【8】 市報ちょうふ 令和7年(2025年)5月20日 No.1789 【9】 ●災害に強いまちを目指して 建物の耐震化を  近い将来、発生が予想される首都直下地震などの地震に備え、私たちの住まいなどを安全に保つことが重要です。 建築物の耐震化は、地震災害から命と財産を守るために欠かせない取り組みです。  市では、建築物の耐震性を高めるための耐震改修工事などに対して、費用の助成を実施しています。 ぜひこの機会に、耐震化についてご検討ください。 問い合わせ/耐震化全般、ブロック塀などの対策、緊急輸送道路沿道建築物について:住宅課電話042-481-7545、擁壁・がけの安全化、液状化について:建築指導課電話042-481-7516、生け垣費用助成について:緑と公園課電話042-481-7083 ◎次期耐震改修促進計画を策定中  建築物の耐震化を計画的かつ総合的に促進することを目的に、令和8年度からの促進計画を今年度に策定します。 ◎地震に備えるため建物の耐震基準の確認を 旧耐震基準の住宅・マンション(昭和56年5月31日以前に着工)と新耐震基準の木造住宅(在来軸組工法、2階建て以下)(昭和56年6月1日以降、平成12年5月31日以前に着工)のいずれも耐震化の支援を受けられます ◎建物の耐震化に関する助成制度と助成割合 (注)記載の費用は上限額です 耐震基準/対象/助成制度/助成割合 旧耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/耐震アドバイザー派遣(簡易診断)/無料 旧耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/耐震診断/費用の3分の2、15万円 旧耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/補強設計/耐震改修に含む 旧耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/耐震改修/費用の2分の1、80万円 旧耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/建替えに伴う除却/費用の23%、80万円 旧耐震基準/分譲マンション/耐震アドバイザー派遣(簡易診断)/無料 旧耐震基準/分譲マンション/耐震診断/費用の10分の10、100万円 旧耐震基準/分譲マンション/補強設計/費用の10分の10、200万円 旧耐震基準/分譲マンション/耐震改修/費用の3分の1または23%、2000万円 旧耐震基準/分譲マンション/建替え・除却/費用の3分の1または23%、2000万円 旧耐震基準/分譲マンション/工事監理/費用10分の10、200万円 旧耐震基準/緊急輸送道路(特定緊急輸送道路)/耐震診断/- 旧耐震基準/緊急輸送道路(特定緊急輸送道路)/補強設計/費用の10分の10、延べ面積による上限額あり 旧耐震基準/緊急輸送道路(特定緊急輸送道路)/耐震改修/費用の10分の9、5億1200万円 旧耐震基準/緊急輸送道路(特定緊急輸送道路)/建替え・除却/費用の10分の9、5億1200万円 旧耐震基準/緊急輸送道路(特定緊急輸送道路)/工事監理/費用の10分の10、延べ面積による上限額あり 旧耐震基準/緊急輸送道路(特定緊急輸送道路)/耐震化準備/費用の6分の5、4億5040万円 旧耐震基準/緊急輸送道路(一般緊急輸送道路)/耐震診断/費用の10分の9、延べ面積による上限額あり 旧耐震基準/緊急輸送道路(一般緊急輸送道路)/補強設計/費用の6分の5、延べ面積による上限額あり 旧耐震基準/緊急輸送道路(一般緊急輸送道路)/耐震改修/費用の6分の5、5億1200万円 旧耐震基準/緊急輸送道路(一般緊急輸送道路)/建替え・除却/費用の6分の5、5億1200万円 旧耐震基準/緊急輸送道路(一般緊急輸送道路)/工事監理/費用の6分の5、延べ面積による上限額あり 旧耐震基準/緊急輸送道路(一般緊急輸送道路)/耐震化準備/- 新耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/耐震アドバイザー派遣(簡易診断)/無料 新耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/耐震診断/費用の3分の2、15万円 新耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/補強設計/耐震改修に含む 新耐震基準/木造住宅(戸建・長屋)/耐震改修/費用の2分の1、80万円 ◎耐震シェルター助成  地震発生時に住宅の倒壊から高齢者・障害者の命を守ることを目的として、市内の耐震性が不十分な木造住宅の1階に耐震シェルターを設置する費用の一部を助成します。 シェルターの例/耐震ベッド、部屋型シェルター、介護ベッド用シェルター 区分/助成割合/設置費 旧耐震基準等木造住宅(戸建等)/費用の10分の9/上限30万円 ◎耐震診断義務付け対象の建物  2013年(平成25年)の耐震改修促進法の改正では、次の建築物の所有者に対して耐震診断を実施し、その診断結果を報告することを義務付けています。 ◇対象建築物(耐震診断の義務化・耐震診断結果の公表) ○要緊急安全確認大規模建築物  病院、店舗、施設などの不特定多数が利用する建物や学校、老人ホームなど避難弱者が利用する建築物のうち大規模なもの 例/幼稚園・保育園、小・中学校、老人ホーム、ホテル・旅館、美術館・図書館など ○要安全確認計画記載建築物 避難路沿道建築物  都道府県または市町村が指定する緊急輸送道路建築物であって、一定の高さ以上のもの 防災拠点建築物  都道府県が指定する庁舎、避難所などの防災拠点建築物 ◎擁壁・がけの安全化に関する支援  市では、地震・集中豪雨などによる家屋や宅地への土砂災害を未然に防ぐため、擁壁・がけの所有者などに安全対策に関する助言を行う専門家派遣、安全対策工事に係る費用の一部を助成しています。 (注)記載の費用は上限額です 対象/コンサルタント派遣(専門家派遣)/区分/擁壁の高さ/対策工事助成割合 擁壁・がけ(2メートル超)/無料/擁壁の下端から高さの2倍の範囲内に道路がある、土砂災害警戒区域等内にある、擁壁の高さが5メートル以上/2メートル超3メートル未満/工事費の2分の1、200万円 擁壁・がけ(2メートル超)/無料/擁壁の下端から高さの2倍の範囲内に道路がある、土砂災害警戒区域等内にある、擁壁の高さが5メートル以上/3メートル以上5メートル未満/工事費の2分の1、400万円 擁壁・がけ(2メートル超)/無料/擁壁の下端から高さの2倍の範囲内に道路がある、土砂災害警戒区域等内にある、擁壁の高さが5メートル以上/5メートル以上/工事費の2分の1、500万円 擁壁・がけ(2メートル超)/無料/上記以外/2メートル超3メートル未満/工事費の3分の1、100万円 擁壁・がけ(2メートル超)/無料/上記以外/3メートル以上4メートル未満/工事費の3分の1、200万円 擁壁・がけ(2メートル超)/無料/上記以外/4メートル以上5メートル未満/工事費の3分の1、300万円 対象/アドバイザー派遣(専門家派遣)/区分/対策工事助成割合 土砂災害警戒区域等/無料/土砂災害特別警戒区域の解除が見込まれる工事/工事費の2分の1、1000万円 ◇長期評価による地震発生確率値の更新  国の地震調査委員会は、これまで南海トラフ地震の発生確率は30年以内に「70%から80%」としていましたが、2025年1月に「80%程度」への引き上げを発表しました。 ◇擁壁・がけマップ  お住まいの地域の擁壁・がけの確認や安全性のチェック、市で行っている擁壁・がけの安全化対策に向けた支援などをご案内しています。 ◎ブロック塀などの対策 ◇ブロック塀等撤去等工事費助成金  地震の発生時にブロック塀などの倒壊による事故を防ぐため、道路に面するブロック塀などの撤去や建替工事に係る費用の一部を助成します。 ◇生垣等設置補助金  ブロック塀などを撤去して生け垣を作る場合は、ブロック塀などの撤去工事と生け垣の設置工事にかかる費用の一部を助成します。(注)接道、延長などの条件あり 区分/助成割合(ブロック塀撤去費)/助成割合(撤去に伴う新設工事費) ブロック塀/費用の2分の1、上限10万円/費用の2分の1、上限10万円 生け垣設置/上限1メートル当たり1万円/上限1メートル当たり1万円 ◇ご自宅のブロック塀は大丈夫?今すぐブロック塀などの点検を!  危険なブロック塀などを放置すると、地震時に倒壊して、人に危害を加えてしまうほか、避難や救助の妨げになる場合があります。この機会に、塀の安全性を点検し、危険と思われるときは専門家に相談しましょう。 ◎液状化の対策・支援  液状化の知識を深め、地盤の状況を把握して、専門家に相談しながら、備えましょう。 ◇東京都液状化対策アドバイザー制度(無料)  所有者が気になる問題に専門的な知識を持つ建築士がお応えします。 ◇液状化判定調査費用補助制度(東京都)  地盤の液状化の可能性を把握するための調査に要する費用の一部を助成します。 地震前の地盤 土の粒子が互いに支え合い、その間を水が満たして地盤を支えている ↓ 地震中の地盤(液状化中) 地震によって、土の粒子の結合がなくなり、水に浮いた状態となる ↓ 地震後の地盤(液状化後) 土の粒子は水と分離し、地盤の沈下や亀裂が発生する ◇液状化現象とは  地震が発生して地盤が強い衝撃を受けると、今まで互いに接して支えあっていた土の粒子がバラバラになり、地盤全体がドロドロの液体のような状態になる現象 ●J:COM(地デジ11チャンネル)「テレビ広報ちょうふ」 〈5日号〉5日から19日 市政情報、ミニコーナーなど 〈20日号〉20日から翌月4日 市政情報、特集など 放送内容は調布市公式YouTubeでも配信中 ●調布FM83.8メガヘルツ市政情報番組「調布市ほっとインフォメーション」 月曜日から金曜日 午前9時15分から、午後1時30分から、4時から、9時から(各15分)/5時30分から(5分) 土曜日 午後5時30分から(5分) 日曜日 午後3時30分から(5分)(注)放送が休止・時間変更になる場合あり。インターネットでも聴取可。詳細は調布FMホームページ参照