第2回総合福祉センターの整備に関する検討会議事要旨 1 日時:令和3年3月25日(木)午後6時30分から午後8時30分 2 場所:調布市文化会館たづくり10階 1002学習室   ※傍聴は,新型コロナウイルスの感染予防への配慮として,別室での傍聴 3 出席者 (1) 委 員 8人 (2) 事務局 福祉健康部 2人 福祉総務課 4人 高齢者支援室高齢福祉担当 2人  障害福祉課 2人 行政経営部 2人 (3) 傍聴者 8人 議事1 開会 議事2 総合福祉センターの整備に関する検討会(第1回)の実施概要等 ・事務局より以下の資料について説明  資料1 総合福祉センターの整備に関する検討会(第2回)  資料2 総合福祉センターの整備に関する検討会の実施結果概要   議事3 総合福祉センターに関する整備の考え方(素案)イメージ ・事務局より以下の資料について説明  資料1 総合福祉センターの整備に関する検討会(第2回)  資料3 総合福祉センターの整備に関するの考え方(素案)イメージ 議事4 各項目の検討 ○会長:何か御質問,御意見ありますでしょうか。 ○委員4:総合福祉センターの移転候補地が複数提案された中では,京王多摩川駅周辺の,この場所が一番良いと思います。この検討会では京王多摩川への移転を想定した検討となっていると思いますが,現在よりアクセスが悪くならないように,課題を改善できれば移転に賛成と言えますが,現時点では無条件で賛成とまでは申し上げられないです。 ○会長:無条件で移転するということではなく,課題を解決できるような条件をつけた上で議論を進めさせていただきたいと思います。逆に言えば,条件をクリアできなければ,当該地への移転を白紙にするといった余地を残すような形で話を進めていきたいと思います。事務局,いかがでしょうか。 ○事務局:委員から御意見がありましたとおり,アクセシビリティの課題や,移転後の調布駅前の福祉機能について,様々な御意見をいただいております。そのような部分についても本日,御意見をいただきながら検討を深めていきたいと考えております。 ○委員6:障害当事者の立場からお話をさせていただきます。委員4からもありましたとおり,アクセスの面で心配があります。アクセスの課題を解決しないと,私たち障害者からしても賛成とは言い難い状況です。先程,事務局から整備に関する検討の基本的な「6つの視点」について説明があり,調布駅周辺の福祉機能の案として記載されていますが,どこまで具体的に話が進んでいるか伺いたいです。調布駅にどのような福祉機能を残せるかという面で不安が残っています。不安を払拭するためにも,内容を具体的に聞かせていただきたいと思います。 ○会長:ありがとうございます。これから順次,議論していきますので,是非それぞれの項目で御意見をいただければと思います。その他いかがでしょうか。 ○委員2:私自身の経験としてビル風の強さが心配です。障害者の方が一人で移動することもあるので配慮する必要があると思います。そのような条件がクリアされれば,京王多摩川の場所が一番良いと思います。 ○会長:どのような建物を整備するかにより,ビル風の影響も変わると思います。御意見として承り,建物の設計段階で,ビル風の影響が少ないようにする余地はあると思います。設計段階でシミュレーションすることで確認できると思うので,十分に注意して設計していただきたいといった意見として承りたいと思います。その他よろしいでしょうか。 続きまして,主要な機能等の区分で,2つ目の視点となる新たな総合福祉センターの機能の充実に関する内容となります。資料の21ページで,事務局から説明があった整備の考え方として,総合福祉センターの機能の維持・向上,周辺福祉施設機能の集約・複合化,地域共生社会づくりの拠点にふさわしい,将来を見据えた機能改善の検討が挙げられており,その下段に第1回検討会での意見が記載されています。こちらについても御意見を頂きたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○委員6:新しい施設を整備するということなのでハード面の話が重要であると思います。ソフト面は変更できることもありますが,ハード面は一回完成してしまうと変更することが難しいと思います。また,アクセシビリティという点では,私たち障害者としては,バリアフリーということが非常に重要です。福祉事業はハード面とソフト面の話となりますが,まずは,ハード面の話を進めたほうが前に議論が進むと考えます。 ○副会長:委員6のお話は非常に理解できます。その上で,ハード面というのはどのような施設を目指して,それを実現するかという検討をする中で,設備を後で整備できることもあります。したがって,ハード面の話も並行して進める必要はありますが,まずはどのような福祉機能を残すかといったソフト面を議論していく必要があると考えます。 ○会長:ハードウェアがあり,それを前提にどれだけ機能を発揮できるかといった議論もあります。一方で,副会長がおっしゃった通り,ソフト面から検討していきながら,その機能を十分に発揮できるハードについて考えていくといった意見もありました。しかし,後者の場合は予算の制約が当然あると思います。多くの福祉機能を充実することは当然のことながら,非常に大きな予算が発生すると思います。財源の面で,一定の制約があるため,機能にも限界があると思います。議論としては,予算を加味せずにどのような機能を果たすかといった内容で,まずは議論を進める必要があると考えます。他に何か御意見はありますでしょうか。 ○委員4:現在の総合福祉センターは,障害当事者が一人で訪れて,サークル活動の場として活用している場合も多いです。現在の総合福祉センターより使い勝手が悪くなってしまってはならないと考えます。例えばエレベーターですが,視覚障害者の方としては,行き先のボタンを正しく押せているか不安であると思います。現在のエレベーターのように,押した階数がアナウンスされると非常に便利であり,現在の機能は維持する必要があると考えます。また,一人で車椅子を使って訪れる方にとっては,駅が変わることで違いが生じると思いますが,極力,時間の掛からないようにたどり着けるようにあって欲しいと思います。当事者の方から良く話を聞き,今より利用しにくくならないようにしていただきたいと思います。 ○会長:ありがとうございます。プラスアルファの部分でどこまで対応できるかいうことも重要かと思います。その他いかがでしょうか。 ○委員2:老人クラブは総合福祉センターを会場として活動しているのですが,75歳以上の後期高齢者が増えていくこともあり,様々な教室事業を推進しています。今後,様々な事業を展開していく上で,より多くのスペースを確保していただきたいと思います。高齢者の場合は電車を使う方も多く,京王多摩川駅では乗り換えが必要になる場合もあります。新しい総合福祉センターを駅直結にするなど,新たなモデルケースとなるような検討もしていくと良いと思います。駅前にマンションや公園があるといった魅力だけではなく,駅前に福祉の拠点があるという意味では,移転先の京王多摩川駅の発展性を考えると非常に有効な立地だと考えています。 ○会長:ありがとうございます。発展性といった意味でも,他の自治体にモデルケースがあるのか事務局に伺いたいと思います。具体的なモデルケースがあり,更にそれを発展させるといった考え方もありますが,事務局,いかがでしょうか。 ○事務局:まず,現行の機能等について,委員4から利用しやすい施設を継続していただきたいといった意見もありました。そちらにつきましては,現行機能の維持を基本としながら,必要な機能改善を引き続き検討していくこととしています。本検討会において,整備に関する考え方を検討するにあたり,まずは機能の大きな方向性を決定していきたいと考えております。事務局としては機能を決定した後に,ハード面を検討していければと考えております。次に,モデルケースについてでありますが,現時点で具体的な類似事例は持っておりませんが,市として調布駅前に総合福祉センターが整備されていた現状を踏まえ,このような検討会や,当事者の方からの御意見を伺いながら,これまでの総合福祉センターの機能を維持するとともに,より先駆的なモデルがあれば,今後そのような事例も参考にしながら,検討を進めていく必要があると考えています。 ○会長:ありがとうございます。他に何かございますでしょうか。 ○委員3:京王多摩川への移転をイメージした時に,現在の総合福祉センターの6階建てから2階に集約されつつ,現在の広さや機能が維持されるということについては非常に安心することができます。特に「地域共生社会」の拠点となる意味でも,現在の縦長の建物では,様々な事業を展開する中で事業が見えにくい部分もあります。フロアを集約することで幅広く事業が見えたり,そこに集う利用者の方々,市民の方を受け入れることに関しては,良いイメージを持てます。広いスペースを確保できることも良いことだと思います。しかし,様々な用途で訪れる方がいるので,すべてを一緒のスペースにするのではなく,スペースを別々にするなどの対応をしていただき,また,それぞれ動線の確保も検討していく必要があると思います。 ○会長:ありがとうございます。総合福祉センターは昭和40年代の建物として,当時は先駆的であったと思いますが,現在は障害者の方々のニーズに本当に合っている施設とは言い切れないのではないでしょうか。エレベーターを改良したり,標識をつけるなどして少しずつ現在の形になっているのだと思います。移転後については,地域共生社会という視点からもユニバーサルデザインの建物が基本コンセプトとなるので, より進化した建物にする必要があると考えます。極端な話になりますが,来館者に対し人工知能により自動的に場所を案内するような時代も来るのではないでしょうか。ユニバーサルデザインを維持しながら,更に使い勝手の良い建物としてもらえれば良いと思います。もちろん,現在の機能を維持することは大前提になります。 ○委員4:2フロアとなり,広いスペースをイメージできるのですが,生活困窮者相談支援の場や,子ども・若者の居場所を利用する方には,あまり目立たないようにしたいといった気持ちがあったりします。現在の総合福祉センターは使い勝手の意味でデメリットもありますが,プライバシーの確保といった意味で,人に会わないで部屋に入れるといったメリットもあります。新しい総合福祉センターは開けた施設の印象でありますが,逆に入りづらい可能性もあります。したがって,プライバシーを守る視点を持った設計としてほしいと思います。また,放課後等デイサービス「ぴっころ」は,現在,送迎サービスがないため,保護者が送迎しています。障害児の音楽療法をメインに実施している施設なのですが,多動の障害児が途中で抜け出してしまうこともあります。ワンフロアでも良いのですが,しっかり部屋を分けるなど,事故の無いように対応していただきたいと思います。 ○会長:ありがとうございます。その辺りはしっかり配慮していただきたいと思います。 それでは3つ目の視点に入りたいと思います。災害対応ということで,資料13ページを御確認ください。ここに第1回目の検討内容も入っておりますが,何か御質問,御意見はありますでしょうか。 はじめに私から一点あります。現時点で常態化する可能性がある感染症対策を入れる必要があると考えます。新型コロナウイルスだけではなく,今後の温暖化の影響から様々な感染症が流行る可能性もあります。災害はもとより,感染症対策も盛り込む必要があると考えます。また,地域防災計画の視点で,災害が発生した際に,施設が十分に機能しない可能性があります。施設として確実に機能する視点も入れ込むと良いと考えます。社会福祉協議会としても災害の拠点として,新しい総合福祉センターが拠点となることから,災害時の危機管理として検討する必要があると考えます。社会福祉協議会としていかがでしょうか。 ○委員3:新しく施設が移転するのであれば,様々,計画を変更する必要があると認識しています。BCP(事業継続計画)についても新しくを作成する必要があると考えています。 ○副会長:感染対策として,今後どのようなパンデミックが起こるかということは想定できませんが,感染症の件は,言葉として盛り込むことは必要だと思います。ただし実際には,どのようなことを盛り込むのかをしっかり検討していく必要があるため,こちらの感染症については,別途詳細に検討していく必要な内容であり,こちらのパートでは言葉として入れ込み,視点を押さえていく程度に留めても良いのではないかと考えます。 ○会長:ありがとうございます。 ○委員4:一昨年の台風19号の時は土曜日であったため,市役所の職員は業務を行っていたと思いますが,建物としてはお休みでした。一方,総合福祉センターは開いており,総合福祉センターに相談しながら避難場所として活用した方も居たと聞いています。新しい総合福祉センターでは水害時の避難所の拠点とならないのであれば,どこを避難場所とするか決めていただきたいと思います。たづくりに避難した方が,総合福祉センターに避難させてもらったケースもあります。また,市役所が近いこともあり,安心感が強かったと思います。災害時に障害者の方がどこに行けば良いのか,水害時にどのように行動すれば良いのかを,十分に検討していただきたいと思います。 ○会長:ありがとうございます。この検討会でどこまで検討するかということもあります。今回の話では,地域防災計画を市全体で考える際に,移転後の総合福祉センターにどのような役割を持たせるかといった検討が優先であると考えます。新しい拠点で防災のことを検討することは重要ですが,市の防災計画と齟齬も生じる可能性もあります。地域防災計画が決まった時点で,それに応えられるような施設にする必要があるのではないかと考えます。現在の総合福祉センターが担っている機能の水準を下げないということであれば,新しくできる総合福祉センターでも同様のことができるように建物を設計していく必要があると思います。その他いかがでしょうか。 ○委員6:新しい総合福祉センターに移転した際に,避難場所として心配な点があります。地域の方の避難場所にもなりますので,障害者で配慮が必要な方との住み分けが必要になると感じます。障害者の場合は障害者だけで集まれる場所がきっと落ち着くと思うので,健常者の方と障害者の方の避難場所を分けていただく検討をお願いします。 ○委員2:水害の時に多摩川の周辺に避難するということは,非常にハードルがあると考えます。総合福祉センターの機能として,避難所は重要であると考えますが,京王多摩川周辺ですべて対応することは難しいとも感じます。 ○会長:例えば,今後,多摩川が決壊するような水害があった際に,建物の高さが高いとしても避難して来ないのではないでしょうか。京王多摩川の施設に期待するというよりは,市として別の場所を避難所として検討しても良いのではないでしょうか。何が何でも総合福祉センターに避難所機能を持っていく必要はないと思います。また,障害者を同じ空間に避難させるといった話がありましたが,身体障害者,知的障害者,精神障害者を同じ空間に長期間避難させることは少し難しいと思います。それぞれの障害の特性に合った避難所に避難していただくことがより安全であると思います。新しい総合福祉センターは水害発生時の浸水に対応する施設として地域の方が短期間滞在できるよう,最低限,備蓄品を備えるなどの対応は必要として,それ以上のことは,市全体として考えていく必要があると思います。この辺り,事務局としていかがでしょうか。 ○事務局:二次避難所,福祉避難所の件につきましては,市内各地に風水害時,震災時の避難所として, 複数の避難所を指定しています。一昨年の台風19号の例もありましたが,今後,京王多摩川に総合福祉センターが移転したとして,災害が起きても,できる限り総合福祉センターの機能を維持できるように考えていくのと同時に,高齢者や障害者の方々にはこうした福祉避難所を活用いただくことで,皆様の生命の維持を確保していくことが重要だと考えています。 ○会長:ありがとうございます。それでは視点4の利便性の内容に移ります。資料の23ページをお開きください。こちらについて,御質問,御意見がありましたらお願いします。 ○副会長:新しい総合福祉センターの場所でのアクセシビリティを考えていく必要があると思います。電車利用者にとっては,駅前が最善だと思いますが,車の利用者にとっては駐車場が多い場所がアクセシビリティが高いともいえます。人によっては起伏がある場所が良い可能性もありますし,フラットの場所が良い方もいると思います。画一的なアクセシビリティではなく,多面的にアクセシビリティを高めていくことが必要であると考えます。また,市で対応できることと,京王電鉄にお願いしてバスの便数や駅を改良していただくなど,両方をマッチさせることで,全体としてアクセシビリティを高める必要があると感じました。 ○会長:ありがとうございました。アクセシビリティについては,抽象的に多くの意見があると思いますので,もう少し具体的にアクセシビリティについて議論し,何が必要であり,実現させるために具体的にどのように進めていくかを議論する必要があると感じました。その他いかがでしょうか。 ○委員4:京王多摩川駅のホームは曲がっており,場所によってはホームと電車に間があります。杖歩行の方や知的障害者の方など,ホームと電車との間に足が挟まってしまったという事例もあったと聞いたことがあります。常時,駅員をプラットホームに配置することは難しいと思うので,調布駅からバスを使うことも一つ有効な手段であると思います。放課後等デイサービス「ぴっころ」には,学校から自分で通うお子さんもいます。バスを使って現在の総合福祉センターに行くとすると,横断歩道を渡らずに到着します。総合福祉センターが移転しても,お子さんが一人で行けるよう施設の中に安全に入れるような工夫をしていただきたいと思います。 ○会長:ありがとうございます。駅員の運用を変えることはなかなか難しいのではないかと思います が,市民からの意見として京王電鉄に働きかけることは良いのではないかと思います。 ○委員6:京王多摩川駅は,エスカレーターも無く,古い作りとなっていると感じます。アクセシビリティは人それぞれだと思いますが,施設までたどり着くということでは調布駅からシャトルバスを出していただくことも一つ有効な手段であると思います。 ○委員2:高齢者や障害者はバスを使う方も多いと思うので,スムーズに総合福祉センターまでたどり着けるような京王多摩川駅前の整備も課題となってくると思います。 ○会長:ありがとうございます。まちづくりを進めることで人の出入りが多くなり,京王電鉄もその一環として京王多摩川駅を変えてくれるかもしれません。しかし,それは京王電鉄の計画もあるのですぐには進められないと思います。シャトルバスも良いのですが,バリアフリーに対応したコミュニティバスを多く出していくことも有効になってくるのではないかと感じました。 ○委員4:先ほども申し上げましたが,生活困窮の方も利用されております。調布駅までは来れるけれども,さらにバスを活用するなどして料金が掛かってしまう場合もありますので,できる限り費用の掛からない形を検討していただきたいと思います。また,放課後等デイサービス「ぴっころ」に送迎サービスを加えてほしいと思います。お子さんによっては,京王多摩川駅まで公共の乗り物に乗せることが難しいお子さんもいます。「ぴっころ」に間に合わない場合もあるので,送迎サービスを加えてほしいと思いました。 ○委員3:委員4の話に関連して,放課後等デイサービス「ぴっころ」の利用者をはじめ,ご家族等の送迎で来館される方もいらっしゃいますが,現在の総合福祉センターでは駐車場や車寄せに課題があります。新しい総合福祉センターには正面玄関に車を一時的に駐停車できるスペースを十分に確保するなどの工夫をしていただきたいと思います。また,自転車で来る方への駐輪場も必要であると思いました。 ○委員6:障害者の方は車を使う方が非常に多いので,広めの駐車場を作っていただくと良いのかと思います。 ○会長:ありがとうございました。放課後等デイサービスの話もありましたが,例えば,駅前に施設を残すという考え方もあると思います。この点について事務局から何かありますでしょうか。 ○事務局:アクセシビリティの多様性のお話もありましたが,駐車場,駐輪場が現在の総合福祉センターにはない状況でございます。車を利用する方も多くいらっしゃるという話も聞いておりますので,車を利用する際の利便性向上を図っていきたいと思います。シャトルバスについては繰り返し議論されておりますので,調布市の現状を踏まえながら検討していきたいと思います。 ○会長:ありがとうございます。5番目の視点,京王多摩川駅周辺のまちづくりの議論に移りたいと思います。御質問,御意見ありますでしょうか。 ○副会長:京王電鉄との交渉などの話にもあったとおり,総合福祉センターが京王多摩川に移転することにより,まちの魅力向上につながるということは,京王電鉄に伝えていただきたいと思います。こちらについては夢の話になってしまうかもしれませんが,例えば,駅の名前を「総合福祉センター前」というようなサブタイトルにしていただくくらい,再開発に福祉が重要になるといった観点も必要になると思います。モデル事業を探すといったお話もありましたが,今回の新しい総合福祉センターの整備が新たなモデル事業になっても良いのではないでしょうか。 ○会長:ありがとうございます。魅力的な場所となれば,この地域だけでなく周りも地域の魅力向上につながるはずです。新しく総合福祉センターが移転することによって,地域の魅力となり,高齢者や障害者の方が移り住むこともあると思います。福祉を中核としてまちづくり進めていくという感じでしょうか。まちづくり協議会など,地域住民を巻き込むことも大事なのではないでしょうか。場合によっては京王電鉄も一緒に考えていくことも必要なのではないかと思います。 最後に6番目の視点である調布駅周辺の福祉機能についてです。御質問,御意見ありますでしょうか。 ○副会長:この6つの視点は会長が前回の検討会でまとめていただいて,すべて非常に重要な事項であります。6番目の「京王多摩川駅周辺のまちづくり」の中に,「調布駅周辺の福祉機能」の項目が入っています。放課後等デイサービスや生活困窮者の方への対応の話にもあったとおり,福祉の機能を残すという意味で京王多摩川周辺のまちづくりというよりは,視点2の,主要な機能の中に入ってくると思いました。 ○会長:ありがとうございます。本日は6つの視点として議論するとして,最終的には5つの視点とすることもあると思います。その他いかがでしょうか。 ○委員4:今後,グリーンホールの検討があるということなのですが,こちらについてはホールをどのようにするかといった議論となります。したがって,福祉機能が議論されるものではないとも思います。今後,調布駅前の福祉機能の議論をどのような場で行えば良いか分からず,不安に感じている方もいます。今後どのような場で議論を進めていくかをお聞きしたいのですが,いかがでしょうか。 ○事務局:今,御質問のありました内容についてはグリーンホールの検討会で行うのか,また,別の検討会で議論されていくのか,具体的な方向性については今後,決定していくということになっておりますが,調布駅周辺の福祉機能の検討については,調布駅周辺における大型公共施設の整備に関する考え方を整理する中で検討していく必要があると考えておりますので,その中で適宜,適切に対応していく必要があると考えております。 ○会長:ありがとうございます。この検討会ですべてを議論することもできないと思いますので,報告書などにまとめることで,今後,事務局で御検討いただければと思います。グリーンホールが市の管轄なのであれば担当部署と検討していただき,そこで話が前に進めばブランチのような機能を残していただき,調布駅周辺で活用するということも考えられるのではないかと思います。また,逆にその話が難しければ,民間施設でも空きテナントなどもあると思うので,そこを活用する方法もあると思います。 ○委員4:グリーンホール跡地には,ホール機能が確保されるとして,その他の機能は市だけでは決められないということでしょうか。 ○事務局:当該地は市の土地でありますが,例えば建物を民間に建ててもらい,スペースの一部を市が借りるなど,様々な手法を現在,多角的に検討しているところです。 ○会長:ありがとうございます。総合福祉センターの本部機能は移転するとして,調布駅前には出先機関として機能を残すイメージで捉えていければと思います。 ○委員6:調布駅前で相談できる機能は,私たちにとって非常に重要なものであります。相談できる場所は調布駅前に残して頂きたいと思っております。 ○会長:ありがとうございます。イメージとして持ちやすいのは,グリーンホールを建て替えた際に,その一角に福祉スペースを確保してもらうことが一番分かりやすいと思います。 ○委員6:もう一点,新しい総合福祉センターには障害者の方が集いやすいようなカフェがあれば良いと思います。 ○会長:先の話ではありますが,調布駅前に一部の機能を残すとすれば,総合相談の機能が必要であると考えます。様々な方が相談できる機能は,地域共生社会の考え方に合致します。後は,介護保険の「通いの場」や「認知症カフェ」なども一つだと思います。その他は,多目的なスペースを確保することで老人クラブ等,様々な活動で活用できるのではないでしょうか。使途を限定しないで,活用できる場も良いと思います。そして,その場に社会福祉協議会のコミュニティ・ソーシャルワーカーが居て,いつでも対応できることも良いかもしれません。 さて,ここまで熱心に御議論をいただきまして,どうもありがとうございました。 予定された時間を少々過ぎていますが,全体を通して何か御質問,御意見はありますでしょうか。 ○委員4:前回の議事要旨や今回の資料でもありますが,パブリック・コメントの実施について改めて確認させてください。 ○事務局:今回の資料の6ページをお開きください。第3回までの検討会で御議論をいただき,基本的な方向性をまとめた後に,市での総合福祉センターの整備に関する考え方の素案を策定します。その内容について,パブリック・コメントを実施する中で幅広い意見を伺っていきたいと思います。以上でございます。 ○会長:それでは特段に御意見がなければ,これで終了したいと思います。今回,様々な御意見をいただきましたので事務局で改めて内容を整理いただき,次回の検討会では,総合福祉センターの整備に関する考え方(素案)の取りまとめに向けた最終的な確認を行っていきたいと思います。この検討会はあと一回になりますが,委員の皆様には最後まで御協力をいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。では,最後に事務局からお願いします。 議事5 その他事務連絡 ○事務局:その他ということで,事務局からお伝えさせていただきます。次回の検討会は4月の下旬から5月頃とし,時間は18時半を予定しております。日程は別途調整させていただければと思います。 会長:それでは,これをもちまして,第2回総合福祉センターの整備に関する検討会を終了させていただきます。