議員提出議案第11号 外国免許切替制度の手続厳格化を求める意見書提出について 上記の議案を提出する。 令和7年6月11日 提出者 調布市議会議員 山根 洋平 賛成者 調布市議会議員 大野 祐司 同 澤井 慧 同 伊藤 学 同 榊原 登志子 同 青山 誠 同 川畑 英樹 外国免許切替制度の手続厳格化を求める意見書  外国人が自国で取得した運転免許を日本の運転免許に切り替えられる制度,いわゆる外免切替制度は,訪日外国人の移動手段を確保するために重要な役割を果たす一方,悪質な外国人ドライバーによる重大な交通事故の増加の一因となっている。  本制度においては,切替えに係る学科試験が10問中7問正解で合格と,日本の仮免許試験や本免許試験と比べて簡易であり,日本の交通ルールへの理解が不十分なまま日本の運転免許証が交付されている懸念がある。また,住所に関して,ホテルを住所とする一時滞在証明書をもって申請が可能なことについて疑問の声が上がっている。また,中国やベトナムなどのジュネーブ条約非締約国の運転免許を,条約締約国である日本の運転免許に切り替え,さらに国際運転免許を取得することで,日本の国際運転免許証が有効とされる約 100か国の条約締約国で運転できてしまうという制度上の抜け穴が存在している。このことにより,日本の運転免許の信頼性が損なわれる懸念がある。こうしたことから,容易に日本の運転免許証を手に入れることができる本制度に対しては,現状を改めることが求められていると言える。 よって,国におかれては,日本の運転免許制度の安定を保障するとともに,国民にとって安全・安心な道路交通環境を構築するため,外免切替制度における基準の厳格化を図るとともに,日本の交通ルールに対する理解を向上させるために必要な措置を講じられるよう強く要望する。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和7年6月 日 調布市議会議長 宮本 和実 提出先 内閣総理大臣  総務大臣  外務大臣  国家公安委員会委員長  衆議院議長  参議院議長