令和5年度第5回調布市社会教育委員の会議 議事録    1 日 時  令和6年2月6日(火)午後1時30分から午後2時45分まで 2 会 場  調布市教育会館3階301研修室 3 出席者  10人 篠﨑議長,宮下副議長,進藤委員,田村委員,新田委員,原田委員,平澤委員,福田委員,宮嵜委員,毛利委員, 4 傍聴者  3人 5 事務局   社会教育課長,社会教育課職員4人 6 議 題 (1) 報告事項 ア 第54回関東甲信越静社会教育研究大会栃木大会について(資料1) イ 令和5年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会交流大会・社会教育委員研修会について(資料2) ウ 令和6年調布市二十歳のつどいについて(資料3) エ 令和5年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会第4回役員会について(資料4) (2) 情報共有事項    令和5年調布市公民館運営審議会第6回定例会及び令和6年調布市公民館運営審議会第1回定例会について(資料5-1,5-2,5-3,5-4,5-5,5-6,   5-7,5-8,5-9,5-10,5-11) (3) その他 令和6年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会定期総会について 7 議事録 (1) 報告事項  ア 第54回関東甲信越静社会教育研究大会栃木大会について    配付資料のとおり,事務局から報告した。 ○篠﨑議長  (大会に参加した篠﨑議長から補足)栃木大会では,社会教育委員の方々の活動が少しずつ元に戻りつつあると感じられ,実際に参加される人数も増えてきている様子だった。  また,「ウェルビーイング」という言葉が社会教育の場で出てきており,それに関する質問や意見が交わされていた。全体をとおして,ふるさと,子ども,教育という形にテーマが徐々に絞られていくように感じられた。   イ 令和5年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会交流大会・社会教育委員研修会について    配付資料のとおり,事務局から説明した。 〇篠﨑議長  アンケート結果を見ると,会場が寒かったとの意見があるが会場の温度設定は何度だったのか。 〇事務局  当日の参加人数に対して会場が大きかった等の事情もあるかと思われるが,温度設定についてはたづくりの施設担当に任せている。 〇宮下副議長  田村委員・進藤委員の発言がとても具体的で調布市の様子が分かる内容だったかと思われる。アンケート結果について,好意的な意見が多数ではあるが,辛口な意見もあり,そういった率直な意見を出していただける会だったという点でとても評価できる。委員のみなさんの御協力に感謝申しあげる。 〇篠﨑議長  田村委員が経済的なことについて質問を受けていたが,具体的に教えてほしい。 〇田村委員  年3回統括コーディネーター会が東京都で行われており,各市町村の話を聞いていると,区部は予算があるところが多い一方で,市部は予算が少ないところが多い。そのため,ボランティア活動は無償の場合が多く,例えば学習についても,1日5時間活動をしても千円といった場合がほとんどである。調布市の場合は1時間千円なので,予算規模は大きいといえる。  また,予算について調布市の場合は指導室1ヵ所が管轄しており,予算がまとまっているということも特徴としてある。例えば八王子市については,部活動や学習等,活動内容によって管轄が分散しており,それぞれの予算規模が小さいと聞いている。 〇進藤委員  予算は国ではなく市で付けているのか。 〇田村委員  全てが市という訳ではないが,基本的に3分の2が補助金で,3分の1を市で負担している。また,登下校の見守り等,東京都からの補助金がないものについては,調布市が独自に予算をつけているが,予算に限りはあるので金額としては多くはない。  ウ 令和6年調布市二十歳のつどいについて    配付資料のとおり,事務局から説明した。 〇福田委員  出席率が50%とあるが,当日会場は混雑していたか。 〇事務局  多くの方に御出席いただき,会場内の座席についてはかなり一杯であった。 〇平澤委員  対象者が2287人とあり,グリーンホールの収容人数のことがあると思うが,対象者全員出席することは想定していたか。 〇事務局  対象者全員という収容人数は難しいが,グリーンホールの小ホールスクリーンに大ホールの映像を上映し,大ホールに入れない対象者が式を体感できないことがないように,大ホールが満席になってしまった場合の対策はしていた。 〇篠﨑議長  二十歳のつどいに関しては以前から人数が一杯になったり,席を空けて座る方がいたり等していた。今後出席人数がさらに増加すると混乱してしまうことも想定される。 〇毛利委員  今後グリーンホールが使えない場合,どのように考えているか。 〇事務局  課内でも話し合いを重ねているが,次年度についてはグリーンホールを使用できる予定ではある。今後については収容人数のことを踏まえてさらに検討していく。 〇篠﨑議長  調布市の新たな取り組みとして駅前広場の活用についても検討内容の一部に入れてほしい。テント等を活用すれば対象者が入るスペースはできるのではないかと思う。 〇毛利委員  グリーンホール等,どの施設を使用するかというのはすべて市で決定していることではあると思うが,二十歳のお祝いをするということは,市がお祝いするだけではなく,市民全体でお祝いしてあげる方が良い。その点からすると,地域の方にも協力してもらい,大きな神社等で開催する等,地域を巻き込むという考えも含めて検討していただきたい。 エ 令和5年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会第4回役員会について    配付資料のとおり,事務局から説明した。 〇篠﨑議長  (会長として出席した篠﨑議長から補足)令和6年度の統一テーマ(案)について,町田市が提案している「自ら学び,あなたと考え,ともに創るわたしたちのまちと未来」については,「まち」の部分に,それぞれの都市名を入れることを想定しているとの話があった。 (2) 情報共有事項  令和5年調布市公民館運営審議会第6回定例会及び令和6年調布市公民館運営審議会第1回定例会について  配付資料のとおり,事務局から説明した。 〇福田委員  各公民館の使用状況報告について,保育室の記載あるが,数字が入っていないのは利用がゼロということなのか,それとも保育室自体がないということなのか。 〇事務局  社会教育課は傍聴として公民館運営審議会に行っているので推測ではあるが,保育室を利用した人数を計上しているかと思われる。 〇原田委員  各月の計画はあるのか。 〇事務局  各公民館の月ごとの計画があるかは把握していないが,資料のとおり各公民館の年間計画の中で,各事業の実施予定時期は出している。 〇毛利委員  次回の社会教育委員の会議で各公民館の事業計画について説明いただけるかと思うが,その際に質問したいと思っていることがあるので,予めお伝えしたい。  事業計画の団体支援の中に,「印刷機操作講習会」というものがあり,おそらく輪転機のことかと思うが,使われていないのであればもったいないかと思うので,現在どのくらい使用されているのかを知りたい。現在はコピー機の使用や外部への依頼の方が手間もお金もかからないが,輪転機のメンテナンスはお金がかかる。そのため小中学校でも輪転機を廃棄しているところもある。そのため,輪転機の講習が今の時代に合っているのかというところと,その点をどのように考えているのかを伺いたいと思っている。 〇進藤委員  それについては,公民館にある印刷機を借りて使用するための講習会なのではないか。例えば,たづくりやあくろすの印刷機の講習は,たづくりにある印刷機の使用方法に関するものであるから,公民館の「印刷機操作講習会」はそもそもどのような内容なのかを伺いたいと思っている。 〇篠﨑議長  全国の社会教育委員の方々から,公民館がなくなっているという話を聞くことがある。それに対し,調布市についてはしっかりと公民館が活用されているように思う。自分たち社会教育委員が何か協力できれば,公民館の良さがさらに伝わっていくのではないかと思う。  また,配付資料内容について,この場ですぐに見て考えるには時間が足りないので何か1枚にまとめたものがあると分かりやすい。 〇平澤委員  篠﨑議長の公民館がなくなっているという話について,どういった理由があるのか。 〇篠﨑議長  全国の社会教育委員から様々な話を聞くが,公民館を別の施設に変えたいというケースが多い。 〇平澤委員  目的は同じであるが違う施設にするということか,目的も全く違う施設にするという場合もあるのか。 〇篠﨑議長  目的も全く違う施設というケースもある。全国では様々なかたちで公民館を変えようという動きがでてきており,公民館の機能を残した別の施設にしようという場合もあるが,目的も全く別の施設にしてしまうというのは大きな問題だとは思う。公民館機能が残っていれば,市民が何らかのかたちで話し合える場にはなる。 〇毛利委員  小中学校の施設を活用して,地元の方に開放しようという動きもある。それは,地元の方が公民館的に施設を使用したいというニーズであると思うが,違う施設を公民館的に使用するよりも,公民館がしっかり公民館として機能してくれた方が良いのではないかと思う。違うものを流用するのは無理・無駄・ムラが生じてとても大変かと思う。その点では調布市は公民館が機能してくれているので,さらに進んでいってほしい。 〇篠﨑議長  公民館という場所で,公民館としてもっている講座は,市民に役立ちプラスに働いている。それが別の施設になってしまうと公民館らしさという良さがなくなってしまうことがあるかと思う。 (3) その他 令和6年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会定期総会について   机上配付資料のとおり,事務局から説明し,当日の出欠確認を行った。  【定期総会当日の欠席者】宮嵜委員・福田委員  ※進藤委員は午前9時から午前10時30分まで,児童養護施設で学習支援の活動を行った後,午前11時頃からの出席となる予定。   〇篠﨑議長   当日の出欠の確認及び役割分担を委員で話し合い決定したい。  【決定内容】    司会:毛利委員(昨年12月の交流大会で司会を務めていただいた経験があるため)    司会(講演時):進藤委員(講演のテーマに,障害をもつ人の学習支援という内容が あり,進藤委員がその分野に詳しいため。)    介添え:平澤委員 ※受付・会場の誘導・質疑応答の役割分担については,当日登壇する会長(篠﨑議長),副会長(宮下副議長)及び司会を除く委員を配置する(事務局で割り振りを行う旨,委員から了承を得た)。 〇篠﨑議長  過去の定期総会では,予算に関して議論になったことがあるが,今回会計に関する議事については,宮下副議長が進行することとなる。  また,次の幹事市は町田市となる。 〇篠﨑議長  それでは,次に講演会の内容について話していきたい。講師の方にどのような内容で話していただきたいか等何かあるか。 〇毛利委員  確認であるが,この講演会は一般の来場は無いという認識でいいか。 〇事務局  御認識のとおり,今回は社会教育委員のみが対象であり,一般の来場は無い。 〇宮下副議長  2月後半から3月初めにかけて,講師の小林先生と一度お話する機会を設ける予定である。最終的に講演の内容については,小林先生にお任せにはなるが,こちらからお話しいただく内容について,リクエストがあれば工夫していただけるかと思われる。こんな話が聞きたい,こんな内容に触れてほしい等あれば事前にできるので,この場で伺いたい。  机上配付資料3のとおり,小林先生の研究テーマが障害のある方の学習支援,生きづらさを抱える人に対する社会教育ということで,その関連で何か聞きたいことはあるか。 〇進藤委員  障害のある方の生涯学習というと,障害のある方を集めてその方たちに合った活動というのはある。しかし,障害のある方と一般の方が一緒に学ぶような機会は無いように思われる。  また,手話通訳をつける等,中身がわかる方が情報を入手する方法はあるかと思うが,知的障害や精神障害をもっている方が,一緒に混ざって活動する事例等あれば伺いたい。 〇宮下副議長  先日の交流大会の研修会で進藤委員がお話しされたように,障害をもっている方自身が運営に回る等,役割を固定しないで活動・参画できるような場についても聞けたらといいと思う。 〇平澤委員   CAPSでの活動の中で,身体障害ではなく,発達障害のある方についての対応の仕方が難しいと感じたことがある。障害として認定されて手帳をお持ちの方もいる一方で,認定はされていないグレーゾーンの方の学習の場や,支援の方法について,聞けたらいいと思っている。 〇進藤委員  手帳を持っている方のみ受け入れる講座・活動というのはおかしいし,手帳がない方の中でも,グラデーションになっており,それぞれ得意なこと・不得意なことが異なり,様々な方がいらっしゃる。その方々が,自分の得意なこと,興味のあるものに参加したくなった際に何かサポート出来たらいいと思っている。そのような方法・事例があったら知りたい。 〇篠﨑議長  演劇の世界では大勢の方を集めてそのような企画は行っている。その際も,手帳の有無に関係なく集めている。 〇進藤委員  この人に向けたという個別のものではなく,どのように参加できるか,楽しめるか,という点でサポートできたら良いと思っている。 〇宮下副議長  先程の平澤委員の意見について,その背景として御自身の考えや経験の中で,グレーゾーンの方が抱えていらっしゃる難しさに関してはどのように感じているか。 〇平澤委員  2ケースあると思っている。  1つは,学校の普通学級にいるが実は支援学級に行くほうがその子にとって良いのではと思われるが,数値で判断した場合や保護者の方の意向等の事情で支援学級には入れないケース。  もう1つは,普通学級から社会に出る若者が,実は発達障害があるのではと本人は感じているけれど,抵抗があり手帳の取得について踏み出せないでいるケース。  そのような方が働き始めたとき等に,どうサポートすれば良いのかということについて,周囲の方も悩んでいることがある。 〇進藤委員  小林先生の研究テーマは,障害のある方についてだけではなく,すべての方の社会教育についてだと思われる。ずっと社会教育の活動をしていたけれど,高齢になって耳が聞こえなくなってきた,足がおぼつかなくなってきた等の事情の中で,社会教育の活動を継続していけるといいなと思っている。生涯学習は本質的にはそういうもので,どこかに障害の部分ができたとしても,参加できる方法があると良い。そういった,高齢になったり,病気になったりした際にできる活動やその事例等を聞けたら良い。 〇篠﨑議長  講師の小林先生との打ち合わせ時に同席してはどうか。 〇進藤委員  その方が当日司会をするにあたっても,話しやすいかと思うので,同席したい。 〇毛利委員  そのような方々をサポートしたいと何となく思っている人もいるのではないかと思うが,そういった会を運営するにあたり,どう工夫していけば良いのかが分からないのでは。そのため,同様の事例や,多くの人を巻き込めるポイント等を教えてもらいたい。 (4) 次回日程 ○事務局  次回の日程は,令和6年3月19日(火)午後1時30分から,場所は教育会館302・303研修室での開催を予定している。  ※篠﨑議長は途中退席予定 (5) 閉会 ○宮下副議長  東日本大震災では,コミュニティを支えるという意味で,社会教育が非常に重要だと言われていた。今年の能登地震は能登という地域性もあるかと思うが,コミュニティで互いに支えあうという場面が見受けられる中,社会教育がどのようなかたちで貢献したのか,長い時間がかかるかと思うが,東日本大震災のときのように,検証していけたらと思う。  また,次回は年度最後ということで,社会教育関係の事業について様々な報告があるところ,今回公民館の事業計画について様々な意見が出たかと思うが,次回に向けて予習して次の年度に向けて積極的な意見が出たらいいと思うので,御協力のほどお願いしたい。