【2】 市報ちょうふ 令和8年(2026年)9月5日 No.1824 ●所信の概要 全文は、市ホームページ、公文書資料室(市役所4階)と市内各図書館でご覧になれます。 問い合わせ/企画経営課電話042-481-7368 ◎市政運営の基本姿勢  現在の社会は、人口減少や少子高齢化、物価高騰による市民生活への影響、気候変動による災害リスクの増大、AIをはじめとしたデジタル技術の急速な進展など、大きな変革の時代に直面しています。  市の将来人口推計は、令和10年代前半に総人口がピークを迎え、その後減少に転じる一方、高齢化率は上昇し、生産年齢人口は減少すると見込んでいます。こうした人口構造の変化などへの対応が今後の市政に求められています。  市政運営に当たり、力強い地域経済の実現を通じて市民生活の安定を図ります。地域経済の土台を強化するとともに、地域資源を活かして市外からの人や投資、企業を呼び込み、新たな財源と雇用の創出を目指します。  豊かな経済なくして健全な財政、市民福祉の向上は成しえないという強い決意の下、第一に市民生活を守ること、第二に超高齢社会に備えること、第三に次代を担う世代への投資を進めること、第四に持続可能な行財政運営を確立することを基本姿勢として取り組んで参ります。 ◎5つの市政経営の柱 (1)安全・安心のまちづくり  市民の命と暮らしを守ることは市政の根幹です。特殊詐欺や闇バイトへの対策を強化するとともに、防犯カメラ設置支援や地域防犯活動の充実を図ります。また、多摩川、野川、仙川流域の浸水対策や首都直下地震などへの震災対策に取り組みます。さらにフェーズフリーの考え方を活かし、地域防災力の向上と避難所環境の充実を進めます。 (2)超高齢社会に備えるまちづくり  高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりは、重要な課題です。高齢者の健康維持や社会参加を促進するため、地域団体や関係機関と連携し、生涯現役で活躍できる環境づくりを進めます。また、フレイル予防や健康寿命延伸の取組を強化するとともに、地域包括ケアシステムを深化させます。介護人材不足への対応として、人材確保や定着支援の充実を図ります。さらに、障害の有無にかかわらず誰もが安心して暮らせる共生社会の実現を目指します。 (3)子育てしやすいまちづくり  次代を担う子どもたちへの投資は、調布の未来をつくるための重要な取組です。「子育てするなら調布市で」と発信し、若年層や子育て世代を招き入れる施策を推進します。子育て施策では、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援を継続するとともに、病児保育の充実や学童クラブの受入体制拡大、保育の人材確保への支援に取り組みます。教育施策では、AIなどデジタル技術が急速に発展する時代だからこそ、自ら考え、判断し、創造する力を育む取組を推進します。  また、修学旅行費の保護者負担軽減の検討や学校施設の計画的な更新にも取り組みます。 (4)市民の暮らしを豊かにするまちづくり  地域経済の活性化は、市民生活の豊かさを支える基盤です。中小企業・小規模事業者支援、商店街活性 化、創業支援、人材確保支援、資源循環の推進に取り組みます。また、都市農業の振興や農業者支援を継 続します。深大寺、神代植物公園、調布花火、映画のまち調布などの地域資源を活かした観光振興を進めるとともに、スポーツを通じた健康増進やにぎわいの創出と地域交流の促進に取り組みます。 (5)行財政改革とデジタル化の推進  人口構造の変化や公共施設更新需要の増大を踏まえ、持続可能な行財政運営を進めます。市役所改革を重要政策と位置付け、組織改革を推進します。また、行かない、書かない、待たない「スマホ市役所」の実現に向けてDX化を推進し、市民の利便性向上と行政経営の効率化を図ります。さらに、AIやデジタル技術を活用して業務効率化を進め、市民と向き合う時間を確保します。一方で、高齢者などを取り残さないようデジタルデバイド対策にも取り組みます。 ◎市民生活を守る緊急課題への対応  物価高騰は、市民や市内事業者に大きな影響を及ぼしています。このため、市民生活支援と市内事業者支援の双方の視点から効果的な施策を速やかに実施し、必要とする方々へ確実に支援が届くようにします。 ◎インフラ整備と地域別まちづくり  市の発展には、将来を見据えた都市基盤整備が欠かせません。東部地域では、つつじヶ丘駅・柴崎駅付近の鉄道連続立体交差事業の早期実現に向け協議を進めます。北部地域では、深大寺周辺の交通環境改善や地域交通ネットワークの充実を図ります。西部地域では、西調布駅周辺のまちづくりに加え、調布基地跡地留保地について、防災機能とスポーツレクリエーション機能を備えた都市公園としての整備を進めます。南部地域や調布駅周辺では、京王多摩川駅周辺の活性化、調布駅前広場の活用、グリーンホール建替え検討など、それぞれの地域特性を活かしたまちづくりを進めます。 ◎令和9年度予算編成に向けて  財政規律を重視しながら、物価高騰対策と市民生活支援、将来の調布を担う次の世代に強く豊かで元気な街を繋げていくため、中長期的な戦略を持って市政経営を進めます。また、「選択と集中」の観点から事業の評価、見直しを図り、真に必要な施策へ重点的に財源を配分します。あわせて、国や東京都の補助制度の活用、民間活力の導入、AIの導入による行政運営の効率化など、あらゆる可能性を探りながら、持続可能で前向きな財政運営に臨みます。 ◎次期基本計画の策定に向けて  令和8年度は、現行基本計画の最終年度に当たります。次期基本計画は、市議会、市民の皆様と共につくり上げる調布の未来を描く計画としたいと考えています。人口構造の変化への対応、防災・減災対策、DX推進、行財政改革、地域経済活性化などの課題に正面から向き合い、将来世代に誇れる調布のまちづくりを進めて参ります。 ◎結びに  市民の声を真摯に受け止め、現場に足を運び、誠実な対話と公正で開かれた市政運営に努めて参ります。行政だけでまちづくりを進めることはできません。市民、地域団体、事業者、大学、関係機関、そして市議会との協力が不可欠です。「今を生きるあすを担うあなたと共に」、いきいきわくわくできる「調布新時代」を皆様と共に創って参りましょう。 ●J:COM(地デジ11チャンネル)「テレビ広報ちょうふ」 〈5日号〉5日から19日 職員インタビュー、ミニコーナーなど 〈20日号〉20日から翌月4日 職員インタビュー、特集など 放送内容は調布市公式YouTubeでも配信中