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掲載開始日:2022年10月5日更新日:2022年10月5日
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(10月5日発表)武者小路実篤記念館 秋の特別展「受け継がれてきたもの」
(注)このコンテンツは、報道機関向けに提供した情報を掲載しています。最新の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
武者小路家ゆかりの名品
実篤へと繋がる武者小路家の歴史はおよそ390年前の江戸前期から始まり、父・実世が10代、兄・公共が11代の当主にあたります。今回、2代・実陰の和歌や三条実美の書など、わずかに関東大震災で焼失を免れた伝来の品や、様々な過程を経て実篤のもとに集った武者小路家にまつわる名品を紹介します。
また、実篤が蒐集した古今東西の美術品、実篤自身が制作した書画や文学資料、谷崎潤一郎、岸田劉生、黒田辰秋ら日本近代美術・文学を代表する作家との交流を示す作品・資料にも目を向けます。実篤没後、ご遺族や関係者の多大な努力によって現在まで受け継がれてきた名品の数々を一挙にご覧に入れます。
会期
令和4年10月15日(土曜日)から11月27日(日曜日)
本展の見どころ
武者小路実篤の先祖は歌人
実篤が生まれた武者小路家は、和歌をもって朝廷に仕える公家で、なかでも2代・実陰は若き日から和歌の才に優れ、霊元天皇より優れた和歌の印として勅点を受けるほどでした。霊元上皇没後は天皇の詠歌を指導する立場となり、武者小路家の家格で授かることができる最高位である従一位と准大臣に叙されました。本展では、2代・実陰をはじめ実篤の父・実世ら武者小路家の先祖を紹介します。
武者小路家にまつわる新発見資料を多数展示
昭和60(1985)年の開館以来継続してきた調査で今回新たに発見された資料を中心に紹介します。
- 武者小路実陰「澗槙」 (注)霊元上皇勅点あり
- 黒田辰秋(人間国宝) 赤漆捻四稜棗、漆盆
- フランシスコ・デ・ゴヤ エッチング「ロス・カプリチョス」より「睡魔が彼女たちを圧倒する」
- 武者小路実篤「豆画帖」
ほか
実篤が作り出した名品も紹介
日本近代文学を代表する文学者であり、書画でも独自の作風を確立した実篤。実篤が作り出したものをとおして90年の生涯を追い、多岐にわたる活動を今一度、見つめます。
展示解説
解説
佐藤杏(展覧会担当学芸員)
日時
令和4年10月28日(金曜日)・11月26日(土曜日) 午後1時30分から45分間程度
参加費・申込み
不要
時間までに展示室へお集まりください。
主な展示資料
(新発見資料)武者小路実陰「澗槙」享保11(1726)年7月18日 紙本墨書 実篤愛蔵 個人蔵
(新発見資料)黒田辰秋(人間国宝) 赤漆捻四稜棗 木・漆 昭和 実篤愛蔵 個人蔵
(新発見資料)フランシスコ・デ・ゴヤ 「ロス・カプリチョス」 紙・銅版 1799年 実篤愛蔵 個人蔵
(新発見資料) 武者小路実篤「豆画帖」 紙本墨書墨画淡彩 昭和32(1957)年1月 個人蔵
関連行事1 講座「江戸時代の武者小路家 2代・実陰を中心に」
江戸時代前期、三条西実条(さねえだ)の次男・公種(きんたね)が興した武者小路家は、和歌をもって朝廷に仕える公家でした。中でも2代・実陰(さねかげ)は歌才に秀で、霊元天皇より勅点を受けた書が残ります。本講座では、遥かに実篤へと影響を及ぼした実陰の活動を中心に、武者小路家の歴史を探ります。
日時
令和4年11月5日(土曜日)午後1時30分から3時
講師
林 大樹氏(学習院大学助教)
2020年、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻後期課程修了・博士(史学)。
現在、学習院大学文学部助教・同人文科学研究所客員所員、東京大学史料編纂所学術専門職員。
江戸時代の禁裏御物(日記、典籍、刀剣、楽器等)を中心に研究している。
日時
令和4年11月5日(土曜日) 午後1時30分から3時
会場
実篤記念館
参加費
無料
定員
10名
(注)展覧会を見学される方は別途入場料が必要です。
オンラインにて同時配信
会場参加に加え、オンライン配信(ライブ)を実施します。
10月1日(土曜日)にオンライン配信の申込みフォームを当館ホームページに開設します。
申込み
往復はがきの往信面に、講座名・応募者全員(1枚につき2名まで)の氏名(ふりがな)・年代・郵便番号・住所・電話番号を、返信面にご自身の宛先を明記し、10月22日(土曜日)必着で実篤記念館まで。
- 応募者多数の場合は抽選を行います。
- はがき締切後、定員に余裕がある場合は10月23日(日曜日)午前9時から11月4日(金曜日)午後5時まで先着順で電話受付。詳細は実篤記念館までお問い合わせください。
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容が変更される場合がございます。最新の情報は当館ホームページやツイッターをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。
関連行事2 講座「近代の武者小路家 公香、実世、そして実篤の兄・公共」
近代に入り華族となった武者小路家は、明治20(1887)年に10代当主で、明治初期に岩倉使節団へ参加し、ドイツ留学をして将来を嘱望されていた父・実世(さねよ)が早世すると、実篤の兄・公共(きんとも)がわずか5歳で家督を継ぎました。公香(きんか)、実世、そして外務省外交官や宮内省宗秩寮総裁を歴任した公共の活動を中心に、近代の武者小路家について宮内省の公文書からひも解きます。
日時
令和4年11月19日(土曜日)午後1時30分から3時
講師
篠﨑 佑太氏 (宮内庁宮内公文書館公文書調査室員)
2017年、中央大学文学研究科博士後期課程修了・博士(史学)。
現在、宮内庁宮内公文書館勤務。近世後期から幕末期における幕藩関係の変容について大名家の格式や幕府の儀礼の面から研究を行っている。
勤務先の専門は、公文書を用いた近代の宮内省の業務に関する研究。
日時
令和4年11月19日(土曜日) 午後1時30分から3時
会場
実篤記念館
参加費
無料
定員
10名
(注)展覧会を見学される方は別途入場料が必要です。
オンラインにて同時配信
会場参加に加え、オンライン配信(ライブ)を
実施します。令和4年10月1日(土曜日)にオンライン配信の申込みフォームを当館ホームページに開設します。
申込み
往復はがきの往信面に、講座名・応募者全員(1枚につき2名まで)の氏名(ふりがな)・年代・郵便番号・住所・電話番号を、返信面にご自身の宛先を明記し、11月5日(土曜日)必着で実篤記念館まで。
- 応募者多数の場合は抽選を行います。
- はがき締切後、定員に余裕がある場合は11月6日(日曜日)午前9時から11月18日(金曜日)午後5時まで先着順で電話受付。詳細は実篤記念館までお問い合わせください。
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容が変更される場合がございます。最新の情報は当館ホームページやツイッターをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。