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ページ番号:992

掲載開始日:2023年5月19日更新日:2023年5月19日

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柳亭こみちスペシャルインタビュー

9月19日(土曜日)に、「男女共同参画推進フォーラム しぇいくはんず2020」の基調講演として、落語家の柳亭(りゅうてい)こみち師匠をお招きし、講演会「自分らしく生きて、夢を叶える」を開催しました。
その際に、こみち師匠に特別にインタビューに応じていただきました。男性社会の落語界で活躍する師匠の男女共同参画への想いなどについて、熱く語っていただきました。

真打になる前と後では、女性が落語をするという意味に変化はありましたか?

大きく変わりました。以前は、男性が演じるために作られてきた落語をそのままやることを徹底していました。でも、真打になると、そのエキスパートの男性が何百人といるんですよね。それを女性の私がやっても意味がないと考えて、女性にしかできない噺を自分で作っていくことを意識するようになりました。

入門する際に迷いはありましたか?

全く迷っていません。落語は男性がやるものだから女性はできないかもしれない、入門できないかもしれないという否定の要素は一切考えません。プラスの思考しか持たない。マイナスの思考を持ってしまうと、何もできないんです。

周りからの反対はありましたか?

それまで会社員だったんですけど、同僚や友達もみんな喜んでくれました。ただ、私の父だけは反対していました。父は、「人前に出てしゃべって、笑われて、何が楽しいんだ」と言っていました。入門後に、高座に上がっている私を見て、こんなに活き活きしている姿は初めて見たということで、それからは応援してくれるようになりました。

師匠にとって男女共同参画社会とは、どのような社会だと考えますか?

前例を一つずつ自分が作っていくことだと思います。男女共同参画について理解がある方もいれば、ない状況もあります。落語界には、女性の前例が極めて少ないですから、自分で全部作っていくつもりでやっています。これは社会においても言えると思うんですけれども、会社の中で女性が少ないとか、結婚したら辞めるのが前例だとか、というのは多いと思います。私自身も会社を辞める時に結婚して辞めるんだと思われましたから。

どうしたら女性が進出しやすいか、というのを女性も男性も考える。女性の持つ視点や考え方って、男性とは違う場合があって、その業界をより良く、より豊かにすることってたくさんあると思うんですね。女性がどんどん入っていったら、男性も仕事しやすくなる。女性も自分達の夢を叶えて、色んな意見を言うことでその業界がより良くなっていくのは大事だと思います。

師匠が「支えられている」と感じるときはどんな時でしょうか?

家族の存在って大きくて、私はマネージャーもいませんし、自分の仕事を全部やりながら、着物の支度もして、噺の稽古もして、子どもたちのこともやって、高座に上がるんですよね。だから、夫が家の中のことを色々動いてくれて、私を支えてくれるのは大きいです。それから子どもたちの笑顔や元気ですね。これも本当に大きな力を与えてくれる。もう一つ大きいのはやっぱりお客様ですね。目の前にお客様がいらっしゃると本当に大きな力を頂きます。

最後に、新しい世界に足を踏み出そうとしている方々にエールをお願いします

誰でも夢を持って、その夢に向かって諦めなければ、必ず叶うと思います。それを信じる心が絶対に大事ですね。あとは、全ての経験をプラスに変える発想を持てば、何事もうまくいくと思います。

このページに関するお問い合わせ

調布市生活文化スポーツ部多様性社会・男女共同参画推進課 

電話番号:042-443-1213

ファクス番号:042-443-1212