第1回 調布市食物アレルギー事故再発防止検討委員会 議事要旨 ■日時 平成25年4月10日(水) 午後6時30分~ 午後9時20分 ■場所 調布市文化会館たづくり12階大会議場 ■ 出席者 19人 伊藤俊克委員,赤澤晃委員,海老澤元宏委員,笹本和広委員,田中健次委員, 塚越博道委員, 小森美奈子委員,濵田賀津子委員,小寺浩二委員,松田秀男委員, 田代和正委員,小杉茂委員,大木正勝委員,山本雅章委員,宇津木光次郎委員, 村木尚生委員,高橋和男委員,秋國光宏委員,小坂力委員 ■欠席者 0人 ■顧問 副市長 小林 一三  教育長 海東 元治 ■傍聴者 55人(報道関係者を除く) ■事務局  教育部 塩足次長  教育部学務課 元木課長補佐,内田係長,加藤主査,宮崎主任,安倍主事 ■内容 1 市長挨拶 2 教育委員長挨拶 3 基調講演 (1)「学校における食物アレルギー・アナフィラキシー対応」 講師 独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センターアレルギー性疾患研究部長 海老澤 元宏 医師 (2)「安全対策の落とし穴」 講師 国立大学法人 電気通信大学 副学長 大学院情報システム学研究科 田中 健次 教授 4 議事 (1)委員紹介 (2)会長,副会長選出 (3)調布市のアレルギー対応の現状について (4)委員会及び部会の所掌事項と検討内容について 主な意見等 取組方全般についての意見 ・食物アレルギーの対応に関しては,国や都と歩調を合わせることが大切である。 ・食物アレルギーのある子どもの保護者の声も多く聞き反映すべきである。 ・各部会で話し合われた事が抜けてしまうことがないように, 3部会共有の事務局担当がいた方が良い。 事故防止全般についての意見 ・ヒューマンエラーが起こるのは、 「初めて」何かやるとき,「変化」したとき, 「久しぶり」に何かやるときの3Hに起こるので留意を。 ・参考例に,再発防止策の検討に当たっては「二重化三重化の確保」とあるが, 田中先生の講演内容からすれば 「安全確保策の適度な多重化と多様化(多様な方の関わり)」 とすべきではないか。 ・対応マニュアルを,見やすくする必要がある。 各自の役割がわかりやすい明記をした方が良い。 ・再発防止と周辺の可能性も検討を。背景を探らないと再発を妨げない。 ・除去食を出すときは,各段階でチェックし, 最後は,本人が食べるときにチェックすることが大切である。 ・食物アレルギーをもつお子さんにかかわるのは学校だけではなく, 密接にかかわる全ての方 々との連携とかかわりが役立つのでは。 管理指導表及びガイドラインについての意見 ・管理指導表によりアナフイラキシー既住及びエピペン○R所持はチェックとするなど 対応にメリハリを付けること(トリアージ的なアプローチ)が必要。 ・管理指導表については,地域や医師による差もあるので 教育委員会でも全体的な把握をし, 過剰な除去の有無などの内容を検証できるシステム作りが必要。 調布市医師会との連携を検討すべき。 ・管理指導表から,注意しなければいけない子どもの順番などを意識すべき。 ・学校で食物アレルギーの対応を決める委員会を,ガイドライン通りに設置すべき。 ・最初の正しい診断が大切。正しい診断を受けていないと, 過剰な食物除去が行われるのでは。 ・転入学などの方の管理指導表等の早期把握をどうするのか。 給食等についての意見 ・隠れたアレルゲンを何かに練り込んだりする調理法は アレルギーの原因食品を隠してしまい 誤食の誘因になる。 本人が見て外せなくなる。不適切ではないか。 ・学校で発生する乳関係の誤食の事例はチーズが多く, 安全管理の面からも献立の立て方を検 討する必要がある。 ・献立には何を外せば安全で効率的かという視点が必要。 ・目で見て分かる献立表示が必要だ。 ・おかわりの取扱い及び実態把握が必要だ。 ・エピペン○Rは校内で預かる方向なのか。 ・給食をより安全に提供していくことについて, 管理栄養士の方とかが,発想をもう一回考え直す必要がある。 研修等についての意見 ・ヒューマンエラーはマニュアル無視から始まる。 研修においては「教える」よりも「必要性を考えさせる」ことが有効。 ・研修では,本人の重症度をどうやってみるかなどもやっていくと良い。 ・基礎知識の習得は必要だが,誰がどこまでの,到達目標の置き方や研修内容, 対象を検討することが必要である。 教職員が多く全職員が全部受講するのは将来的にはいいが非現実的であるので, 中心となる先生を決めるなど実現性のある研修を考えるべき。 ・5月に日本学校保健会等が研修会を開催する。 内容はweb上で閲覧可能となると思われる。 活用できるのではないか。