【2】 市報ちょうふ 令和6年(2024年)11月20日 No.1777 【3】 ●12月はパラハート月間(障害者週間)  障害への関心と理解を深め、障害がある方のあらゆる分野の活動への参加を促進するため、毎年12月3日から9日は障害者週間と定められています。 さらに、市では12月をパラハート月間として、障害への理解を深める取り組みを行います。 問い合わせ/障害福祉課電話042-481-7094・7089・7135 ◎調布・狛江の魅力PR部が体験!手話で会話してみました  市内にある福祉作業所「NPO法人羽ばたく会めじろ作業所」が運営する「Cafe Galleryさえずり」では現在、聴覚に障害があるスタッフが働いています。今回は、調布・狛江の魅力PR部(注)の大学生がこのカフェを訪れ、手話でのコミュニケーションを体験しました。 (注)調布・狛江の魅力PR部は、若者の目線で市内の魅力を発信することを目的に発足。大学生のメンバーが取材し、市報や市公式SNSで発信しています ◇障害のある方が働くカフェCafe Galleryさえずり  障害があっても接客・調理の仕事ができるようみんなで工夫して、コミュニケーションを取りながら仕事をしています。 営業時間/午前10時30分から午後4時 定休日/土曜日・日曜日、祝日 場所/国領町1丁目3番地1 問い合わせ/電話042-444-8818 ○パティシエ 矢野さん  ここではさまざまな障害がある方が働いています。聴覚に障害があっても、手話や筆談などでコミュニケーションを取りながら、積極的に接客をしています。  私も一緒に働きながら手話を覚えました。簡単な手話でやり取りをしていますが、足りない部分は、単語を組み合わせる、筆談を交えることで補っています。  このカフェでは、初対面のお客様同士が手話で会話したり、手話を覚えて使ってみようと来店される方もいます。聴覚障害のスタッフは手話で話しかけられると嬉しいようです。  ぜひお気軽に手話で交流しましょう。 ○やってみよう!手話であいさつ さえずりのスタッフに教えてもらいました。 「こんにちは」 (1)片手の人差し指と中指をそろえて立てて、時計の針で12時を示すように額に当てる。 (2)両手の人差し指を向かい合わせて、おじぎするように曲げる。 「ありがとう」 (1)手の甲の上にもう一方の手を垂直にのせ軽くとんと当て、(2)その手だけを上げる。 「ごめんなさい」 (1)親指と人差し指で「眉間」をつまむようにする。 (2)手を開き、上から下へ下ろしながら頭を下げる。 「どうしたの?」 (1)片手の人差し指を立てて、(2)その指を肩の前で左右にふる。 「だいじょうぶ?」 (1)右手を左胸から(2)右胸に動かす。 PR部が体験した手話の様子も市のYouTubeで配信しています。 ◇障害者福祉作業所とは?  書類の封入・封かん、配達、清掃、お菓子・パン作りなどさまざまな仕事を受注し、障害者が働く作業所です。なお、福祉作業所の売り上げは作業所で働く障害者の工賃(給料)となり、仕事へのやりがいにつながっています。 ○美味しいカフェ・レストランはまだまだある!  障害がある方が働く市内のお店(事業所)の一覧は、調布市福祉作業所等連絡会ホームページ参照 ◎2つの条例の制定とこれから  条例検討に当たり、障害当事者団体や関係機関が集まって話し合いを重ねました。2つの条例は、それぞれの条例の特長を明らかにしながら、共生社会の実現を共通の目的としてつくられたものです。今後私たちがどのような取り組みができると良いか考えていきましょう。 ◇手話言語条例とは  手話は独自の語彙、文法、文化を持つ1つの言語です。手話をもっとたくさんの人に知ってもらい、手話を自分の言語として使っている人の権利を守り、みんなが一緒に暮らしていけるように定めた条例です。 ○手話  音でなく手や指、体の動きを使って、言葉の意味を目で見て分かるように伝える言語です。手話は、手の動く方向、位置、速さによって意味が異なります。 ○手話を言語として使う人  聴覚に障害のある人には、生まれた時から耳が聞こえない人、途中で聞こえなくなった人、聞こえづらい人がいます。補聴器を使用していても聞こえ方はさまざまです。 ◇障害者の多様な意思疎通に関する条例とは  人と人とが意思疎通をし、お互いを思いやる考え方を伝え、理解しあうことは全ての人の権利です。障害のある人が、希望する多様な方法でコミュニケーションをとれるように、配慮・支援などをし、みんなで一緒に暮らしていけるように定めた条例です。 ○障害の特性に合わせた意思疎通手段  専門的な支援をする人による、手話通訳、要約筆記、盲ろう者向け通訳・介助、失語症者向け意思疎通支援、代筆・代読、点訳、音声訳などがあります。ほかにも誰でもすぐに取り組める方法としては、分かりやすい言葉でゆっくり話す、コミュニケーションボードを使う、筆談する、相手の反応や返事を急かさずに待つなどもあります。 ◇手話を覚えてみたい・話してみたい方は  社会福祉協議会では、手話の普及と手話通訳者養成のための講習会や中途失聴・難聴者のための手話講習会を開催しています。  市内には、手話を勉強している人が集まり、自主的に学んでいる手話サークルもあります。  また、調布市聴覚障害者協会では、耳の聞こえない人同士で交流したり、講演会や映画上映会などのイベントを行っています。 問い合わせ/手話講習会:社会福祉協議会電話042-481-7800、調布市聴覚障害者協会:Eメールcyoufu_deaf@yahoo.co.jp 来年、東京でデフリンピックが開催されます。詳細は16面へ ●J:COM(地デジ11チャンネル)「テレビ広報ちょうふ」 〈5日号〉5日から19日 市政情報、ミニコーナーなど 〈20日号〉20日から翌月4日 市政情報、特集など 放送内容は調布市公式YouTubeでも配信中 ●調布FM83.8メガヘルツ市政情報番組「調布市ほっとインフォメーション」 月曜日から金曜日 午前9時15分から、午後1時30分から、4時から、9時から(各15分)/5時30分から(5分) 土曜日 午後5時30分から(5分) 日曜日 午後3時30分から(5分)(注)放送が休止・時間変更になる場合あり。インターネットでも聴取可。詳細は調布FMホームページ参照