女性) ▶ついに断捨離に着手しました。年末大掃除より気持ちいいです。ただ予想以上に大仕事。一度にゴミに出すと収集が大変と聞いたので小出しにしてます。(60代女性) ▶子どもは午前中、学校の宿題やドリルをして、終わったらテレビやYouTube、トランプやオセロ。親は冷蔵庫の掃除や網戸の張替え。公園に行けないので、川に出かけて虫や花の観察や石投げ。家の中でテントを張ったり、お風呂で浮き輪をしたり、非日常を演出しています。(30代女性) ▶家にあった材料で、マスク作りをしています。柄も素材もいろいろで、工夫すると楽しいですね。(40代女性) ▶マスクを友人に差し上げました。子どもたちのために役立つと聞いて嬉しいです。(70代女性) ▶編み物が趣味ですが、フェイスシールドを自己流で作ってみました。クリアファイルとスポンジ、両面テープ、ゴム紐でできました。でもまだ使っていません。(80代女性) ▶とにかく散歩。朝か夕方が多いかな。多摩川の近くに住んでいてよかったなと思います。きれいな朝日や夕焼けを見ると気持ちも晴れ晴れです。(70代男性) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (3)西部公民館だより ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 寄稿 公民館にゆかりのある方から、あなたへ… 山花(やまはな) 郁子(いくこ)さん 懐かしい笑顔です。西部公民館初代館長の山花郁子さん。現在は文学研究者として活躍中です。先日、新聞への投稿が掲載され話題になりました。その文章もご紹介します。 歓呼のさなか 孫を亡くした女性  1941年(昭和16年)、夕暮れの寒さが身に染みる頃でした。尋常小学校5年生だった私は叔母と一緒に兵隊さんの見送りに行きました。近くの業平橋(現・墨田区)周辺は日の丸の旗を振って歓呼の声を上げる人々の熱気に包まれていました。  「行ってまいります」。頭を深々と下げて上野駅に向かう兵隊さん。人々が帰り始めた時、業平橋の真ん中で「孫が川に落ちてしまった!」と泣き叫ぶおばあさんがいました。  おばあさんに支えられて橋の欄干に腰かけていた3歳ぐらいの男の子が「万歳!」と叫んで身をのけぞらせた瞬間、川に落ちてしまっていたのです。川を捜した時には遅すぎました。名誉ある兵隊さんの見送りの真っ最中に、おばあさんは声など上げられなかったのです。  私は軍国少女でした。父が治安維持法違反で何度も牢獄につながれたことを心のどこかで恥じていて、誰よりも率先して千人針を縫いました。あの時私は叔母に「すぐに声を上げればよかったのに」と言いました。自由に物を言えぬ社会の空気がいかに怖いか、恐ろしいか。当時の私はわかっていなかったのです。胸がうずく悲しい出来事でした。 (朝日新聞 4月18日朝刊より) コロナ禍の中で蘇った西部公民館の思い出  新聞を開けばコロナの文字がおどり、テレビをつければコロナの音声が飛び込んでくる。その上、「外出自粛」を促す市の広報車も巡回するようになり、やむなく家に閉じこもるだけの生活を強いられるようになった。そんな中、ふと本箱に横並びになっていた本が目に入り、手に取ってみた。『白洲正子への手紙|二人が遺した文筐から』田島隆夫 白洲正子(文化出版局)だった。見開きの両面から表題につづく間に和紙の手触りが確かめられる絵手紙が挿入されている。1976年から1996年までの20年間、田島隆夫から届いた絵手紙は百通を超えたというが、白洲正子は鋏でていねいに開封し読み終わると封筒にじっと掌をあてて、絵のぬくもりを確かめるようにしたこともあったという。そんな思いを胸に私も両面に目を凝らしたが、田島隆夫が白洲正子に贈った12枚の自作紬の裂をはいで造ったという真綿入りのひざ掛けの写真は、いわば人生のぬくもりといった感触があって心動かされた。同時にていねいで行き届いた編集者の仕事についても心が及んだのではあるが、なんと編集者のひとりは片柳草生さんだった。西部公民館開館まもなく発足したサークルのひとつ児童文学研究会「バオバブ」のメンバーだったあの片柳さんではないか!  調布市の西の外れ、当時田園風景が広がる中に建設された西部公民館。近隣のお母さんたちが集うようになり、やがて次々に学習グループが誕生。講演会はじめ公民館主催の全体事業には、利用者有志が職員と一緒になって会場設営を手伝ってくれたり、まさに地域みんなの公民館のイメージが定着。いまから37年前の当時の利用者の若々しい表情が浮かび、コロナのコトバは吹き飛んだ。  現在は職員も利用者も、コロナ禍に包まれてさぞやりきれない思いが募るであろうが、一つ困難を乗り越えたところに明るい希望の灯がともる。新しい出会いの場で早速話題に上るのはそれぞれのコロナ騒動かもしれないが、「災い転じて福となる」。今、このことばを心にとどめて、共に一歩前進! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ★東部公民館(☎03-3309-4505)・北部公民館 (☎042-488-2698)にもいろいろな講座があります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2020年6月1日 (4) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 公民館運営審議会だより  新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、令和2年4月28日(火)に予定をしていました調布市公民館運営審議会第2回定例会の開催を延期しました。令和2年6月30日(火)に、第2回及び第3回定例会を併合開催する予定です。 コロナ自粛の中、皆さんの周りにある前向きな活動やほっとするエピソードをお寄せ下さい。 つなげよう地域のこころ 調布子ども宅食プロジェクトさん  「子ども食堂かくしょうじ」(富士見町)の活動を西部公民館の特別講演会でご紹介して、多くの共感をいただいてから4年。市内の小中学校は3月2日から休校で給食がストップ、子ども食堂もお休みしています。そこで、調布市子ども食堂ネットワークを中心とした「子どもフードパントリー調布」などのメンバーが、市内の飲食店さんに協力してもらい、支援の必要なご家庭にお弁当を届けました。その後、外出自粛要請が出されてからは新たに「調布子ども宅食プロジェクト」を立ち上げ、いただいた食材や寄付金で購入したお米やレトルト食品などを、箱に詰めて郵送。約70家庭に数回お届けし、「助かりました。自粛の中、親子でうれしい気持ちになりました。」という声が届いたそうです。  このプロジェクトは、社会福祉協議会の地域福祉コーディネーター、調布市子ども食堂ネットワーク、フードバンク調布、若者の再出発を支えるネット(以下、支えるネット)などが声を掛け合いスタートしました。お話をうかがった支えるネットの代表、大町恵子さんは、「いろんな方に協力してもらって、私たちも励まされています。これからも支援を必要とするご家庭に届けていきたいですね」と話していました。(川上記) 子ども食堂 ⬇ 食材をお届けしました   8月分の会場申請受付 ◆8月分の午前・午後区分の会場使用の申し込みは、密集を避けるため、申請者の郵送などによる事前提出の方法に変更します。実施手順と申請書は、事前に各サークルに送付します。新規申込団体は事前にお問い合わせください。6月6日(土)午前9時到着分まで有効とします。 ◆夜間区分は、6月6日(土)午後6時30分到着分まで有効とします。 ◆使用希望が重複した場合は、職員が抽選を行い、利用団体を決定します。   あ/と/が/き  コ・ロ・ナの三文字を重ねると、君という字になると聞き、さっそく書いてみました。そして、君というべき人の気配がない……人の気配がない公民館がこんなに寂しいとは!皆さんとの再会が待ち遠しい日々です。このたよりがお手元に届く頃には終息の兆しが見えていますように。MK