開催月日 令和7年5月26日(月) 開催場所 教育会館3階302・303研修室 令和7年度第1回調布市環境基本計画策定委員会議事録(確定稿) 事務局  調布市環境基本計画策定委員会を始めさせていただきます。本日はお忙しい中,ご出席いただきましてありがとうございます。開会に先立ちまして,後ほど部長からの挨拶も予定していますが,本日お集まりいただきました本策定委員会では,「調布市環境基本計画」の策定に向けた検討をしていただきたいと考えております。 令和8年3月の計画改定を目指し進めてまいりますので,皆様,何卒ご協力をお願いいたします。なお,調布市環境基本計画策定委員会要綱第5により委員長及び副委員長は,後ほど皆様の互選により,委員長及び副委員長を決定していただきますが,会議を総理する委員長が決まるまでは,事務局で議事を進行させていただきますのでご了承ください。 なお,依頼状につきましては直接のお渡しを省略させていただき,机上配布で交付に代えさせていただきますので,ご了承いただければと存じます。それでは初めに,環境部長の窪田よりご挨拶申し上げます。 窪田部長  皆様,おはようございます。調布市環境部長の窪田でございます。本日はご多忙の中,調布市環境基本計画策定委員会にご出席賜りまして,誠にありがとうございます。環境基本計画は市の環境保全に関する施策推進を図るため,条例に基づき策定をするものとなります。 現行の第3期計画は,令和3年度の中間改定を経て,今年度が計画の最終年度となります。今年度は第4期,令和8年度から17年度までの計画策定に当たりご意見をいただくことになります。 昨年は,日本の年平均気温は統計開始以降,最も高くなりました。この状況1つとっても,環境施策を取りまく環境は大きく変化しているものだと認識をしております。また,国や都においても環境基本計画を策定するなど,調布市を取り巻く環境も変化をしております。 調布市は水と緑に恵まれたまちであります。こうした豊かな環境を保全し,次の世代に継承していくためにも,皆様の経験また知見に基づいた,ご助言をいただきながら,この環境基本計画を策定してまいりたいと思っておりますので,ご協力のほど,どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  続きまして,委員の皆様をご紹介したいと存じます。【資料2】調布市環境基本計画策定委員会委員名簿をご覧ください。お名前をお呼びいたしますので,恐れ入りますがその場でご起立いただき,一言ご挨拶をいただきますようお願いいたします。初めに学識経験者の皆様です。江尻京子様。 江尻委員  おはようございます。江尻でございます。調布市の関係では,廃棄物の審議会の会長をしております。よろしくお願いいたします。 事務局  奥真美様。 奥委員  東京都立大学の奥と申します。専門は行政法がバックグラウンドですけれども,環境法政策も担当しております。よろしくお願いいたします。 事務局  高田秀重様。 高田委員  おはようございます。東京農工大学を3月に退職しておりますが,非常勤で引き続きシニアプロフェッサーをしています。この環境基本計画は前の前のときにも参加させていただきました。今回も貢献できればと思います。よろしくお願いします。 事務局  続きまして,市民委員の皆様です。市川優様。 市川委員  市民委員の市川優と言います。よろしくお願いします。環境政策課から出されている刊行物は,私はいつも心を打たれるんですが,今回のこの委員会にあたって,図書館で今までのものをおさらいして,とても感銘を受けた3冊をお持ちしました,まず,2冊は子どもたちに向けて環境基本計画を説明した小冊子で−うち1つはSDGsに関するリーフレットで−これらはとても簡易なシンプルな言葉で書かれていて,すなわちとても内容が掘り下げられて,エッセンスが抽出されているということですので,私はとても感銘を受けました。 そして,もう1つは環境白書で令和4年に出された大人向けのものなんですが,ここには基本計画の基本理念が1行で見事に表されていて,私はこれにもとても感動しました。 ちょっと読ませていただきます。「持続可能な人間社会の存続とすべての生きものが共存する地球,地域環境を保全・回復・創出する」。私はこの理念が調布市民の皆様に浸透して,皆様の実際の行動につながっていくように委員として取り組みたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 事務局  岡部和平様。 岡部委員  おはようございます。市内で環境保全活動を推進する団体の「ちょうふ環境市民会議」というところの理事をしております。よろしくお願いします。 事務局  田中敏夫様。 田中委員  おはようございます。佐須町で35年ほど農業をしております。35年というと就農したころと比べると,環境が非常に変わっているというのが分かりますので,そういう立場で会議に参加させていただきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いします。 事務局  続きまして事業者の皆様です。大野秋司様。 大野委員  皆様,おはようございます。アフラック生命保険の総務部環境推進課の大野と申します。よろしくお願いいたします。 当社は調布市内の1事業者でありますので,事業者の立場で皆様の会議でしたり,環境の計画を実現していきたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  黒坂かおり様。 黒坂委員  おはようございます。東京ガス東京西支店の黒坂と申します。支店の方は立川市にありますが,今年度から調布市を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  渡部完治様。 渡部委員  皆様,おはようございます。調布市商工会会長の渡部と申します。環境基本計画の策定ということで,初めてですけれども,皆様と一緒に,この事業計画を一生懸命に進めてまいりたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  続きまして,教育機関の教職員の皆様です。梶山剛史様。 梶山委員  おはようございます。調布中学校の校長の梶山でございます。中学校長会を代表して参加させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  並川直人様。 並川委員  おはようございます。府中市にございます,都立農業高等学校の校長並川でございます。佐須・深大寺地域の一角に農業高校付属神代農場を有しております。その関係で,平成21年に本市と協定を締結させていただいて,教育資源を活用して,あるいは市民の皆様と協働して,様々な活動を行わせていただいているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  最後に行政の職員です。鈴木克昌委員。 鈴木委員  産業振興担当部長の鈴木と申します。おはようございます。私の所管は,商業,工業といった産業全体と,観光,そして創業です。最後に,農政といったところで非常にグラウンドの多い所管でございます。 私自身,この環境に対するところはお恥ずかしながらまだ勉強不足のところもあります。是非,皆様と貴重な時間,勉強も兼ねて策定に進めさせていただければと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  窪田秀文委員。 窪田委員  改めまして,環境部長の窪田でございます。この4月に環境部に着任をしました。皆様からご助言をいただきながら,取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  皆様,ありがとうございました。計画策定までどうぞよろしくお願いいたします。次に,委員長及び副委員長の選出を行います。【資料1】調布市環境基本計画策定委員会要綱第5の規定により,委員長及び副委員長の選任を行いますが,第2項の規定により委員長及び副委員長は委員の皆様の中から互選で選出・決定という形となっております。最初に,委員長に立候補または推薦がありますでしょうか。 岡部委員  推薦ということですので,私から,委員長の推薦をさせていただきたいと思います。委員長に,高田秀重委員を推薦したいと思います。よろしくお願いします。 事務局  ただいま,岡部委員から高田委員を委員長にとのご推薦がございました。皆様いかがでございますか。 (一同 異議なし) 事務局  そのように,決定させていただきます。続きまして,副委員長の選出を行います。副委員長に,立候補または推薦はございますか。 高田委員(以下,委員長)  委員長の高田と言います。私の方から,奥委員を副委員長として推薦したいと思います。 事務局  ただいま,高田委員から奥委員を副委員長にとのご推薦がございました。皆様いかがでございますでしょうか。 (一同 異議なし) 事務局  それでは委員長を高田委員,副委員長を奥委員ということで,決定をさせていただきたいと思います。改めまして,委員長及び副委員長にそれぞれ一言ご挨拶をいただければと思います。委員長からよろしくお願いいたします。 委員長  委員長の高田でございます。1年間で環境基本計画を策定するということで,タイトなスケジュールになりますが,よろしくお願いいたします。調布市は地域資源循環をしていくには非常に好位置にあると思います。23区までいってしまったら作る場所自体がない,逆にあまり郊外に行ってしまうと,今度は作ることはできてもそれを消費するところがないということになりますけど,調布市は非常にいい場所にあって,地域資源循環できる好位置にあるなと。一方で,初めに部長から紹介ありましたけれども,地球温暖化・環境問題は深刻な状況にあります。一方で,市民の方の環境に対する関心も高くなっているところがありますので,それをうまく反映させるところで,この環境基本計画の策定を進めていきたいと思います。タイトなスケジュールでありますので,よろしくお願いいたします。 事務局  ありがとうございました。次に,副委員長お願いいたします。 奥委員(以下,副委員長)  副委員長を拝命いたしました都立大の奥でございます。環境保全審議会の方でも高田会長のもとで,副会長を務めさせていただいておりますので,委員長を補佐しながら,会議を進めたいと思っております。 前回の改定からこの5年間で状況が大きく変化しておりますし,環境政策の分野も1年もしくはそれよりも短い期間で急速に様々なことが変化している中で,特に気候変動の問題もそうですし,調布市としては,やはりPFAS,地下水の汚染の問題なども苦慮しているというようなところもあろうかと思います。 それから,後で説明があるかと思いますが,この5年間で順調に政策が進捗しているものもあれば,なかなかそうではないところというのが見えてきておりまして,特に市民の協力を得ながら,進めなければいけない部分というのがあるかと思います。その部分についても,より良い計画策定をし,それが足元につながっていくようなものになるように思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 事務局  市職員の方を紹介させていただきます。事務局からよろしくお願いいたします。 事務局  席順に紹介させていただきます。環境部次長の花岡でございます。 花岡次長  花岡でございます。どうぞよろしくお願いします。 事務局  環境政策課長の齋藤でございます。 齋藤課長  齋藤でございます。よろしくお願いいたします。 事務局  環境政策課ゼロカーボンシティ推進担当課長 橋でございます。 橋課長  橋です。本日はよろしくお願いします。 事務局  環境政策課長補佐 穐山です。よろしくお願いいたします。 事務局  環境政策課環境政策専門官の大島でございます。よろしくお願いします。 事務局  以上となります。よろしくお願いいたします。ここからの進行は高田委員長にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 委員長 本日の資料の確認を事務局の方からお願いいたします。 事務局 環境政策課課長補佐の穐山です。それでは,配布させていただきました資料の確認をお願いします。本日,机上配布となりましたが,「第1回調布市環境基本計画策定委員会次第」で,事前にお配りしたものと一部修正がございました。それから,【資料1】調布市環境基本計画策定委員会要綱,【資料2】調布市環境基本計画策定委員会委員名簿,【資料3】次期環境基本計画の策定について,それから,次第には記載しておりませんが,参考資料として,【参考1】環境基本計画とは,【参考2】次期環境基本計画策定イメージ,【参考3】次期環境基本計画策定スケジュール,【参考4】現行環境基本計画進捗確認表,【参考5】世界・国・東京都のそれぞれの環境をとりまく状況,【参考6】計画策定に向けた検討内容イメージ,その他の資料として,調布市環境基本計画の策定に向けた意識調査として,アンケートを配布させていただいております。それと,現行の環境基本計画の冊子と概要版を机上配布させていただいております。すでにお持ちの方で不要な場合は会議終了時に机上に置いていっていただければと思います。改めて必要だということであれば,お持ち帰りいただければと思います。ここまで,資料に不足がある方はいらっしゃいますか。 (一同:なし) 委員長  ありがとうございます。それでは,議事に入る前に,傍聴希望者の有無について,事務局からお願いします。 事務局  傍聴希望者は1名いらっしゃいます。 (傍聴希望者 入室) 委員長  それでは,本日の議事に入っていきます。次第に沿って「次期環境基本計画策定について」を事務局の方から説明をお願いします。 事務局  改めてよろしくお願いいたします。それでは,着座にて失礼いたします。まず,【資料3】をお願いいたします。全体では,この【資料3】に沿って,次期環境基本計画の策定に向けた取組や流れを説明いたします。併せて,参考資料も使いながら説明いたします。 早速ですが,【資料3】に入るまで,【参考1】と【参考2】の資料をお願いいたします。初めに,【参考1】につきましては,環境基本計画について,ご理解いただくための資料です。すでに,ご存知の委員の方もいらっしゃると思いますが,改めて確認いただければと思います。まず,【参考1】の「1 策定根拠」ですが,環境基本計画は,平成7年度に制定した環境基本条例を策定根拠としております。資料には条文を抜粋して掲載しております。続きまして,「2 現行計画の概要」ですが,(1)に記載の通り,計画期間は10年となります。 また,(2)は現行計画の冊子から抜粋した,環境基本計画の対象とする範囲をイメージしたものとなっております。各分野が記載しているものです。 資料の右側に移りまして,「3 計画の位置付け」では,環境基本計画の位置付けとして,最上位計画である「調布市総合計画」の基本理念の実現に向け,環境分野におけるマスタープランとして,その他の関連計画との整合を図りながら,環境政策を体系化していくことを表しています。なお,この資料の図につきまして,現行計画改定時のものでありますことをご了承ください。 続きまして,【参考2】をお願いいたします。こちらにつきましては,環境基本計画の策定イメージを図に表したものです。現行の計画は,平成28年度から令和7年度の10年を計画期間としておりますが,ご覧の資料の左側の図が,現行計画の体系図です。本計画は「持続可能な人間社会の存続とすべての生きものが共存する地球,地域環境を保全・回復・創出する」を計画の基本理念に位置付け,目指す環境の将来像を「未来に続く,緑と水あふれるほっとするまち調布―私が守る地球,私が育む調布の自然と暮らし―」と定めて,5つの基本目標と,これに基づく9つの施策の方針をもとに,環境施策を進めてまいりました。 現行の体系を参考にしながら,次期環境基本計画の策定にあたりましては,現行計画に掲げた環境目標の達成状況や環境を取りまく近年の状況,例えば,地球温暖化の進行によるものと言われている気候変動,生物多様性の危機の進行や,マイクロプラスチック等による,水,大気,土壌の環境汚染といった自然環境へのリスクなど,こういった近年の取り巻く状況を踏まえながら,基本的な理念の4分野,資料右側なのですけれども,風船のように表現しております「脱炭素社会の実現」「循環型社会の形成」「生物多様性の保全」,こちらも水と緑の保全も含む考え方です。そちらと,「生活環境の保全」を中心に,調布市が目指す環境の姿を具現化していきたいと考えております。それでは【資料3】にお戻りください。 「1 策定体制」でございます。(1)の次期環境基本計画策定委員会ですが,こちらは本委員会で,この委員会を中心に調査・議論を行い,計画策定に向けた検討を進めてまいりますが,(2)に記載しております環境保全審議会とともに,相互に検討内容等の展開を図りながら,計画策定に係る環境保全審議会委員の幅広い知識や知見による意見をいただきながら,議論を行ってまいりたいと考えております。さらに(3)にある,環境市民団体の皆様との意見交換や,(4)の庁内組織である「調布市環境・ゼロカーボンシティ推進会議」での協議も踏まえ,これらの議論を参考に計画の策定を目指してまいりたいと考えております。 次に,「2 市民参加手続」です。記載の(1)市民アンケート調査,(2)ワークショップなどの実施により,市民の皆様のご意見等を伺いながら計画の内容に反映し,計画案につきましてはパブリックコメント手続きを行い,市民の皆様の意見を伺って策定してまいります。そして,「3 策定ステップ」,こちらは,環境基本計画策定に向けての重要な段階となる,事業等を列挙しているものであります。こちらは,ステップについては「参考3 次期環境基本計画策定スケジュール」にてご案内させていただきます。こちらの資料は次期環境基本計画策定スケジュールを表形式で示したものです。 1番上の行,赤丸がついているものが皆様にご出席いただきます調布市環境基本計画策定委員会の開催予定です。現状の予定では,おおむね2か月に1回の間隔で開催していく予定とさせていただいております。 策定委員会の協議内容につきましては,1行下に記載してある「環境保全審議会」にも報告し,先ほども申し上げたとおり,協議内容などを相互に共有させていただき,検討を進めてまいります。 この他,先ほども少し触れましたが,市民アンケートやワークショップも実施して,計画策定の検討に当たり,参考としてまいります。なお,市民アンケートにつきましては,16歳以上の方から無作為に抽出した3,000人を対象に,4月30日から5月21日の期間で実施しまして,現在1,246件の回答をいただいております。 環境に関する関心や取組状況,さらに市の環境施策に対する評価や,環境活動等への参加状況などを伺っております。アンケートについては現在,回答内容の確認をしており,調査結果の詳細は次回の委員会でご報告させていただきたいと考えておりますので,ご了承くださいますようお願い申し上げます。 なお,先ほども資料の説明のところでご案内いたしましたが,実際に送付した調査票は,皆様にも配布させていただいております。さらに,次のステップとしてこれからの10年,20年後を担っていく子どもや若者の意見を参考にするため,子ども・若者の意見を伺うということで,子ども・若者を対象としたワークショップやアンケート等により,子どもたちの意見を伺う機会も設けていく予定としております。 そして,スケジュール表の下段の3行,こちらは実際に計画を策定していく,いわゆる計画書を作っていく段階として,計画骨子,続けて計画素案をまとめ,年末にはパブリックコメントの手続きを進めていくスケジュールとなっております。 このパブリックコメント結果を踏まえ,最終的に3月末までに計画を策定する予定となっております。次期環境基本計画の策定にあたりましては,このように多様な角度からの検討や様々な市民の皆様からの意見を頂戴しつつ,計画内容についての検討を進め,この策定委員会での議論を進めながら計画の策定を進めてまいりたいと考えております。本日の計画策定の考え方や進め方を中心に,皆様に報告をさせていただきましたが,今回を含め,5回の策定委員会の中で私どもからの報告をさせていただきながら,今後皆様の意向を伺ってまいりたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。私からの説明は以上となります。 委員長  ありがとうございます。ただ今の説明に関して,ご意見・ご質問はございますでしょうか。私の方から【資料3】の策定体制のメンバーの確認ですが,「(4)調布市環境・ゼロカーボンシティ推進会議」は庁内組織なので,外部の方はいらっしゃらないのでしょうか。橋さんがゼロカーボンシティ推進会議の窓口なのでしょうか。 橋課長  推進会議は副市長が市役所に2人いて,2人の副市長と部長職の全員が所属しているような形となっております。言わば,組織全体に環境分野,それからゼロカーボンシティの実現に向けた取組を,庁内で横断的に普及させていくという面がありますので,この場にいる行政職員や事務局側がその橋渡しをする形で進めたいと考えています。 委員長  ゼロカーボンシティ推進の計画はございますか。 橋課長  環境基本計画と一緒に,実行面での計画として次期地球温暖化対策実行計画の策定も同時期に並行して実施するような形になっておりまして,こちらでの議論は,地球温暖化対策実行計画の基本軸の部分に活かしていくというような形で進めていく予定でございます。 委員長  実行計画の方にバックしてもらうこともできるのでしょうか。 橋課長  おっしゃるとおりでございます。【参考1】の資料で,模式図を計画の位置付けということで記載しておりまして,【参考1】の右側「3 計画の位置付け」の中で,計画の位置付けの図を載せております。環境基本計画と,左下に「地球温暖化対策実行計画 区域施策編」と「事務事業編」の関係がございますが,環境基本計画の議論が地球温暖化対策実行計画にも影響しますし,実行計画で議論したこともこちらに要点をフィードバックしながら,相互に確認できればと思います。 委員長  ゼロカーボンシティは環境基本計画でも中心的なことになると思いますのでよろしくお願いいたします。他に意見のある方はいらっしゃいますか。 江尻委員  子どもや若者の意見を聞くことは大変良いことだと思うのですが,スケジュールを拝見しますと,「各種環境イベントを通じた子どもの意見の収集」とあります。 このイベントを通じた意見の収集は,7月の中旬にワークショップを高校生,大学生を対象に行うという理解でよろしいのでしょうか。 もう1つ,この各種環境イベントというのはどういったものを想定しているのか,現段階で考えているものを教えていただきたいです。 齋藤課長  まずは環境部所管のイベントを中心に,ご意見を伺いたいと考えておりまして,まずは資源循環推進課の方で行います,「エコフェスタちょうふ」そちらのほうで,アンケートの方を行いたいと考えております。 それと11月1日に行われる「環境フェア」でもブースを設けて,訪れた中学生の意見を伺いたいと考えています。 江尻委員  会議が進む中で,いろいろお聞きしたいと思います。 齋藤課長  追加ですが,イベントは2回だけですが,今回の策定に対しては市民向けに新聞を作る予定ですので,その新聞の一面にネットで答えるようなQRコードをつけて,中学生の意見を募るような機会も持ちたいと思います。できるだけ意見を伺う機会を増やして,若者たちのご意見を反映したいと思います。 穐山課長補佐  もう1つ,イベントの活用というところですけども,環境政策課として実施しているイベントがございます。例えば,毎年,環境学習イベント,多摩川自然情報館を活用したイベントなどもございます。そういうとき,終了時にアンケートを取ることがあるのですけれども,そういったアンケートの中で,少し環境基本計画策定の年度であるというようなところを意識したアンケートを組み立てる,まだ調整中ですけれども,そういったエッセンスを組み込んで,この策定の各ステップの中で,聞いたタイミングごとに,何か反映していけないか。子どもの意見は非常に率直であったり,極端であったりあるので,そういったところを聞いてみて,実際大人が思っている部分と子どもが思っている部分の差,そういうところは私たちに気づかないところでもございます。あと,子どもを通じて,子どもを育てている親子さんももし何か聞けるようであれば,直接話を聞いてもいいかなとも思っています。そういうところで,私ども事務局も意識をしながらしていければなと考えておりす。 副委員長  別の自治体で,環境基本計画ではないのですけれども,基本構想策定の際に保護者の方と子どもの両方にアンケートをしてみると,かなり意見に違いが出てくるというか,子どもが求めている姿と,親が考えている状況は違いがあるということがよく分かるので,環境イベントは多分子どもだけで来るというよりは,家族が子どもを連れて来るというのが多いと思いますので,その際には,子どもだけの意見というよりは,保護者と子どもそれぞれにアンケート調査をしていただいて,それを整理することをお願いしたいと思います。 委員長  他にございますでしょうか。 大野委員  意識調査の中身を拝見して,市民の方に「何をしていますか」というアンケートを実施されたのかなと思うのですけれども,これの活用の仕方,後にどう活かしていくのかというのを伺いたいと思います。 穐山課長補佐  アンケートにつきまして,環境基本計画は環境の広い分野になっていますが,皆様の属性について,分析の対象かなと考えております。先ほど,奥先生が言ったとおり,年代ごとの傾向もあろうかと思いますので,属性に対して,どういう傾向があるのかということをつかめればということがございます。 それから,中身について,例えば取組をみると,こういう取組はよくやっている,そちらについては現行の環境基本計画の指標との達成状況もみて,「取り組んでいるから指標・目標は達成した」といった分析もしていく。 それから,例えば,取組が横ばいということであれば,環境基本計画の目標値の設定はどうなのかといった分析もしながら,(次期の)環境基本計画の目標値の設定,あるいは「もっと啓発を強化しならないのではないか」いったところの分析をしていきたいと考えております。 あとは(環境に関する)活動について,「活動している人」「していない人」,どの地区の人がしているのか,どういう分野が活動しやすいのか,そこを伸ばすのか,伸ばさないのか,底を上げていくのか。もちろん全部やるのが大事なんですけども,力点というところもアンケートを参考に考えていきたいなと思っております。 齋藤課長  施策の取組としては,やはり「行政の取組」「事業者の取組」「市民の取組」ということが重要になってくると思うんですけども,市民が実際に行動するきっかけ,行動変容を起こすきっかけとかタイミング,そちらをまずは知りたいなということで,アンケートの内容とさせていただきました。 現行の環境基本計画を策定する際においても,アンケート調査を実施していますので,その時点と現段階と市民の考え方がどう変わったのか,どう行動が変わったのかっていうのを比べるためにも,そのようなアンケート調査の内容になったというところです。 大野委員  今は市民の方の現状を掴みに行く段階かと思うのですけど,一方で計画を立てていく上で,我々が達成しなくてはならない目標に対して,市民がどうならなければならないか,市民がどういう行動をとるべきかを示すというのが,この計画の目指すところかなと思っています。 委員長  もう1つ,活動されている方に何かイベントのときに,インタビューをして掘り下げていくことも大事かと思っています。 私の居住しているマンションでも,改修して屋上に太陽光パネルを設置することにしたのですが,これについても(住民に)インタビューにしてくださって,課題も分かってきたので,何か活動されている方に対して,インタビューして掘り下げていく,反映させていただけるとありがたいと思います。 橋課長  触れていただいたインタビューですが,従来から環境分野では周知啓発する上で,重要だと思っておりまして,昨年度に「ゼロカーボンシティちょうふ」の広報紙を発行した際にも,インタビューという形式を取り入れたところです。 市民の方,それから市内事業者の方が,こういう環境に配慮した行動をしているということを発信する,そういった蓄積と,次期計画を策定していく取組等に結びつけながら,ないしは,計画そのものについて,インタビューするようなことも検討課題なのではないかと思います。 副委員長  鈴木部長にも委員としてご参加いただいて,多分イベント関係もあると思うので,環境部に限らず,産業振興課にも機会を広げるよう,ご協力いただければと思います。 鈴木委員  他の課とのジョイントというのもありますので,幅広にいろいろな相談をさせていただきながら,できるだけ多くの意見が集まるような場面をというところで承知いたしました。 委員長  他にございますか。第1回ということで,これからいろいろご意見をいただきたいと思います。 齋藤課長  策定委員会を立ち上げた目的といいますのは,皆様方のご意見を聞いて,適宜計画に反映させていく,今日も皆様から様々なご意見をいただきした。我々が気づかないものもありましたので,ありがたいと思います。この場を借りて,お礼を申し上げたいと思います。 委員長 その他はございませんでしょうか。 穐山課長補佐  1点だけご案内させてください。【資料3】にもありますとおり,次回の策定委員会は,7月下旬ころの開催を予定しております。詳細につきしては,別途電子メール等で調整させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。事務局から以上です。 委員長  はい,ありがとうございました。 市川委員  このアンケートの対象者が16歳以上になっているんですけれど,例えば(環境活動家の)グレタ・トゥーンベリさんが学校のストライキを始めたのが15歳からなんですけれども,16歳からにした理由というのがあれば教えていただきたいです。 齋藤課長  今回のアンケート調査につきしては,高校生以上を対象として始めさせていただいた次第でございます。中学生・小学生につきしては説明しましたように,様々な機会を通じて意見を集めたいと考えております。今回は,まずは高校生以上ということです。 委員長  よろしいでしょうか,ありがとうございます。以上で第1回調布市環境基本計画策定委員会を閉会いたします。皆様お疲れ様でございました。