社会教育情報紙「コラボ」令和5年度第2号 令和5年11月10日発行 調布市教育委員会 コラボは、青少年教育に関するイベント情報や家庭教育のヒントを掲載しています。 【1頁】 令和5年度 調布っ子夢発表会を開催します わたしが考える未来の調布 平成10年度の「子ども市議会」に始まり、平成12年度からは「調布っ子夢会議」、平成28年度から名称を新たに「調布っ子夢発表会」として、今年で23回目の開催となります。 子どもたちに自由で夢のある意見発表の機会を提供するとともに、活動をとおして、まちづくりへの参加意識の向上を図ることを目的に開催しています。 調布っ子夢発表会 開催概要 市内小学校に在学の小学5年生14人が、自由で夢のある意見を発表します。 日時/令和5年11月19日(日曜日)午後2時から3時40分まで 開場/午後1時30分から 場所/調布市文化会館たづくり12階大会議場 申込み/不要。先着110人 当日直接会場へお越しください 発表者/第二小学校、富士見台小学校、若葉小学校、北ノ台小学校、飛田給小学校、桐朋小学校、晃華学園小学校 計7校から各2人(小学5年生) 発表会の様子は、調布FM「ラジオレター調布の教育」で放送する予定です。 令和6年2月14日、21日、28日、3月6日、いずれの日も、午後6時10分から20分まで) 【2頁】 家庭教育セミナーのご案内 家庭教育セミナーとは、親や子どもに関わる大人が、家庭や地域の課題を解決し、教育力を高めることを目的として、調布市立小・中学校のPTAが企画・運営を行っています。 開催校の保護者、近隣住民の方、セミナーに興味のある方、どなたでも無料で参加できます。 令和4年度の家庭教育セミナー 学習スタイル診断「みんな違ってみんないい」5つの学びのスタイルで強みを伸ばそう(オンライン開催) 地球上どこにいても何度でも成功して幸せになる人材育成/子どもの自立と親が出来るサポートについて、お小遣い・お金の話、子ども部屋の作り方、グローバルエデュケーション(国際教育)について 思春期の子ども達へ親が伝える性教育 小学校3年生から始める3つの睡眠習慣(会場・オンライン併用) コロナ時代を経て、子どもたちの未来を考える その子らしさを大切に(オンライン開催) 防災啓発ドキュメンタリー映画「いつか君の花明かりには」上映と講演会 もうすぐ開催する家庭教育セミナー 子どもの命をまもる性教育 こころとからだのしあわせ講座 大人にこそ知ってほしい 生きることに直結する性教育を、学校では触れないことも交えながら楽しく学びます。 日時/令和5年11月28日(火曜日)午前10時から正午まで 会場/若葉小学校家庭科室 講師/おさだ しずこさん(性教育講師) 定員/事前申込み順 50人 参加申込み・問合せ/若葉小学校PTA、Eメール wakababunka@gmail.com 10月27日(金曜日)から申込み受付中 今後の開催は、市報や市ホームページでお知らせしますので、ぜひご参加ください。 開催した内容は、本紙「コラボ」次号以降でご紹介します。 予定テーマ お金教育、おこづかいについて SNSの利用について など 進学フェア2023 on Paperのご紹介 調布市公立学校PTA連合会は、「進学フェアon Paper」を作成して、主な都立高等学校37校の情報を公開しています。 都立高等学校各校の特色や調布市からのアクセス、学校ホームページのリンク先など、PTA連合会進学フェア実行委員会が独自に集めた、受験生はもちろん、中学1、2年生や保護者の皆様にも役立つ情報が満載です。 次のURLから、ぜひご覧ください。 可能性は、無限大!進学フェア2023 on paper (調布市立第五中学校ホームページ内) https://www.chofu-schools.jp/chofu5/documents/sinngakufea2023.pdf              問い合わせ/調布市公立学校PTA連合会 担当・眞城(さなぎ)choufu5.pta@gmail.com 「進学フェア」とは 調布市公立学校PTA連合会が主催し、「中学生のための進学フェア」として毎年7月に開催しています。 市内の会場で、京王線沿線を中心とした都立高等学校約30校が参加し、ブース形式による個別・グループ相談、プレゼンテーション形式による集団説明会を実施してきました。 令和2年度からは、会場での開催が出来なかったため、「進学フェアon Paper」として情報紙を発行、中学3年生を中心に配付し、データをホームページで公開しています。 【3頁】 コラム 子どもと大人を繋ぐ大切なことばとコミュニケーション 白百合女子大学人間総合学部発達心理学科助教 豊村 かなみ(とよむら かなみ)  日常の中で、「分かっているでしょ」と理由も伝えずに子どもを叱ることはありませんか 近年、共働き家庭の増加により親子で過ごす時間は減少しており、SNSなどのインターネットも活発に用いられている日常の中で、コミュニケーションが不足していると感じている家庭は少なくないかもしれません。 忙しい毎日の中では、冒頭のような言葉をかけがちですが、子どもは理由がわからないまま怒られてしまうと、「怒られた」という意識だけが働き、叱られたことにショックを受けるだけになってしまいます。忙しい中でも、叱っている理由を子どもが納得できるように大人が説明することで、子どもは自分自身で何を直したらよいかを理解し考えようとするでしょう。 私たち人間は機械やロボットとは違い、感情を持っており、それを言葉で伝えあうことができる唯一の生き物です。また、感情に関する言葉は、ネガティブな感情を表す言葉が50パーセント、ポジティブな感情を表す言葉が30パーセント、どちらでもない感情を表す言葉が20パーセントであり、これらの割合は世界共通であると言われています。さらに、人はポジティブな出来事や情報よりも、ネガティブな出来事や情報のほうに注意を向けやすく、それが記憶にも残りやすい傾向があり、これを「ネガティビティバイアス」と心理学では呼んでいます。 この現象の影響は、自己の性格や、意思決定などさまざまな過程で起きることが確認されており、日常において大人が言った些細な一言が子どもの心を深く傷つけ、その後の発達に影響を与えてしまう可能性があるのです。 このように、子どもが大人になっていく過程において、コミュニケーションは重要な役割を担っているといえます。特に、大人にしっかりと自分のことを受け止めてもらったり、認めてもらうという経験を繰り返すことによって、子どもが自分自身を認め、肯定することにつながっていくと考えられています。 これだけを聞くと、子どもには優しい言葉だけをかけなければいけないように思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。 子どもが悪いことをしたときに誰かが叱らなければ、悪いことと良いことの判断が十分にできないまま成長してしまいます。 大人に叱られることで子どもは社会のルールを学んでいき、他者と円滑にコミュニケーションが取れるようになっていきます。 子どもを叱る時には、子どもの気持ちを受け止めた上で叱ることも、大切なポイントです。 大人に叱る理由があるように、子どもにも子どもなりの理由があります。まずは子どもに、なぜ叱られるような行動をしたのかを聞くことで、「あなたの事を理解したいと思っているよ」という気持ちが子どもに伝わり、大人の言葉を受け入れやすくなるでしょう。 このような対応は幼児の頃だけでなく、小学生や中学生などの思春期の子どもへの対応においても重要なポイントです。 まずは、子ども達の声に耳を傾けることで、大人も少し気持ちを落ち着けることができるきっかけとなり、お互いにとって良い影響が生まれやすくなるかもしれません。 子どもを叱ることは難しいですよね。大人だって人間なので、忙しいときや余裕のないときは、感情に任せて叱ってしまうこともあります。 そんな時は、自分を責めすぎず、自分自身がクールダウンできたタイミングで改めて子どもに叱った理由を伝え、子どもの行動が改善したら必ず「褒める」ことを心掛けましょう。頭をなでたり、抱きしめたり、握手をするといった身体でのコミュニケーションをとることも良いでしょう。 「叱る」という一見ネガティブな経験であっても、その経験を通して子どもが尊重され認められたと感じることや、大人が真剣に伝えようとするといった相互のコミュニケーションがとられることで、子どもは大人からの愛情を感じ取り、失敗から多くを学び成長していくのです。 とよむらかなみさんプロフィール 臨床心理士・公認心理師。 現在は白百合女子大学人間総合学部発達心理学科の助教。 子どもの発達を専門としており、白百合女子大学の発達臨床センターにて、心理臨床活動を行っています。 【4頁】 令和6年調布市二十歳のつどい 人生の節目として、将来について考える機会となるつどいの場として、令和6年調布市二十歳のつどいを開催します。 (注)民法の一部改正に伴い、令和4年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられましたが、調布市成人式は、従前のとおり、20歳を対象に「調布市二十歳のつどい」として名称を変更し実施しています。 日時/令和6年1月8日(祝日)午後2時から3時まで(予定) 開場/午後1時10分 開場/調布市グリーンホール 大ホール 対象者/市内在住で、平成15年4月2日から平成16年4月1日生まれの方。 (注)市外在住者も出席可能(要事前受付)、介助が必要な方以外の保護者は入場不可 実行委員会が活動中 記念品は何がいい どんな情報誌にする など話合っています 地域で子どもを守る取組み「こどもの家」 「こどもの家」は、子どもが登下校中や外で遊んでいる時に、不審者や変質者に声をかけられたり、犯罪行為に巻き込まれそうになった際の緊急避難場所です。 小学校通学路を中心に地域の協力者の家、商店、事業所などが登録しています。 ご家庭では、お子さんと一緒に自宅周辺や通学路上の、特に大人がいそうな商店などの「こどもの家」の場所を確認していただくとともに、危険を感じたら、すぐに「こどもの家」に駆け込んで助けを求めるよう、日ごろから声掛けをお願いします。 登録の手続きは、各小学校のPTA担当者が行っています。ご協力いただける方は、学区域の小学校へお問い合わせください。 なお、登録条件は次の2つを基準にお願いしています。 (1)児童の登下校の時間帯を中心に在宅していること (2)集合住宅の方の場合、児童の登下校の時間帯を中心に比較的、管理人の方が常駐していること 各地域の特性に合わせて、この他にも条件がある場合があります。 商店や医療機関などの事業所の方々にもご協力いただいています。 (社会教育課 電話042-481-7490) コラボ令和5年度第2号はいかがでしたか。ご感想・ご意見などお寄せください。お待ちしております。 発行 調布市教育委員会教育部社会教育課 郵便番号182-0026調布市小島町2-36-1 電話 042-481-7488  ファクス 042-481-7739 Eメール syakaiky@city.chofu.lg.jp 刊行物番号2023-135