令和7年調布市教育委員会第4回定例会会議録 1.日     時 令和7年4月25日午前10時00分~午前11時10分(1時間10分) 1.場     所 教育会館3階 301~303研修室 1.出 席 委 員 教育長             栗 原   健           教育長職務代理者   臼 倉 美 智           委員              榎 本 竹 伸           委員              千 田 文 子           委員              毛 利   勝           委員              白 倉 代 助 1.出席説明員   教育部長            阿 部   光           教育部参事兼次長        髙 橋 慎 一           教育部副参事兼                                    小 林   力           指導室長                      教育総務課長          鈴 木 克 久           教育総務課施設担当課長   奥 山   尚           教育総務課副主幹        廣 田 剛 一           教育総務課副主幹        森 木 豊 和           学務課長            佐 藤   龍           学務課主幹兼課長補佐      岡 本 広 美           指導室学校教育担当課長   三 井   豊           指導室教育支援担当課長兼                         平 野 良 弥           教 育 相 談 所 長           指導室学校経営支援担当主幹   門 田 英 朗           指導室教育支援担当主幹   海馬澤 一 人           指導室副主幹          久保田 藤 郎           指導室副主幹          原 田   勝           社会教育課長          泉   健一郎           社会教育課課長補佐        小 林 光 輝           東部公民館長          丸 山 義 治           西部公民館長          福 澤   明           北部公民館長          小 川 香 里           図書館長            服 部 聖 治           図書館主幹           海老澤 昌 子           郷土博物館長          早 野 賢 二           郷土博物館副館長        平 原 孝 允 1.事務局出席者  教育総務課総務係主任   陸 田 晃 生 1.会議録署名委員 教育長             栗 原   健           委員              白 倉 代 助 ○栗原教育長  おはようございます。ただいまから令和7年調布市教育委員会第4回定例会を開会いたします。        ――――――――――― ―― ――――――――――― ○栗原教育長  日程に入る前に事務局に申しあげます。傍聴を希望する方がいらっしゃいましたら,随時入場させてください。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第1 令和7年調布市教育委員会第4回定例会会議録署名委員の指名について ○栗原教育長  それでは,これより日程に入ります。日程第1,令和7年調布市教育委員会第4回定例会会議録署名委員の指名について。本件については,調布市教育委員会会議規則第29条の規定により,白倉委員を指名いたします。よろしくお願いいたします。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第2 報告事項 ○栗原教育長  次に,日程第2,報告事項に入ります。報告事項をすべて報告した後,一括質疑といたしますので,よろしくお願いいたします。  初めに,廣田教育総務課副主幹から,令和7年第1回調布市議会定例会について報告を願います。廣田教育総務課副主幹。 ○廣田教育総務課副主幹  それでは,資料1,令和7年第1回調布市議会定例会について御報告いたします。資料1を御覧ください。  令和7年第1回調布市議会定例会は,資料1に記載のとおり,2月28日から3月27日までの28日間を会期として開催されました。  2に記載の市長提出議案・市長報告は55件,そのうち教育部関連の議案は,資料の1ページから2ページに記載している表のとおり,令和6年度調布市一般会計補正予算(第7号),令和7年度調布市一般会計予算,財産の取得について,調布市教育委員会教育長の任命についての4件でした。  続きまして,3ページをお願いいたします。3番及び4番ですが,令和7年度の基本的施策に対する代表質問等につきましては計10会派から出され,市長がそれぞれ答弁をしております。教育部に関連する質問の要旨,答弁概要は,資料3ページから,飛びまして20ページまで記載しているとおりです。  資料,飛びまして20ページをお願いいたします。5番にあります陳情は1件で,教育部関連の陳情はありませんでした。  続いて,6番です。一般質問は9人の議員から質問が出され,そのうち教育部関連として,2人の議員から質問を受けております。質問の要旨,答弁概要は,20ページから22ページまで記載のとおりです。  説明は以上です。 ○栗原教育長  それでは,次に,森木教育総務課副主幹から,令和7年度教育施設主要事業の執行及び進捗状況について報告を願います。森木教育総務課副主幹。 ○森木教育総務課副主幹  教育施設主要事業の執行及び進捗状況について報告いたします。資料2をお願いいたします。  教育施設の工事における4月10日現在の進捗状況となります。  前回の定例会以降,新たに契約した工事はありませんでした。  表の備考欄に完了検査実施日を記載しておりますが,令和6年度と令和7年度の2箇年で債務負担行為の設定をした№2及び№3の2件の工事を除き,すべての工事が完了しました。  続きまして,3ページをお願いいたします。  №1は,調和小学校校舎外壁及び屋上防水改修工事の工事完了の写真で,学校の南側にある野川からドローンを使用し,校舎南棟を撮影したものです。  №2は,神代中学校格技棟改修工事の工事完了の写真で,柔剣道場内を撮影したものです。  №3は,第四中学校校庭整備工事の工事完了の写真です。今年度,若葉小学校,第四中学校の新校舎建設に着手する予定です。  4ページをお願いいたします。  №4は,調布中学校校舎LED化改修工事の工事完了の写真です。職員室内を撮影したものとなります。  №5は,緑ケ丘小学校ほか1校空調設備改修工事の工事完了の写真で,緑ケ丘小学校は普通教室3教室分の空調設備を改修し,こちらは普通教室内を撮影したものです。本工事については,第八中学校も併せて改修しており,第八中学校は事務室,校長室,図書室の空調設備を改修しました。  №6は,国史跡下布田遺跡整備工事の工事完了の写真で,園路の舗装及び園内の植樹や芝生張りの整備が完了し,第1期工事が完了しました。  報告は以上です。 ○栗原教育長  それでは,次に,佐藤学務課長から,令和7年度の市立小・中学校の児童・生徒数,学級数について報告を願います。佐藤学務課長。 ○佐藤学務課長  令和7年4月7日時点の市立小・中学校の児童・生徒数,学級数について報告いたします。資料3を御覧ください。  初めに,左側の小学校について,令和7年度の合計欄を御覧ください。児童数は1万1,569人,学級数は特別支援学級の通級を含めて407学級です。前年度の同時期と比較しますと,児童数は79人減少した一方,学級数は6学級の増加となっています。  表外の2にありますとおり,令和3年3月に,公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律が改正され,1学級の児童・生徒数は,小学校においては令和7年4月までに段階的に全学年を35人学級とすることとされており,令和7年度からは全学年が35人学級となっています。  一方,3にありますとおり,弾力的運用で35人を超える学級編制を行った学校は,石原小学校4年生,若葉小学校5年生,北ノ台1年生の3校です。  次に,右側の中学校について,同じく合計欄を御覧ください。生徒数は4,437人,学級数は特別支援学級や学びの多様化学校分教室を含めて139学級です。前年度の同時期と比較しますと,生徒数は3人増加した一方,学級数は2学級の減少となっています。  小・中学校の全児童・生徒数の合計は1万6,006人となっています。  説明は以上です。 ○栗原教育長  それでは,次に,門田指導室学校経営支援担当主幹から,令和7年3月における市内小・中学校の事故等の報告について,そして,令和7年度調布市立学校における教育課程の特色について,以上2件の報告を願います。門田指導室学校経営支援担当主幹。 ○門田指導室学校経営支援担当主幹  令和7年3月における市内小・中学校の事故等について報告をいたします。資料4をお願いいたします。  令和7年3月は,小学校3件,中学校1件,合計4件となります。  初めに,小学校についてです。①発生日,3月4日火曜日,発生場所は道路,学校管理下の事故になります。対象児童は第1学年です。当該児童は,登校中,通学路途中にある横断歩道を渡ろうとした際に,左から侵入してきた自転車と接触をして転倒しました。病院で受診をし,左ひざ擦り傷の診断を受けております。  ②発生日,3月6日木曜日,発生場所は体育館,学校管理下の事故となります。対象児童は第4学年です。当該児童は,体育の授業中,体育館で跳び箱の練習を行っていました。練習中,跳び箱に右小指が曲がった状態で着手をしました。病院で受診をし,右小指骨折の診断を受けております。  ③発生日,3月6日木曜日,発生場所は体育館,学校管理下の事故となります。対象児童は第6学年です。当該児童は,休み時間中,体育館で卒業式の会場準備を行っていました。体育館ステージ前に設置していたひな壇を歩いていた際につまずき,左手を床に打っております。病院で受診をし,左手中手骨骨折の診断を受けております。  続いて,中学校です。①発生日,3月6日木曜日,発生場所は体育館,学校管理下の事故となります。対象生徒は第2学年です。当該生徒は,保健体育の授業中,体育館で跳び箱の練習を行っていました。着地の際にバランスを崩し,左ひじからマットに転倒しました。病院で受診をし,左ひじ骨折の診断を受けております。  事故の報告については以上となります。  続きまして,令和7年度調布市立学校における教育課程の特色について報告をいたします。資料5をお願いいたします。  各学校が教育課程を編成するに当たり,昨年度,令和6年12月に実施をしました教育課程届出説明会において,指導室から市立学校に対して3つの重点事項を示しました。内容については,1,教育課程を編成するに当たり指導室が示した3つの重点事項に示しているとおりとなっております。  次に,2,各学校の特色についてですが,各学校の教育課程から学校の独自性,創造性の高い教育活動について記載をしております。学校や児童・生徒,地域の実態に応じて,特色ある教育活動が設定されています。このほかにも,指導室からの3つの重点を踏まえて各学校が工夫した教育活動を計画しております。  資料2ページ目下段を御覧ください。3,学校行事等の日程についてです。学期の開始や終わりについては全校統一日程になっております。  最後に,体育的行事及び文化的行事の一覧となっております。  報告については以上です。 ○栗原教育長  それでは,次に,平野指導室教育支援担当課長から,令和6年度教育相談所事業報告について報告を願います。平野指導室教育支援担当課長。 ○平野指導室教育支援担当課長兼教育相談所長  私からは,令和6年度教育相談所事業報告について御説明します。資料6をお願いします。  初めに,来所相談です。1ページ及び2ページを御覧ください。  令和6年度も,心理専門職による子どもと保護者への継続的な面接相談を行いました。相談件数は年間で426件となり,前年度より減少しています。新規の相談申し込み件数や延べ相談回数が減少しており,減少要因としては,令和6年度からスクールソーシャルワーカーが中学校を拠点に全校配置となり,相談できる場所が増えた点が大きいと考えています。  相談内容の傾向としては,不登校・登校渋りが一番多く,発達の問題,かんしゃくが続いています。  続きまして,電話相談です。3ページ及び4ページを御覧ください。  年間の相談件数は81件となり,前年度より減少しています。こちらも来所相談と同じ理由による減少であると考えています。  相談内容の傾向としては,不登校・登校渋りが一番多く,学校・教師に関すること,いじめが続いています。  電話相談では,相談者が匿名で相談することができるという特性を生かし,傾聴を基本として,相談者の状況や要望に寄り添った対応を心掛け,相談者の抱える問題が少しでも改善に向かう提案につなげてまいります。  次に,就学相談です。5ページをお願いします。  相談の申し込み件数は539件であり,前年度から増加しております。これは,中学校の校内通級教室への入級相談が増加したことが影響しています。  面接回数は767回となり,前年度と同程度です。  面接では,相談者の心情に寄り添いながら,適切な情報提供を行うなど丁寧に実施し,就学先の相談だけではなく,就学後の支援につながる具体的な相談となるよう実施しています。  次に,6ページ及び7ページについてです。広報活動においては,例年どおり実施し,市教育委員会の相談体制として,教育相談所,教育支援コーディネーター,スクールソーシャルワーカーなどを紹介するとともに,市内関係機関や東京都の相談窓口など様々な相談機関の周知に努めました。  小学校1年生,中学校1年生の保護者を対象とした相談事業として,夏休み明けに希望者に対し教育支援コーディネーターが個別面談を実施しました。  研修については,おおむね例年どおりの頻度で内容を変えて実施し,教育相談所で働く職員のスキルアップにつなげました。  特別支援教育にかかわる巡回相談については,精神科医,言語聴覚士,作業療法士,公認心理師など12人の中から,学校からの依頼に応じて派遣する方法で,小学校,中学校,合わせて100回行いました。  教育相談所事業報告は以上でございます。 ○栗原教育長  それでは,次に,海馬澤指導室教育支援担当主幹から,令和6年度学校に行きづらい子どもの保護者の集い報告について報告を願います。海馬澤指導室教育支援担当主幹。 ○海馬澤指導室教育支援担当主幹  令和6年度学校に行きづらい子どもの保護者の集い報告について御説明申しあげます。資料7をお願いします。  本事業は,学校に行きづらい児童・生徒の保護者の方を対象とした事業で,講演会や情報交換,子どもへの対応のヒントを学ぶ機会を設け,保護者の方の心のサポートとなることを意図して開催しております。令和6年度は,各学期に1回,土曜日に1回の計4回実施し,延べ61人の保護者の方に御参加いただきました。  内容につきましては,すべての回において東京学芸大学の松尾直博教授に御講演いただいたほか,保護者の方同士のグループトークの時間を設け,お互いに悩みや不安を共有できる場を設けました。  そのほか,調布市における不登校児童・生徒への支援の状況や,訪問型支援みらいなど,様々な支援や相談先の情報提供を行いました。  事業の周知に当たっては,学校安全・安心メールを活用し,参加を希望する方に速やかに情報が届くよう,広い周知に努めました。  御参加いただいた保護者の皆様からは,新たな気づきが多かった,貴重な話を伺うことができ励みになったなど,肯定的な感想を多数いただきました。  今後も引き続き参加したいという御意見もいただいていることから,令和7年度につきましても年4回の開催を予定しております。  引き続き,学校に行きづらい子どもの保護者の方への支援の充実に努めてまいります。  報告は以上です。 ○栗原教育長  それでは,次に,丸山東部公民館長,福澤西部公民館長,小川北部公民館長から,令和6年度調布市公民館事業報告について報告を願います。丸山東部公民館長。 ○丸山東部公民館長  令和6年度調布市公民館事業報告について報告いたします。  資料8,1ページをお願いします。東部,西部,北部公民館事業の総括です。  令和6年度は,調布市公民館事業計画に基づき,青少年教育,成人教育,高齢者教育,家庭教育,国際理解教育の5つの学習分野を主軸に,市民の学習ニーズにこたえる事業,地域団体との連携事業,地域の魅力をテーマとした事業などのほか,展示会,地域文化祭,公民館登録団体との共催事業などを実施しました。また,各種会議を開催し,公民館広報紙を毎月発行しました。なお,令和6年度は,東部公民館では館内全室の空調改修工事等を行うとともに,令和7年度に開館50周年を迎えるに当たり,諸室の改修を実施し,利用者の便に帰するよう努めました。  次に,2ページをお願いします。令和6年度における東部公民館の事業報告です。  初めに,青少年教育です。前年度に引き続き,「思考力を高める!子どもの囲碁教室」,現在でも階段に貼ってある「大好きなモチーフをならべて描く階段アート」,新たに「親子でフルーツケーキのキャンドルづくり」などの東部ジュニア教室を開催しました。  次の成人教育は,3ページから6ページまでに及びますが,講演会,体験教室,地域に関する各講座や芸術鑑賞講座,歴史講座などを実施しました。  次に,7ページの高齢者教育です。当館の障子を教材にした「障子の張り替え~あなたにもできる実践DIY」のシルバー教室や,「はじめてのオカリナ」などのシルバー講座を開催しました。  次に,8ページの家庭教育は,「家庭や学校で始める,中高生のための性教育」などの講座を開催するとともに,夏休みイベントを実施しました。  次に,下段の国際理解教育では,参加者が世界を疑似体験できる「親子で世界を体験!~世界がもし100人だったら~」を開催しました。  次に,9ページの展示会は,東部公民館において登録している団体などのサークル展,企画展のほか,例年の桐朋女子中・高等学校の活動発表に加え,新たに調布市立第六中学校の「まなびの森プロジェクト」を地域連携展示として開催しました。  次に,10ページの映画会では,16ミリフィルムでの鑑賞,諸室開放では,Wi-Fi使用可能な部屋を自習室として開放しました。  次の市民文化祭では,12ページまでわたりますが,利用団体の学習成果の発表と地域交流を目的に,東部地域文化祭を開催いたしました。  次に,13ページから15ページの連携事業では,隣接する東部児童館,桐朋学園女子中・高等学校に加え,市内にある姉妹都市である木島平村のアンテナショップ新鮮屋,知的障害者援護施設すまいるの野菜やパンの出張販売を実施するなど,多くの事業を開催しました。  次の団体支援では,登録団体による公開講座を共催で開催しました。  次の16ページから17ページでは,公民館運営審議会や利用者懇談会などの市民との会議,最後の広報では,「東部公民館だより」を毎月発行しました。  東部公民館は以上です。 ○栗原教育長  福澤西部公民館長。 ○福澤西部公民館長  続きまして,西部公民館です。西部公民館においても,青少年教育,成人教育,高齢者教育,家庭教育,国際理解教育の5つの学習分野を中心に,地域文化祭を始め多種多様の講座などを実施することができました。  18ページをお願いいたします。青少年教育では,子どもにとって興味のあることを,交流を図りながら学習する講座として,子ども料理教室Ⅰ「夏休み!親子そば打ち体験」や,下から2番目の子ども科学教室「原子を知って電磁波であそぼう」などを実施いたしました。  19ページの成人教育では,現代社会や地域の課題に関連する講座として,1つ目の特別講演会「宇宙天気予報」では,太陽フレアを中心とした宇宙に関する講座を,次の20ページでは,5つ目の「春のロビーコンサート」など,広いロビーがある西部公民館の施設の特徴を生かした事業の実施を,次の21ページでは,下から3つ記載されておりますが,参加,体験できる事業を,次の22ページから23ページには,成人学級の実施内容を,そして,最下段に平和フェスティバルと,様々な分野の講座を実施いたしました。  次の24ページの高齢者教育では,シニアを対象に,高齢者になっても地域の中で健康で生き生き暮らすための講座として,シニア健康講座などを実施いたしました。  次の家庭教育では,2つ目の子育てセミナーとして,「仲間と出会い,子どもと自分を育てよう」をテーマに,子育ての不安や悩みの軽減,地域での仲間づくりの一助となるような講座を全6回で実施いたしました。  次に,25ページの国際理解教育では,ロシアによるウクライナ侵略等,その時期をとらえた講座を実施し,その下の展示会では,登録団体などのサークル展や近隣の介護老人保健施設の展示などを行いました。  次に,26ページの市民文化祭では,展示やくつろぎコンサートを中心とした西部地域文化祭を,今後長く続けていけるよう,持続可能な文化祭を念頭に実施いたしました。  次に,27ページの連携事業では,東京都と共催としてスマートフォンの体験会,相談会を実施し,28ページでは,団体支援としてサークル体験教室などを,29ページの会議では,利用者懇談会,西部公民館利用団体連絡会などの会議を実施いたしました。  最後の30ページの広報ですが,公民館だよりを毎月発行いたしました。  西部公民館からは以上です。 ○栗原教育長  小川北部公民館長。 ○小川北部公民館長  続きまして,北部公民館です。31ページをお願いいたします。  まず,青少年教育では,ガラスのおうちの小物入れや冬のオーナメントを親子で体験する親子工作教室,中段にあります,自分の好きな動物を作る子ども陶芸教室,次のページ,32ページの最下段の子ども科学教室では,自分で天体望遠鏡を作成し,宇宙についての話を聞き,その後,実際に上ノ原公園にて月や星の観察を行い,親子で学びました。  続いて,33ページをお願いします。成人教育です。中段の芸術鑑賞講座の「国宝『源氏物語絵巻』を読み解く」では,絵巻を鑑賞する基本を解説し,絵図を一つ一つ読み解いていきました。  また,1枚おめくりいただきまして,34ページの中段にあります文化教室の「紙芝居で笑顔を届けよう!~作って演じる自分だけの物語~」は,全4回の講座で,テーマ決めから紙芝居の作り方,演じ方について学び,実際に自分らしさを紙芝居で表現する発表も行いました。  続いて,ページが飛びまして,37ページをお願いします。家庭教育です。中段にありますファミリーコンサート「0歳からパパママいっしょに音あそび~マリンバ・ピアノ・読み聞かせ~」を実施しました。11組28人,7組25人の参加がありました。子ども向けに楽器体験,手遊び,マリンバのBGMつきで読み聞かせを行いました。赤ちゃんから大人まで,楽器の生の音に触れながら楽しみました。  ページが飛びまして,41ページをお願いします。市民文化祭の北部地域文化祭です。資料に記載はありませんが,10月27日に小学6年生までの児童を対象にしたポニーの乗馬体験を行ったり,6つのお楽しみブースを設置してスタンプラリーを行い,スタンプラリーだけでも716人が参加しました。  続きまして,1枚おめくりいただきまして,43ページをお願いします。連携事業の最下段の地域連携事業では,調布消防署,調布市消防団,総合防災安全課と連携し,上ノ原まちづくりの会との共同企画による体験型の防災イベント「みんな集まれ!北の杜防災フェア2025」を実施しました。消火器で消火体験,くらやみ体験,段ボールベッド体験,非常用トイレの使い方,凝固剤実験展示,在宅避難用の備蓄品などの紹介も行いました。  北部公民館の令和6年度の事業報告の説明は以上です。  最後に,令和6年度公民館3館の使用状況について御報告いたします。48ページをお願いします。  下から4行目の公民館ごとの合計欄を御覧ください。東部公民館においては1万6,668人,西部公民館においては1万8,365人,北部公民館においては1万8,269人の使用がありました。3館合計で5万3,302人の使用でした。前年度と比較いたしますと,3公民館合計で891人の増となりました。3公民館,前年度と同程度の使用人数で,少しずつコロナ禍前に戻る過程であると考えています。  公民館からの報告は以上です。 ○栗原教育長  次に,海老澤図書館主幹から,令和6年度調布市立図書館事業報告について報告を願います。海老澤図書館主幹。 ○海老澤図書館主幹  それでは,令和6年度調布市立図書館事業報告について御説明させていただきます。資料9をお願いいたします。  めくっていただきまして,1ページ上段に,事業報告の概要を記載しております。2段落目,令和6年度の図書館の取組は,市民の読書・調査・研究活動を支援するための事業を実施するとともに,令和6年度からのICタグシステム導入に向けた準備や,円滑な運用を図りました。ヤングアダルトサービスについては,市内学校及び青少年施設と連携し,事業を実施いたしました。施設については,適切な維持管理・修繕を行うとともに,若葉分館,宮の下分館,緑ケ丘分館整備に向けた準備を行いました。  利用状況については,資料の貸し出し冊数は減少いたしましたが,新規登録者数や有効登録者数は増加しています。  1の運営関連事業ですが,図書館協議会,図書館利用者懇談会を実施し,事業についての検討,市民ニーズの把握に努めました。  2,児童サービス関連事業です。子どもが成長や興味に応じて本の楽しさを発見し,読書の習慣を作ることができるよう,また,家庭,地域,学校,行政が一体となって子どもの読書活動の推進に取り組めるよう,第4次調布市子ども読書活動推進計画に基づき,様々な取組を行いました。  ページ飛びまして,4ページです。最下段から,3,調査支援サービス関連事業です。市民の学習,調査活動への支援,地域資料の収集及び提供の推進,東京都行政書士会との連携による法務ミニセミナー,映画資料の充実と展示活動を中心に取り組みました。  4ページから7ページにかけて,利用支援サービス関連事業,ボランティア関連事業,地域情報化関連事業,成人対象事業の実施内容を記載しています。  8,その他の事業としては,市内中学・高等学校との連携や,ICタグシステム満足度調査を実施いたしました。  9,施設整備では,宮の下分館,緑ケ丘分館,若葉分館について,意見交換会,アンケート,設計など,整備に向けた準備などを行いました。  下段の10,令和6年度図書館利用状況報告です。(1)の利用状況ですが,新規の登録者数,有効登録者数は増加しましたが,貸し出し冊数は減少しています。この要因の1つとして,ICタグシステム導入に伴い,中央図書館,分館,合わせて延べ40日間の臨時休館があったことが考えられます。  (2)蔵書数ですが,減少しております。これは,ICタグシステム導入に伴い,資料にICタグを貼付するに当たり,不必要な貼付を行わないよう,実用書などで内容が古く実用に適さない資料や,改訂版,新版の所蔵があり,資料的価値が低くなったり利用頻度が低下した資料など,所蔵資料の整理を積極的に進めた結果となっております。  説明は以上です。 ○栗原教育長  次に,早野郷土博物館長から,令和6年度調布市郷土博物館事業報告について報告を願います。早野郷土博物館長。 ○早野郷土博物館長  令和6年度調布市郷土博物館事業報告について,資料10を用いて御説明いたします。  1ページをお願いします。振り返りとなります。令和6年度は,引き続き,郷土博物館が所管する博物館事業と文化財保護事業を一体的に展開し,施策の成果向上を図る観点から様々な取組を推進しました。  博物館事業では,開館50周年を記念した事業を実施したほか,市内小学校への出前授業,公式YouTubeコンテンツの制作・公開など,多様な形態での教育普及活動や魅力発信を行いました。また,市内旧家に伝来する資料の受け入れや整理など,資料を後世に残す取組も行いました。  文化財保護事業においては,令和5年度に公有化した近藤勇生家跡の整備を行うとともに,新たに下布田八幡神社本殿及び拝殿を市指定文化財に指定しました。また,文化財の価値や魅力を発信し,地域の再認識やまちの活性化につながるよう,祭りばやし保存大会の開催,北多摩縄文スタンプラリーの実施,東京文化財ウィークへの参画などの普及活動に取り組みました。国史跡下布田遺跡整備事業では,第1期史跡整備工事として,立川段丘面西側の整備を行ったほか,市民ワークショップ,地元小学校や地区協議会と連携した取組など,地域の活力の向上に資する積極的な取組を展開しました。  2ページ,Ⅱ,郷土博物館事業の1,郷土博物館管理運営を御覧ください。令和6年度は,通常休館のほか,施設修繕や常設展示リニューアル準備のための臨時休館があり,開館日数は237日となりました。  次に,2,博物館事業を御覧ください。初めに,開館50周年記念事業の実施内容を取りまとめております。主なものとして,常設展のリニューアルを行ったほか,開館当初の収蔵資料を紹介する企画展の開催,3ページをお願いいたします。宮川清蔵氏及び中川平一氏を招いたギャラリートーク,常設展示図録の刊行を行いました。  令和6年度の入館者数,事業参加者数は,常設展示のリニューアルのため臨時休館が影響し,前年度の8,207人から1,000人の減となる7,207人となりましたが,常設展示のリニューアルが終了した11月以降の入館者数は前年度と比較し増加しています。  4ページを御覧ください。イ,教育普及活動のうち学校教育連携事業は,毎年,市内小学校3年生を対象に実施している出前授業となります。令和6年度は19校,26回実施し,参加者数は前年度の1,727人から292人の増となる2,019人となりました。  6ページをお願いいたします。キ,失われるおそれのある郷土の歴史・文化の記録作成では,下石原八幡神社祭礼獅子舞撮影や,飛田給薬師講出前授業調査のほか,市内旧家の蔵の取り壊しに伴って,長年保管されてきた資料の受け入れや整理作業を行いました。  7ページをお願いいたします。(5)情報発信では,引き続き,Xを活用したイベントや収蔵資料の紹介を行うとともに,市公式YouTubeチャンネルを活用した郷土博物館の取組の発信を行いました。  令和6年度は,リニューアル後の常設展示を紹介するため,原始から中世までの展示を紹介する映像を作成,公開しました。こちらは,常設展示紹介動画の前編と位置づけており,後編は令和7年度に作成,公開する予定です。  8ページをお願いいたします。3,深大寺水車館管理運営です。深大寺水車館の開館日数は309日,使用状況の合計は,前年度の2万4,037人から5,773人の増となる2万9,810人となりました。  9ページをお願いいたします。(6)教育普及活動では,深大寺のそば祭り期間に合わせ,11月30日に水車でそば粉ひき実演を行ったほか,深大寺小学校の深大寺水車館見学への対応を行いました。  次に,Ⅲ,文化財保護事業です。1,文化財保護審議会では,下石原八幡神社本殿及び拝殿の文化財の指定に向けた調査,審議を行ったほか,市指定史跡近藤勇生家跡の整備や,同史跡に設置する解説板の検討などを行いました。  10ページをお願いいたします。文化財の指定・登録の件数については,前年度から1件増となる82件となりました。  3,文化財の保護・普及活動,(1)文化財の保存・管理としては,近藤勇生家跡の整備のほか,下布田遺跡や深大寺城跡の史跡の除草管理等,文化財の保存の取組を行いました。  12ページをお願いいたします。(3)郷土芸能の保存と後継者の育成では,第65回調布市郷土芸能祭りばやし保存大会を開催するとともに,祭りばやし保存会の後継者育成事業を支援しました。  (4)国史跡下布田遺跡整備事業の推進では,第1期史跡整備工事として,史跡内立川段丘面西側の整備を行ったほか,ガイダンス施設の整備に向けて,郷土博物館分室の解体工事を実施しました。ソフト面の取組としては,市民ワークショップを全8回開催し,史跡を活用した事業を企画,実施したほか,地元小学校や地区協議会等と連携し,地域の活力の向上に資する積極的な取組を展開しました。  最後に,13ページをお願いします。4,埋蔵文化財の発掘調査に関する取組です。主な取組として,(3)調布市遺跡調査会の体制見直しの検討を行いました。令和7年4月から調査会の業務及び人員を調布市郷土博物館に移管するとともに,今年度8月ごろを目途とした同調査会の解散に向けた準備を進めることといたしました。  説明は以上となります。 ○栗原教育長  以上で報告事項の報告はすべて終わりました。これから報告事項全般に関する質疑,意見を受けたいと思います。質疑,意見はありませんか。千田委員。 ○千田委員  質問が2つ,意見が1つあるのですが,まず1つ目からお願いしたいと思います。  資料1の,ページで言いますと3ページ下段から4ページ,それから,14ページの下段から15ページの上段にかけて,いずれもプールについての記載がされています。答弁概要が書かれています。  この中で,14ページのところに,これまでの夏の暑さとか,それから市営プールの劣化とか,様々なことをかんがみて,外部の有識者を交えた検討委員会を設置して,プールの在り方について,多角的な視点から,検討を進めていくというふうにあります。  私はこれを見て,今,小学校は調和小学校のプールとか,これから市営プール,民間屋内プールの活用,それから小・中学校プールを建設する予定にもなっていて,いろいろプールに関する事柄について,水泳指導の在り方まで含めて,多面的に考え,検討していくのかなというふうに読み取りました。それでいいのか教えていただきたいです。 ○栗原教育長  森木教育総務課副主幹。 ○森木教育総務課副主幹  千田委員おっしゃるとおり,学校プールにつきましても,近年の酷暑により水泳授業が実施できないほか,施設の老朽化ですとか維持管理の面に課題があると認識しております。そのため,学校プールにつきましても,今後,市長部局と連携してプールの在り方を検討してまいります。 ○栗原教育長  千田委員。 ○千田委員  学校プールについていえば,これから夏,涼しくなることは考えにくいので,ますます厳しい状況になっていくと考えられます。これを市全体のプールの在り方として検討していただくということは,とてもありがたいことだなと思いますが,実際には,また今年もプールが始まるわけですし,あまりのんびりしていられないと思います。ぜひ着実な内容であってほしいですが,時間的にもなるべく早急にということをお願いしたいと思います。  2つ目は,さらに飛びまして,資料9の図書館についてです。図書館の事業については,昨年度,ICタグのシステムなど様々されていて,私たちも見学させていただき,すばらしいなと思い,また図書館の事業のきめ細やかな運びについても感心しているところですが,今日の報告の中で8ページの中段辺りに,図書館若葉分館整備事業で,意見交換会を第四中学校の図書委員ほか21人で,中学生も含めた若年層の意見,要望を聞いているというところを見つけました。これはとても大事なことで,これについてどのような内容が話し合われたのか,又は,これからの若葉分館の整備にどう関与していけるかという辺りを教えていただけたらと思います。お願いします。 ○栗原教育長  服部図書館長。 ○服部図書館長  今御質問いただきました,第四中学校の図書委員の方との意見交換会のほかに,若葉小学校の小学生ですとか第四中学校の中学生を対象にアンケート調査なども実施しております。また,高校生以上,一般の方向けのアンケートですとか,一般の方向けの意見交換会なども実施しております。  若い世代からいただいた意見としては,図書館に置いてある本を増やしてほしいですとか,小・中学生,高校生などYAコーナーのようなものの設置,あとは,寝転んだりしながら本が読める場所があったらいいですとか,飲んだり食べたりできる場所が欲しい,あと,フリーWi-Fiの設置をしてほしいというような御意見などもいただいております。  これらにつきましては,今,設計等をしておりますので,設計等に反映できるものは反映していくことで考えております。 ○栗原教育長  千田委員。 ○千田委員  ありがとうございます。児童・生徒,子どもたちは,このように意見を聞くよと言われれば,とても夢多く語ってくれると思いますけれども,これが実現となると,本当にうれしいと思います。図書館は,以前も報告を受けましたが,ヤングアダルトサービスの充実のためにいろいろな企画をされておりました。これは,今後,図書館だけではなくて,いろいろな事業の中で,パブリックコメントの小・中学生版,そんな形でもこういうシステムを定着させていければいいのかなと思いました。ありがとうございました。  最後に,これは意見というか感謝なのですが,公民館についてです。公民館の資料はとても多くて,どう読み込めばいいかと思いながら,私は,講座や教室について定員が設定されて,申し込みがどれぐらいあるかというので,事業を1つ1つ見てみました。  そうしましたら,定員よりも申し込みの人数が多い事業,講座がかなり多いということに気がつきました。これは,公民館活動に市民の方々がかなり関心を持ってくださっている。残念ながら,定員漏れでできなかった方も結構多いのかと思い,今までは公民館は何となく認知されにくいところかと思っていましたが,少し考えが変わりました。  今,公民館は頑張っていらっしゃいますけれども,これからは,やはりバージョンアップも含めて,ますます頑張ってほしいし,応援していきたいと思います。よろしくお願いします。 ○栗原教育長  ありがとうございました。公民館から何かありますか。丸山東部公民館長。 ○丸山東部公民館長  千田委員,ありがとうございました。確かに各施設において部屋の定員があったりとか,あとは,その事業を行うに当たって講師の方と満杯よりはもう少しというようなところもありながら,定員を決めさせていただいているところです。  御覧になっていただいて定員がありますが,申し込み人数が多い場合で,定員を超えた枠で事業を展開している場合があります。そちらは,例えば料理の場合には,料理以外,実際にやる方だけではなくて,見学という形の手法を取り入れたり,またはZoomを活用したものを取り入れたり,その事業によって様々な,可能な限り申し込みが多い方を漏れが少ないように対応している現状があります。  今後もそのようなことも含めまして展開していきたいと。これは3館,同じ思いでやっていきたいと思っています。ありがとうございました。 ○栗原教育長  よろしいですか。 ○千田委員  ありがとうございます。 ○栗原教育長  ほかに質疑,意見はありませんか。毛利委員。 ○毛利委員  毛利です。私からは,報告事項に上がってはいなかったのですが,少し聞いた話によりまして,確認をさせていただきたいことがあります。  4月から新しい学期が始まりましたが,学校には司書の担当の方がいらっしゃるはずなのですが,幾つかの学校で4月開始時に学校図書室に司書さんがいらっしゃらない学校があると聞きました。現状,4月時点でどのような状況だったのか,今後の状況,どういう形で考えていらっしゃるか,詳細について教えていただければと思います。 ○栗原教育長  三井指導室学校教育担当課長。 ○三井指導室学校教育担当課長  学校司書についてですが,学校には各校1人ずつ学校司書を配置しております。このたび,直前で職を変えるという方がいらっしゃった関係で,今現在,2校,埋まっていない状況です。ここの2校については,今,司書教諭などが対応しているところですけれども,募集をかけている段階ですから,来月までには配置できるように努めていきたいと考えております。 ○栗原教育長  毛利委員。 ○毛利委員  ありがとうございます。安心しました。特に図書館にあまり行く機会のない小・中学生においては,学校の図書室というのは図書にかかわる重要なポイントだと思いますので,今後もぜひ整備のほうをどうぞよろしくお願いいたします。 ○栗原教育長  そのほか質疑,意見はありませんか。白倉委員。 ○白倉委員  私のほうから資料6の教育相談についてお尋ねいたします。  資料の1ページなのですけれども,来所相談のほうで,相談件数が令和5年度から49件減少しているということで,その要因といたしまして,先ほど御説明ありましたように,スクールソーシャルワーカーの配置によって相談先が増えたということで,本当に学校での教育相談の大切さというのですか,やはり学校関係の相談が多いのだなということが分かりました。  とともに,終結件数も増えているということで,これもよい傾向だと思うのですけれども,23件増えている,この辺の要因についてどのようにお考えか,お聞かせいただきたいと思います。 ○栗原教育長  平野指導室教育支援担当課長。 ○平野指導室教育支援担当課長兼教育相談所長  終結件数が増えた要因ということで,まずは,終結件数が増えているのは,相談者の状況もありますし,主訴の内容ですとかタイミングによるものもあるとは考えておりますが,1つ理由として考えられると思うのが,相談所の職員が様々な相談の経験を積んでおり,この部分でスキルアップが図られていて,ヒアリング能力だとか,主訴分けというのが的確になってきているところで,適切な支援につなげていける環境づくりができているというのが,問題の解決につながっているのではないかなととらえています。 ○栗原教育長  白倉委員。 ○白倉委員  ありがとうございます。今現在,子どもの自殺数とか増えている現状で,なるべく保護者,また子どもたちが気楽に相談できる体制で,来所相談プラス電話相談も含めて,やはり広報関係もさらに広めていただければありがたいなと思います。 ○栗原教育長  ありがとうございました。ほかに質疑,意見はありませんか。榎本委員。 ○榎本委員  今回の資料に対しての質問ではないのですけれども,最近,給食に蛍光灯の破片が入ったという事件があり,それを学校としてというか教員として取り除いて,そのまま食事を進めたと。進めたところ,児童は口の中を痛めたという事件が,つい2,3日前ですか,あったと思うのです。  蛍光灯の破片が入ったものを頂くということは,私などは本当に想像できないのだけれども,何か事情があったのかとも思いながらも,やはり絶対そういう対応の仕方はよくないと考えています。  調布市でも同じようなことが起き得るかもしれない。そのときに,破片が入ったものを頂くという行為は絶対やめてもらいたいというのが私の本当に個人的な意見で,当たり前のことなのだけれども,当たり前ではない行動をしてしまった事実があるということが大きな問題だと私は思いますので,そういうことはみんなで注意していきたいというところを確認させていただきたくて,意見を述べさせていただきました。 ○栗原教育長  ありがとうございます。給食に異物が混入した際には,原則,喫食をまずいったん中止するというのは大原則であると思いますけれども,事務局からいかがでしょうか。岡本学務課主幹。 ○岡本学務課主幹兼課長補佐  今,教育長おっしゃったとおり,異物が混入した場合には,必ず喫食中止ということを原則考えておりまして,その辺の指導も学校のほうでは徹底しているところでございます。  万が一,そういった場合,対応報告につきましても,迅速に教育委員会まで上げるよう指導しておりますが,引き続き指導していきたいと思っております。 ○栗原教育長  まさに常識的にはあり得ないことが,もしかしたら起こるかもしれないということで,私どもとしても,また学校も十分に注意を払い,あるいは組織的に解決していく。つまり,何かあれば直ちに報告し,確認していく。そういった体制をこれまでも取っていると思いますけれども,これまで以上にしっかりとそういった組織的にも対応できるように努めていきたいと思います。榎本委員。 ○榎本委員  ありがとうございます。 ○栗原教育長  臼倉教育長職務代理者,お願いします。 ○臼倉教育長職務代理者  今,教育長からもお話しありましたが,栗原教育長,学校は,ヒューマンエラーが起きることを前提として対策を徹底するようにということを方針でお持ちでございます。また,学校は安全・安心が担保される場であるということもお話しされておりますが,またそれはいずれの機会にと思いますが,これから運動会の練習が始まってくると思います。また,気候もここのところ急に湿度が上がってまいりまして,熱中症のシーズンに入ってまいりました。ぜひ学校で子どもたちの安全・安心を担保できますように,御指導,御助言のほうを引き続きよろしくお願いしたいと思います。 ○栗原教育長  ありがとうございます。安全・安心が確保されてこその教育活動であると私も考えておりますので,学校,そして教育委員会からもこのことを肝に銘じて取り組んでいきたいと思っております。  ほかに質疑,意見はありませんか。よろしゅうございますか。      (「なし」との声あり) ○栗原教育長  ほかになければ,以上で報告事項を終わります。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第3 諸報告 ○栗原教育長  続いて,日程第3,諸報告に入ります。  諸報告については,お手元の資料11から18となりますが,事務局からの説明は省略いたします。  これから諸報告全般に関する質疑,意見を受けたいと思います。質疑,意見はありませんか。千田委員。 ○千田委員  資料12なのですけれども,1番の主訴別実数の中の家庭環境の,経済的な困難というところがゼロになっています。それから,SSWの主訴別実数でも,貧困の問題がゼロになっています。今,貧困の問題がかなり大きく取り上げられているところで,この教育支援コーディネーターとかソーシャルワーカーの取り上げ方のところではゼロなのですが,確実に学校の中には困っているお子さんたちが多いだろうなと思われます。  質問でもなく,ぼやきというか,これから考えていきたいというところでお話をするのですけれども,学校の現場の中で経済的な貧困の問題については,学校関係者は子どもたちと接していると,アンテナを高くしていれば見えてくるものがかなり大きいのかと思います。そこを学校できちんと視点化して見ていくという体制といいますか,それができているかどうか,今までの様子を見ていると,あまりそこは期待できないかと思われます。でも,これからこれは大きな問題になっていくだろうと思いますので,できればこれから研究の視点というか,その辺りの1つに取り上げていただいて,一緒に考えていけたらと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○栗原教育長  ありがとうございます。まさに学校生活の中で,授業中はもちろんですけれども,そのほか様々な学校生活の時間の中で教員が,学級担任に限らず,学年集団として,あるいは全教職員で子どもたち一人一人の様子を見て,少しでも何か変化があったら,あるいは異常があったら,それに対してのまた組織的対応を取っていく。これが学校での基本的な姿勢かとは思っております。  何か事務局のほうでそれについて取り組んでいることとか,ここで紹介しておくことはありますか。小林指導室長。 ○小林教育部副参事兼指導室長  今御指摘のとおり,子どもたちの貧困の問題に限らず,子どもたちが抱える悩みを学校という立場ですぐに気づいて,関係諸機関などとも連携を取りながら解決していくということは,非常に大切な視点かと思います。日々,子どもたちを見ていく中で,この子どもたちの悩みにどれだけ気づけるかということが一番の問題かと思いますけれども,調布市におきましては,例えば小学校は令和8年度から全学校で教科担任制,いわゆる学年担任制をしいていく予定でございます。つまり,1人の教員で抱え込むのではなくて,複数の教員で子どもたちを見ていく体制を築いてまいります。  また,本年度からは,心の健康観察ということで,タブレットPCを使いながら,子どもたちの心の悩みに寄り添っていく取組を開始してございます。こういった日々の取組を着実に重ねることで,子どもたち一人一人の悩みに気づきながら,着実に解決に導いていきたいと考えております。 ○栗原教育長  千田委員,いかがでしょう。 ○千田委員  見えにくいものを見るのは難しかと思いますけれども,教職員によっては,これは学校でやることではないだろうというような認識をまだ持っている教職員もあろうかと思いますが,そこのところもきちんと淘汰された上で,小さなことでも見逃さないような体制づくりをぜひ研究していただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○栗原教育長  大変重要な御示唆だと考えております。毛利委員。 ○毛利委員  毛利です。今,千田委員からの御質問があった資料12の件なのですけれども,相談者の中にその他という方が少数ですが,いらっしゃるのですけれども,これはどういう立場の方なのかということが,もし今すぐ分かれば少し教えていただければと思いました。  というのも,逆に申しあげますと,様々な数多くの視点で情報を集めるということであれば,業務の範囲が広くなってしまうので申し訳ないのですが,例えば地域などの視点というのも重要になってくるのかと思いますので,そのようなところからの相談を可能な範囲で受けていくということも,情報収集の1つになるのではないかと,すみません,少し思いつきなところもあるのですが,申しあげさせていただきました。その他のところ,どのような方が相談されているのか,分かる範囲で教えていただければと思います。 ○栗原教育長  海馬澤指導室教育支援担当主幹。 ○海馬澤指導室教育支援担当主幹  教育支援コーディネーター相談者のその他についてお答えいたします。  1つ目の項目の学校,これは主に管理職からの報告,相談でございますが,それ以外の,例えばスクールカウンセラーとのやり取り,上に保護者とありますが,保護者以外の御家族,あるいは地域の方,そういったものを含めて,その他で表記させていただいております。 ○栗原教育長  毛利委員,いかがでしょう。 ○毛利委員  なるほど,分かりました。ありがとうございます。あまり増えてはいけないのかもしれないですけれども,いろいろな方から情報が入るというのは,きっといいことになると思いますので,今後も相談活動,相談への対応,ぜひどうぞよろしくお願いいたします。 ○栗原教育長  ありがとうございます。先ほどの千田委員からの御示唆とも関連すると思いますけれども,教職員の視点,教職員にも様々な専門性もあるかと思いますけれども,教職員の視点に加えて,例えばコミュニティ・スクールでかかわってくださる皆様とか,様々学校にかかわってくださる地域の皆様,そういった方の子どもに関する情報,これもまた子どもの状況を把握するに当たっては貴重な情報になるかなと思っております。ありがとうございます。  ほかに質疑,意見はありますか。よろしゅうございますか。      (「なし」との声あり) ○栗原教育長  ほかになければ,以上で諸報告を終わります。        ――――――――――― ―― ――――――――――― ○栗原教育長  以上で今定例会に付された案件はすべて終了いたしました。  これにて令和7年調布市教育委員会第4回定例会を閉会いたします。ありがとうございました。             調布市教育委員会会議規則第29条の                                                 規定によりここに署名する。                                            教育長                                    委員