令和6年調布市教育委員会第1回定例会会議録 1.日     時 令和6年1月26日午前10時00分~午前11時00分(1時間00分) 1.場     所 教育会館3階 301~303研修室 1.出 席 委 員 教育長           大和田 正 治           教育長職務代理者      奈 尾   力           委員            細 川 真 彦           委員            福 谷 文 夫           委員            榎 本 竹 伸           委員            千 田 文 子 1.出席説明員   教育部長          小 林 達 哉           教育部副参事兼 所   水 奈 指導室長             教育部次長         阿 部   光           教育部副参事兼                                    髙 橋 慎 一           図書館長                      教育総務課長        鈴 木 克 久           教育総務課施設担当課長   関 口 幸 司           教育総務課副主幹      市 川 陽 介           学務課長          佐 藤   龍           学務課課長補佐       岡 本 広 美           指導室学校教育担当課長   三 井   豊           指導室教育支援担当課長兼                         伊 藤 聖 子           教育相談所長                      指導室統括指導主事     門 田 英 朗           指導室統括指導主事     海馬澤 一 人           指導室副主幹        佐 藤 晋太郎           社会教育課長        中 川 恵 之           東部公民館長        源 後 哲 郎           郷土博物館長        早 野 賢 二           郷土博物館副館長      御 前 智 則 1.事務局出席者  教育総務課総務係主任    野 口 大 輔           教育総務課総務係主事    陸 田 晃 生 1.会議録署名委員 教育長           大和田 正 治           委員            榎 本 竹 伸 〈会議に付した事件〉 議案第1号 調布市教育委員会表彰について ○大和田教育長  おはようございます。ただいまから令和6年調布市教育委員会第1回定例会を開会いたします。        ――――――――――― ―― ――――――――――― ○大和田教育長  日程に入る前に事務局に申しあげます。傍聴を希望する方がいらっしゃいましたら,随時入場させてください。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第1 令和6年調布市教育委員会第1回定例会会議録署名委員の指名について ○大和田教育長  これより日程に入ります。日程第1,令和6年調布市教育委員会第1回定例会会議録署名委員の指名について。本件については,調布市教育委員会会議規則第29条の規定により,榎本委員を指名し,教育長の私,大和田とともに署名委員といたします。よろしくお願いいたします。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第2 報告事項 ○大和田教育長  次に,日程第2,報告事項に入ります。  報告事項をすべて報告いただいた後,一括質疑といたしますので,よろしくお願いいたします。初めに,市川教育総務課副主幹から,令和5年第4回調布市議会定例会について報告を願います。市川教育総務課副主幹。 ○市川教育総務課副主幹  令和5年第4回調布市議会定例会について報告いたします。資料1を御覧ください。令和5年第4回調布市議会定例会は,1に記載のとおり,会期を11月30日から12月19日までの20日間で開催されました。  2に記載の市長提出議案,市長報告が計33件,そのうち教育部関連の議案は,裏面まで続く表に記載のとおり,令和5年度調布市一般会計補正予算,調布市八ケ岳少年自然の家の指定管理者の指定について,財産の取得についての3件でありました。  2ページを御覧ください。3の陳情は5件あり,そのうち教育部関連はありませんでした。  4の一般質問は,18人の議員から質問が出され,そのうち教育部関連としましては,12人の議員から質問を受けております。質問の要旨,答弁概要につきましては,資料に記載のとおりです。  説明は以上でございます。 ○大和田教育長  次に,関口教育総務課施設担当課長から,令和5年度教育施設主要事業の執行及び進捗状況について報告を願います。関口教育総務課施設担当課長。 ○関口教育総務課施設担当課長  教育施設主要事業の執行及び進捗状況について報告いたします。資料2をお願いいたします。  教育施設の工事につきまして,1月10日現在の進捗状況の報告です。  初めに,資料の訂正をさせていただきます。4ページ,進捗状況の工事写真ですが,最下段の写真,ナンバーの記載が№5となっておりますが,正しくは№6の誤りですので,訂正をお願いいたします。申し訳ございませんでした。  それでは,改めまして進捗状況について報告させていただきます。  前回の定例会以降,新たに契約した工事はございませんでした。また,本日の定例会までに2件の工事が完了し,引き渡しまで完了しています。  続きまして,3ページをお願いいたします。№1の写真は,深大寺小学校給食室改修工事の施工状況で,写真は少し前のものとなりますが,2回目の床のコンクリートの打設前の状況で,上水,給湯,排水,ガスの設備配管の施工状況です。現場では既に床のコンクリートの打設も完了しており,間仕切り壁等の施工を進めています。  №2は,第三中学校第一体育館改修工事の施工状況で,アリーナの床の施工状況です。バスケットボールやバレーボール等のコートのライン引きも完了し,床の工事はおおむね完了しました。この後,内装全般の仕上げ作業を行い,工事完了となります。  №3は,石原小学校給食室改修工事の施工状況で,調理室内の状況です。間仕切り壁の施工が順調に進んでいます。なお,先ほど説明をしました深大寺小学校の現場も,同様の進捗状況です。  4ページをお願いいたします。№4は,北ノ台小学校特別支援学級教室整備工事の施工状況で,内装改修の施工状況です。既存の教室は通常学級で使用していたことから,内装色としては単調な色を基調としたものとなっていましたので,壁紙や床のシートの張り替えを行い,温かみがある空間となるように改修を行っています。  №5は,八ケ岳少年自然の家空調設備ほか改修工事の施工状況で,玄関から入りまして受付カウンター前のロビーの箇所となります。天井材を一旦撤去しまして,空調機の設置作業を進めています。  №6は,武者小路実篤記念館照明設備改修工事の施工状況で,展示室等の照明器具をLED照明に更新する工事を進めており,工事はおおむね完了している状況です。  報告は以上です。 ○大和田教育長  次に,岡本学務課長補佐から,令和5年度東京都教育委員会表彰(健康づくり功労)被表彰者及び被表彰校の決定について報告を願います。岡本学務課長補佐。 ○岡本学務課長補佐  令和5年度東京都教育委員会表彰(健康づくり功労)につきまして御報告いたします。資料3をお願いいたします。  この表彰は,東京都教育委員会が優れた功績がある学校関係者,関係団体を対象に,毎年行っているものでございます。  今年度,市教育委員会からは,学校保健・学校安全分野において学校医3人,学校給食分野において深大寺小学校を推薦いたしました。また,東京都学校歯科医会から学校歯科医1人が推薦され,全員が被表彰者となりました。  なお,表彰式は,令和6年1月19日に東京都庁で行われ,深大寺小学校の濵松校長と矢野学校歯科医が出席されました。また,小川学校医,大野学校医及び古澤学校医の表彰状等につきましては,推薦者であります市教育委員会が受領し,調布市医師会を通じ御本人にお渡しいたします。  以上でございます。 ○大和田教育長  次に,門田指導室統括指導主事から,令和5年12月における市内小・中学校の事故等の報告について,令和5年度全国学力・学習状況調査における調布市の結果について,以上2件の報告を願います。門田指導室統括指導主事。 ○門田指導室統括指導主事  では,初めに,令和5年12月における市内小・中学校の事故等の報告について報告いたします。資料4をお願いいたします。  令和5年12月においては,小学校7件,中学校1件の計8件,報告が上がってきております。  まず,小学校についてでございます。①発生日,12月1日金曜日,発生場所,教室,学校管理内の事故となります。対象児童は第5学年です。当該児童は,教室の清掃中に,関係児童が振り上げた自在箒の先が当該児童の左眉に当たりました。病院で受診をし,左眉切傷の診断を受けております。  ②発生日,12月7日木曜日,発生場所,昇降口,学校管理内の事故です。第3学年になります。当該児童は,登校時に昇降口で後から登校してきた関係児童に押され,顔面から前方に転倒しました。病院で受診をし,左眼周辺擦り傷の診断を受けております。  ③発生日,12月8日金曜日,発生場所,校庭,学校管理内の事故です。第3学年になります。当該児童は,昼休みに鉄棒でだるま回りの技を練習していました。足を手で抱え込んでいる状態から手を離して鉄棒を握ろうとした際に,鉄棒に下唇及び顎をぶつけております。病院で受診をし,下唇及び顎の裂傷の診断を受けております。  ④発生日,12月13日水曜日,発生場所,校庭,学校管理内の事故です。対象児童は第3学年です。当該児童は,体育の授業中,鉄棒運動に取り組んでおりました。前回りをして,ぶら下がった状態から立ち上がろうとした際,前歯を鉄棒にぶつけました。病院で受診をし,前歯の一部欠損の診断を受けております。骨や神経に影響はなく,欠損部位は詰め物をして処置をしております。今現在,生活指導上,特に配慮は必要ないという形で進んでおります。  ⑤発生日,12月18日月曜日,発生場所,教室,学校管理内の事故です。対象児童は第5学年です。当該児童は,清掃中,ふざけて掃除をしていて,関係児童から注意を受けてもやめなかったため,怒った関係児童から足を払われて転倒し,後頭部を床にぶつけております。病院で受診をし,頭部打撲の診断を受けております。  ⑥発生日,12月18日月曜日,発生場所,廊下,学校管理内の事故です。対象児童は第5学年です。当該児童は,給食喫食後,関係児童と口論になり,掴み合いの喧嘩になりました。関係児童に引き倒された際に,廊下の床に後頭部をぶつけております。病院で受診をし,後頭部切傷の診断を受けております。なお,3針縫合しておりますが,検査に異常は見られておりません。  ⑦発生日,12月19日火曜日,発生場所,体育館,学校管理内の事故です。対象児童は第6学年です。当該児童は,体育の授業中,走り高跳びを行っておりました。試技の途中で空中でバランスを崩し,着地の際に左手を床に着いております。病院で受診をし,橈骨遠位端骨折の診断を受けております。  続いて,中学校に移ります。発生日,12月1日金曜日,発生場所,校庭です。学校管理内の事故です。対象生徒は第3学年になります。当該生徒は,保健体育科の授業中,校庭でキックベースを行っておりました。ボールを蹴って一塁に向かっている途中に倒れ込んでおります。病院で受診をし,右上前腸骨棘剥離骨折の診断を受けております。  報告については以上になります。  続いて,令和5年度全国学力・学習状況調査における調布市の結果について御報告いたします。資料5をお願いいたします。  初めに,1,調査の概要についてです。(3)調査内容についてですが,今年度の教科に関する調査は,国語,算数及び数学,英語の3教科と質問紙調査でございます。  次に,2,調布市教育プランとの関連についてでございます。(2)成果指標である「主体的・対話的に学習活動に取り組んだ」と肯定的に回答した児童・生徒の割合では,令和5年度は小学校で83.1%,中学校で81.7%という結果でございました。  次に,左下,3,平均正答率についてでございます。本市の傾向としましては,教科の正答率は全国及び東京都平均を上回っております。中学校英語については,都と同等となっております。また,国及び東京都と比べて差が大きかった領域の正答率としましては,顕著の差が見られた項目についてお示ししております。中でも中学校国語,読むことの思考,判断,表現の内容では,国及び東京都双方の平均値を上回っている状況でございました。  2枚目に参ります。次に,4,教科に関する調査から分かったことについてでございます。各教科に分けて記載をしております。成果及び授業改善のポイントについては,御覧いただけますようお願いいたします。  課題についてでございます。小学校国語では,敬語の理解の正答率が低いということが分かりました。また,書くことの正答率が低いことから,書写の定着に課題があるということが分かりました。  小学校算数では,加法と乗法の混合した整数の計算,分配法則を用いたりすることの正答率が低いということが分かりました。  中学校国語では,歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して読むことなど,知識及び技能の言葉や使い方に関する内容に課題があるということが分かりました。  また,中学校数学では,データの活用に関する内容の平均正答率が低く,課題があることが分かります。  中学校英語では,疑問文を正確に書くなどの書くことに関する内容に課題が見られております。  全体的な傾向としまして,教科の平均正答率は高く,学習内容の定着度合いは見て取れます。主体的・対話的に学習に取り組む態度の育成においても,昨年度と比較して向上しており,学校における授業改善に関する一定の成果が見られます。しかしながら,各教科における書くことの内容であったり,計算方法の理解など,教科における基礎的,基本的な事項の定着が全体的に見ると低い傾向がございます。  3枚目に参ります。最後に,5,質問紙調査の結果についてです。主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に関する取組状況と,ICT機器の活用に関する取組状況,個別最適な学び・協働的な学びに関する取組状況の3点について記載をさせていただいております。  調査結果のポイントにおける注目したい点についてでございますが,主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に関する取組状況においては,1点目の項目の「授業では,課題の解決に向けて,自分で考え,自分から取り組むことができているか」との質問に肯定的に回答した児童・生徒の割合は,小学校,中学校ともに全国,都より高い結果でございました。また,学校の回答は,小学校では全国,東京都より低く,中学校では全国,都より高いという結果でございます。  4点目の項目では,「各教科で身に付けたことを,課題解決に生かすことができるような機会を設けたか」との質問に肯定的に回答した学校の割合は,小学校では全国より高く,東京都より低い,中学校では全国,東京都より高いという結果でございました。  また,ICT機器の活用に関する取組状況においては,「授業で,ICT機器をどの程度使用したか」との質問に肯定的に回答した児童・生徒の割合は,小学校,中学校ともに全国,東京都より高い結果でございました。  最後に,個別最適な学び・協働的な学びに関する取組状況においては,「学習指導において,児童・生徒一人一人に応じて,学習課題や活動を工夫したか」との質問に肯定的に回答した学校の割合は,小学校では全国,都より高く,中学校では全国,都より低いという結果でございます。  本調査結果を踏まえて,学校の授業改善に向けた取組への指導,助言に引き続き生かしてまいりたいと考えております。  報告は以上です。 ○大和田教育長  以上で報告事項の報告はすべて終わりました。これから報告事項全般に関する質疑,意見を受けたいと思います。質疑,意見のある方はお願いいたします。細川委員。 ○細川委員  まず,資料1,市議会定例会についての報告の中で幾つかお聞きしたいことがあります。  最初に,3ページの下のほうに,部活動地域連携・地域移行に向けた庁内における準備会を立ち上げという記載がございました。この準備会というものの設置の状況といいましょうか,今後の展開などを具体的にもし御説明いただけるところがあれば,お願いをしたいです。  それから,もう1つは,15ページの上のほうに,異動の対象になる教員に向けた公募説明会で,調布の魅力発信に取り組まれたという記載もございます。これについて具体的にどのような魅力を発信していただけたのかというようなところも,お聞きできたらうれしいです。  あとは,めくって16ページ,ICT活用についての記載がございますけれども,昨年度でしたか,タブレットの修理等で学校も苦労しているという話も聞きました。現在,タブレットの修理の対応状況ですとかそういったところがもしお分かりになるようでしたら,お聞かせいただけるとありがたいです。  まずはその3点,お願いいたします。 ○大和田教育長  門田指導室統括指導主事。 ○門田指導室統括指導主事  幾つかいただいた御質問の中から,まず部活動の地域連携,地域移行に向けた御質問についてお答えいたします。  昨年,令和5年11月に部活動の地域連携,地域移行に向けた協議会の準備会といった会を教育委員会及び市長部局,生活文化スポーツ部等,関連する部局が集まって協議を進めております。  国からは,令和5年度から令和7年度までの3年間を改革推進期間として位置付けて,取組を推進しなさいという形で依頼が来ております。  本市においても,将来にわたり生徒がスポーツ,文化芸術活動に継続して親しむことができる機会を確保していく,その理念の下,部活動の地域移行に当たって,様々な方向性について議論を進めていこうという確認を準備会においてしたところでございます。  今後は,令和6年度中に,まずは土日,休日の部活動の地域連携,地域移行に向けた取組の推進に向けて協議を進めてまいりたいと考えております。  部活動の御質問については以上となります。  続いて,ICTの活用についての説明です。 ○大和田教育長  佐藤指導室副主幹。 ○佐藤指導室副主幹  私からICTの部分,児童・生徒用のタブレットの修理状況について御説明をいたします。  やはり機材の劣化ですとか不備,また落下などによる故障がありまして,一定程度タブレット端末が故障しているという実態がございます。なるべく子どもの使えない時間が短くなるように運用を行っているところですが,まず小学校のiPadについては,委託会社のヘルプデスクから即座に新しい端末が充当されますので,そこはダウンタイムがないというところでございます。  中学校のクロームブックについては,修理に出すタイミングで学校が持っている予備機をその子どもに一旦充当しています。修理で直った端末を子どもに返して,子どもが使っていた予備機を学校側に戻す,そういった運用を行っております。なので,クロームブックについては修理中に学校の予備機が不足して,その間,教員がクロームブックを授業で使えないという課題がありました。そういった課題を解決するためにも,令和4年度末にクロームブックを追加で購入させていただいて,学校の環境改善に努めてきたというところでございます。  今後も子どもの学習,学びを止めないように環境整備に取り組んでいきたいというところでございます。 ○大和田教育長  所指導室長。 ○所教育部副参事兼指導室長  私からは,公募説明会においてどのようなことを発信されたのかということについてお答えさせていただきます。  この公募説明会は毎年1回行われるものでございますが,新型コロナウイルス禍の3年間は感染症対策,予防ということで実施されてこなかった状況がございます。今年度,3年ぶりに実施されたということで,本市もぜひ教員に調布を選んでいただきたいということで,調布の教育をアピールさせていただいたということになります。  調布の教育のよさは,子どもの数は命の数ということで,一人一人を大切にした教育を展開しているということにございます。安心・安全な教育,そして豊かな自然環境と施設が整備されていること。例えば多摩川であったり,神代植物公園であったり,あとは深大寺という歴史的な建造物,それから味の素スタジアム等に代表されるスポーツ施設等がございます。  あとは,教員のサポート体制も充実しているということで,市独自のスクールカウンセラーを派遣していること,それからエデュケーション・アシスタントも小学校全校に配置しているなど,このような状況を伝えさせていただきました。  伝えると同時に,教員一人一人の個別の質問にもきめ細かく応じてまいりまして,昨年度は16人の教員が調布市に応募されていたのですが,今年度は44人の教員が応募されたということで,実に2.7倍なのですが,教員が調布を選んで応募してくださったという状況がございます。  魅力発信はもとよりなのですが,発信できる魅力ある教育をさらに充実させていくということで,引き続き教育の充実に取り組んでまいります。 ○大和田教育長  細川委員。 ○細川委員  ありがとうございます。2.7倍,すばらしい数字ですね。やはり今,教員不足で困っている学校がたくさんあると思うのですけれども,そういう皆様方の御努力が現場にいい結果を生み出してくるということがよく分かって,大変ありがたく思いました。  もう1つ,ICTのタブレットの修理対応に関してですけれども,iPadに関しては即座に充当できる体制ができているということで,安心したところではあるのですが,実際に学校に行くと,持ってきていないとか,壊れていて使えないと言っているような子どもがいたりするのです。それはどういうことなのかというのが少し疑問に思うところではあるのですけれども,やはりほかの子たちが使っている中で,自分が使えていないというのは,その個人に原因はあるのかもしれませんが,その辺の対応が今後もうまくできるといいなと思うところです。  別件で続けてよろしいですか。 ○大和田教育長  はい。お願いします。 ○細川委員  もう1つは,資料5の全国学力・学習状況調査における調布の結果という中で,まず大きな2番の教育プランとの関連で,今回,主体的・対話的に学習に取り組んだと考えた児童・生徒の割合が80%を超えたということで,たしか令和4年の目標が80%だったと思うのですけれども,今期,それを超えて達成できたということは,教育委員会の皆様もそうですし,現場の教員の取組の成果だろうと,大変ありがたく思うところであります。  その中で,少し気になったところが,ページをめくりまして5番の質問紙調査の結果なのですが,児童・生徒の質問と学校質問というものが同じ内容で交互に記載をされています。それを見比べますと,おおむねが肯定的な回答であることは間違いないのですけれども,3,4の「どちらかと言えば当てはまらない」「当てはまらない」という回答を,特に中学校の生徒は15%以上であったり,20%以上だったりがしている中で,学校側の回答はいずれも0となっています。これに関しては,生徒側の意識と学校側の理解に少しずれがあるのかと見えてしまいます。これについてどのように理解,評価をされるのかというところをお聞きしたいです。 ○大和田教育長  門田指導室統括指導主事。 ○門田指導室統括指導主事  御質問ありがとうございます。質問紙調査の結果の学校と児童・生徒との認識の差については,委員御指摘のとおり,ずれがございます。我々としましても,そのずれについては認識をしているところでございます。学校として思った以上に授業の中でICT機器を活用している場面と,児童・生徒からの視点で見たときに活用している割合,そこのずれについて今後解消していく,そういった取組が必要になってくるであろうと考えております。  1つは,今年度からスタートしておりますけれども,ICTを授業の中等で活用した好事例の共有をポータルサイトを通じて行っております。学校において授業改善を進めていく中で,授業の中でどういった取組,ICTの活用をしていけばいいのか,また,児童・生徒のICTの活用についてどこまで充実をさせていけばいいのかといったところも含めてですけれども,今後議論が必要であろうと考えております。  1つは,ICT機器,タブレットにおいても学習道具の1つであるという認識の下,子どもたちが学習の中でその使い分けがしっかりできるように,授業の中でここはICTを使って学習を進めようとか,調べ学習をしていく際であったりだとか,そういった主体的・対話的で深い学びを充実させていくことが,ICT機器を使用していく中で求められていくであろうということで認識をしております。  委員が冒頭におっしゃっていただいた資料1枚目の成果指標のところでございますけれども,肯定的に回答している割合が昨年度と比較して上がってきている,そういった実態はございますので,ICTを活用して授業改善が進んでいるという認識はございますが,子どもたちにとってみれば,思った以上に授業の中で使っていないといった結果であると受け止めておりますので,引き続き校内,学校教育の中でICT機器を活用した取組を充実していけるよう,教育委員会としましても支援してまいりたいと考えております。 ○大和田教育長  細川委員。 ○細川委員  ありがとうございます。私としては,左側の主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に関する取組状況で気になったところであったのですが,お答えいただいたように,ICTを活用した学習に関する取組状況についても同じようなギャップがあるというところで,その両方を照らし合わせて,ICTを活用しながら,主体的・対話的な学びの授業改善に取り組まれるというような御回答として理解いたしました。  先日,第五中学校で教育研究発表会があり拝見させていただいて,生徒たちが対話的な授業に意欲的に取り組む姿勢という,とてもすばらしいものを見せていただきましたので,ぜひ多くの学校で,また多くの教員の皆様が子どもたちの意欲をかき立てるような授業を進めていっていただけたら,ありがたく思います。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。千田委員。 ○千田委員  私も,今の細川委員と同じところに意見を持っています。まず,ICT機器の活用について,調布市が国や都よりも活用状況がよいという結果が出ているのは喜ばしいことなのですが,よく見ますと,週に1回以上とか,月1回以上,そういう子どもたちの評価もあります。学校側としましては,週3回以上使っているという評価をしていますけれども,子どもたちの評価は違っています。学校に行ってみますと,タブレットはどこに行ったのかという学校と,盛んに使っているなという学校とあるのも実際のところなので,やはりその辺りは今後もう少し活用の方向を促進させていくようにしていきたいものだなと思います。  それから,主体的・対話的で深い学びの点でも,教育委員会訪問のときには,各学校で話題になったところだったと思います。これについても,具体的に策をきちんと出して,主体的・対話的で深い学びを活性化させているところと,まだ進め方が緩いというところとあるかなと思います。やはり先ほども出ましたけれども,第五中学校の研究発表のように,具体的な形で指導の展開を図っているところなどを市内各校もモデルにして進められるように,ぜひ後押しをお願いしたいなと思います。意見です。  意見でもう1つあるのですが,市議会定例会のところです。具体的ではないのですが,たくさんの質問が出ていて,それに対して事務局がとても丁寧に答弁されているところに,まずは感心しました。御苦労さまでしたと思います。関心を持っていただくのはとても重要なことなので,歓迎したいなと思います。  議員さん方が教育現場を知る機会というのは,そんなにはないのかもしれないのですが,この間の第五中学校の研究発表会などは,来賓としてお迎えは難しいにしても,ぜひ見ていただきたい内容だったなとも思いますので,そういう案内も今後考えていっていただけたら良いと思いました。 ○大和田教育長  2つとも御意見ということでよろしいですか。 ○千田委員  はい。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。福谷委員。 ○福谷委員  資料4の事故の件ですけれども,1点目は①と⑤の,以前もありましたように,清掃中の事故があります。中学校の場合もそうですが,清掃の場所の担当が1箇所ではなくて数箇所,1人の教員が何箇所か担当しますけれども,こういう事故が起きるのは教師が一緒に掃除をしていない場面なのかということで,少しお聞きしたいと思います。  2点目が②と⑥の,昇降口で押され顔面から前方に転倒した件ですけれども,どういう状況で押すような場面だったのか。あるいは,給食の後,口論になりつかみ合いのけんかになったというので,後頭部をぶつけるまで行くわけですけれども,この状況の様子を少しお聞きしたいなと思いました。よろしくお願いします。 ○大和田教育長  門田指導室統括指導主事。 ○門田指導室統括指導主事  御質問ありがとうございます。まず小学校の事例の①と⑤の清掃中に関する事故に対しての御意見についてでございますが,委員おっしゃるように,中学校も,また小学校も,清掃時間において教員が受け持つ場所については同じような状況がございます。担任であれば担当する教室,また教室前廊下,昇降口,または特別教室といった,1人で複数を掛け持って清掃の指導を行っているという現状がございます。  そうした中で,事故が今回も起きてしまっているという実情がございますので,清掃活動について,その意義であったり方法も含めて,在り方について学校に対して取組を見直していくよう依頼してまいりたいと考えております。  続いて,②と⑥の事例についてでございます。  まず②についてでございます。昇降口において後ろから押されたということですが,登校時において一斉に児童が集中してしまったため,後ろから押されてしまったといった状況がございました。とっさに手が出てこず,顔面から前方に転倒したという事例でございます。  ⑥についてでございます。こちらは,給食喫食後,口論となり,つかみ合いのけんかとなったということですが,普段から児童館でからかい合うことが多い間柄であると報告を受けております。今回においては,口論になって,けんかに発展して,つかみ合いになるという事例でございましたが,いつもここまで発展するようなことではないそうでありますが,学校としましては関係性において引き続き指導を行っているという現状が報告されております。  引き続き,児童同士の事故の未然防止であったり,取組の改善を学校に依頼してまいりたいと思います。 ○大和田教育長  福谷委員。 ○福谷委員  ありがとうございます。掃除のほうですけれども,1人の教員が数箇所,それも離れている場所をというのがありまして,やはり教育的な立場からも含めて先生と生徒,子どもが一緒に掃除をするというのは意味があると思います。だから,その辺の担当の仕方を工夫されたら良いと思いました。  あと,後ろから押してしまったというようなことや,日常的にいつもこういう口論になるような状況とかあるのですけれども,その辺,周りの子たちも気にしてくれて,そういうのが収まるような状況ができると良いと思います。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。奈尾教育長職務代理者。 ○奈尾教育長職務代理者  意見になりますけれども,資料5について意見を述べさせていただきます。  この学力・学習状況調査の目的の中に,授業改善に役立てるという項目がございます。数値を見ても,調布市としてはかなりいい状況にあると思うわけでありますが,学校訪問等,あるいは研究発表会等に参加をさせていただいて感じるのは,特に中学校の授業改善が大分進んできていて,とてもいい状況にあるのではなかろうかと私は思っております。もちろん旧態依然とした授業を展開する方も散見されますけれども,それにつけても中学校における授業改善の状況というのはとてもいい,やはりこれからさらにさらに進めていっていただきたいなと思うところであります。  これも指導訪問等でやはり御指導を続けてこられた成果が大分出つつあるのではなかろうかと敬意を表するところでありますし,管理職も教育プランの中の施策,またその中の授業改善ということにかなり注目をして,努力をして,それを職員に伝え指導している,そういった成果が出てきているのではないかと思うところであります。  ただ,数値的にまだまだ,特に協働的な学びの部分が,調布の子は控えめなのかどうか分かりませんけれども,やはり自分が出せていない。主体的な学習を進めていく上でもより積極的になって取り組む子を育てていかないと,ここの項目は解決されない。それはひいては授業改善につながらないということにもなるだろうと思います。  中学校はこのままぜひ御指導を続けていってほしいというのと,小学校は低中高学年,とても幅が広いわけですので,そこら辺りは具体的な数値を示したりする中で御指導をしていっていただきたいなと思うところであります。 ○大和田教育長  御意見ということでよろしいですか。 ○奈尾教育長職務代理者  はい。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。榎本委員。 ○榎本委員  私も意見として伝えさせていただきたいなと思うのですけれども,資料5の4の教科に関する調査から分かったことを見ても,小学校の国語は話す,聞くというのが70%台,読むことも70%台,パーセンテージが7割を超える,あるいは7割前後というところが多いのに,書くことに関しては3割にも至っていない。以前,数年前にタブレットを導入していくというときに,私もここの場だと思うのですけれども,書く力が衰えるのが心配だということを話した記憶があるのですが,電子機器が導入されたことによって書く力が落ちたとは私も思いませんけれども,何か工夫をしていかないと,書くことが子どもたちはできなくなってしまうのかなと。  かといって,今,本当に高等教育の中で書くということが非常に少なくなっていて,みんなタブレットやパソコンで文章を作り,それを提出すると。物を書いてというのは,印刷機器,機械が印刷してくれるわけであって,自分の手で書いて例えば論文を出すということも今はないですよね。ですから,黙っていれば,書く力は絶対衰えていくのは明白だと,明らかだと私は思っています。何か工夫をして教員の御努力で,子どもたちにとって筆を持ち,またペンを持ち書いていくというところを指導していただき,書く楽しみも含めて御指導いただければと思っています。  せんだって,二小でしたか訪問させていただいたときに,2年生の硬筆が驚くほど上手でした。しかも,学年全部が,クラスに隔たりなく,みんなが上手でした。きっと教員が硬筆をきちんと,また子どもたちが理解しやすいように御指導いただいた成果だと思っています。これは国全体の問題だと思いますけれども,今後この数字を底上げしていくような工夫をしていただけるとうれしく思います。  一方的なお話でしたが以上です。 ○大和田教育長  それも御意見ということでよろしいですか。 ○榎本委員  はい。 ○大和田教育長  ありがとうございます。ほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかになければ,以上で報告事項を終わります。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第3 諸報告 ○大和田教育長  続いて,日程第3,諸報告に入ります。  諸報告については,お手元の資料6から10となりますが,事務局からの説明は省略いたします。  これから諸報告全般に関する質疑,意見を受けたいと思います。質疑,意見のある方はお願いいたします。千田委員。 ○千田委員  質問というか分かる範囲で教えていただければと思いますが,資料8です。資料8の裏面に令和5年度研修会とあって,千葉大名誉教授の先生がいらして,「これからの公民館の在り方を考える」というテーマで研修されているようなのですが,私は以前,公運審にも少し入っていたときがあって,調布市の公民館はとても活発だなという認識でおります。それで,公民館をこのところ何回かにわたって訪問させていただいて,それをまた改めて認識したところでしたので,そういう調布の状況に対して,この千葉大の先生が何か提言をしてくださったのであれば,お聞きしたいなと思ったのですが,お分かりになればお願いいたします。 ○大和田教育長  源後東部公民館長。 ○源後東部公民館長  今委員がおっしゃったように,11月21日,通常の公運審の定例会終了後に,委員の方々を中心に一般参加の方も含めまして,東部公民館の学習室で,長澤成次先生をお呼びいたしまして,テーマとして今ありましたとおり,「これからの公民館の在り方を考える」ということで御講義をいただいたというような内容になります。  中身について,提言というようなことでは改めてではないのですけれども,やはり先進市としてはお名前を出しますと国分寺とか国立,あるいは小平,こういったところの取組が進んでいると。それから,千葉県の一自治体の実績例を取り上げて,地域の方々から公民館の自主的な在り方をつくり上げてきましたというような事例も含めてお話をいただいたという結果でした。終了後も,参加された一般の方も含めまして先生に質問等々あったところであります。  私も館長ということでその場におりましたので,1つ,研修会というか質問といいますか,こうなのですかという確認をいただいたのですが,社会教育主事は,社会教育法で市町村の教育委員会に社会教育主事を置くとなっております。ですから,調布市教育委員会の事務局には社会教育主事の資格者はおりますというように回答したのですけれども,東京都などのレベルはそうなのですが,社会教育主事という職を持って市では採用しているのかというところでは,採用していないというのが現状ですとお答えしたところがありました。  内容については以上でございます。 ○大和田教育長  千田委員。 ○千田委員  何か課題もありそうですが,勉強したいと思います。ありがとうございました。 ○大和田教育長  ほかにございませんか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  ほかになければ,以上で諸報告を終わります。        ――――――――――― ―― ―――――――――――  日程第4 議案   議案第1号 調布市教育委員会表彰について ○大和田教育長  続いて日程第4,議案に入ります。  議案第1号「調布市教育委員会表彰について」を議題といたします。本件について市川教育総務課副主幹から提案理由の説明を願います。市川教育総務課副主幹。 ○市川教育総務課副主幹  議案第1号「調布市教育委員会表彰について」,御説明いたします。  本件は,議案書の下段に記載のとおり,調布市教育委員会表彰規程第5条の規定により,児童・生徒等を表彰するために提案するものです。  それでは,今回の被表彰候補者について説明をいたします。議案書のかがみをおめくりいただき,1ページ,令和5年度調布市教育委員会表彰被表彰者(案)案件内訳を御覧ください。今回,各小・中学校長から被表彰候補者としましては,令和5年度分43件,令和4年度分1件の推薦が上がってきており,すべて表彰規程第2条,児童・生徒の表彰となっております。  各項目別の被表彰候補者とその功績の詳細については,3ページから7ページに記載の令和5年度調布市教育委員会表彰被表彰者名簿(案)を御覧ください。また,現在,協議結果が確定していないなど,表彰候補者として上がってきていない案件がありましたら,次回以降の教育委員会において別途お諮りさせていただきたいと考えております。  なお,来月の2月20日火曜日に予定している教育委員会表彰式において,被表彰対象の児童・生徒へ表彰状の授与等を行う予定です。  説明は以上になります。よろしく御審議の上,御決定くださいますようお願いいたします。 ○大和田教育長  以上で説明は終わりました。これより質疑を求めます。よろしいですか。      (「なし」との声あり) ○大和田教育長  質疑なしと認め,質疑を打ち切ります。  お諮りいたします。本件については原案どおりとすることで御異議ございませんか。      (「異議なし」との声あり) ○大和田教育長  御異議なしとのことでありますので,さよう決定いたします。        ――――――――――― ―― ――――――――――― ○大和田教育長  以上で今定例会に付されました案件はすべて終了いたしました。  これにて令和6年調布市教育委員会第1回定例会を閉会いたします。どうもありがとうございました。             調布市教育委員会会議規則第29条の                                                 規定によりここに署名する。                                            教育長                                    委員